滞在してみて実感するのは自然の近さ、それもスケールの大きな自然である。
「それがここに暮らす醍醐味さ」と大家さん。
この家の敷地は斜面になっていて、段状の広い庭には、トランポリンにツリーハウス、バレーボールのコートなどが配されている。
何よりも清冽な雰囲気を醸し出す針葉樹と、その間に見える海がいい。
海に行ったことを話すと「starfish(ヒトデ)を触った?」と長男のエヴァンが聞いてきた。
その海岸ではいろんな水鳥を間近に見ることができたし、
ここの庭にも次から次へと鳥がやってくる。
なかでももてはやされているのがハミングバード。
長い口ばしで蜜水を吸わせるためのハミングバードフィーダーなる容器が軒下にぶら下がっていて、
姿を見せると至近距離で観察することができる。
何種類かいるらしく、得意げに図鑑を持ち出してきたのは双子の弟の一人ニコラス。
映画『スタンド・バイ・ミー』に出てくるような男の子だ。
この鳥図鑑、開いたページのボタンを押すと鳴き声が再生される仕組みで、
かみさんが明け方フクロウが鳴くのを聞いたと言うと、
早速どの種類かを調べてくれた。
ミンモと学校に行く途中、霧がかった庭先から立派な角の鹿が現れたときは驚いた。
牡鹿は気性が荒いと教えられていたミンモは尻込みしてしまったが、しばし見とれたほどである。
東京で例えるとしたら、砧公園のなかに道路が走り、住宅が点在しているような感じと言って伝わるだろうか。
一区画が広く、昔から自生していたと思われる大きな木々に囲まれている。
木の実を抱えながら走るリスにも何度か遭遇した。
ダウンタウンから車で20分ほど走ると鮭が遡上する川の入り口があって、州立公園に指定されている。
訪れたのは10月の上旬、まだ平和な光景が広がっていた。
下旬を過ぎるとたくさんの鮭が死力を尽くしながら押し寄せ、
空から降下する猛禽類との生々しい生態系を目の当たりにすることになると聞いた。
鹿は農作物を荒らすので駆除の対象になっていると言うし、
ハミングバードは人間に愛でられる存在ゆえ、甘い水に釣られて分布域を広げているらしい。
人間のエゴと無縁というわけにはいかないが、
それでも自然の息遣いがすぐ傍から聞こえてくる “Life In A Northwest Coastal Town”。
アウトドア以外の服は不要なものに思えてくる。
「それがここに暮らす醍醐味さ」と大家さん。
この家の敷地は斜面になっていて、段状の広い庭には、トランポリンにツリーハウス、バレーボールのコートなどが配されている。
何よりも清冽な雰囲気を醸し出す針葉樹と、その間に見える海がいい。
海に行ったことを話すと「starfish(ヒトデ)を触った?」と長男のエヴァンが聞いてきた。
その海岸ではいろんな水鳥を間近に見ることができたし、
ここの庭にも次から次へと鳥がやってくる。
なかでももてはやされているのがハミングバード。
長い口ばしで蜜水を吸わせるためのハミングバードフィーダーなる容器が軒下にぶら下がっていて、
姿を見せると至近距離で観察することができる。
何種類かいるらしく、得意げに図鑑を持ち出してきたのは双子の弟の一人ニコラス。
映画『スタンド・バイ・ミー』に出てくるような男の子だ。
この鳥図鑑、開いたページのボタンを押すと鳴き声が再生される仕組みで、
かみさんが明け方フクロウが鳴くのを聞いたと言うと、
早速どの種類かを調べてくれた。
ミンモと学校に行く途中、霧がかった庭先から立派な角の鹿が現れたときは驚いた。
牡鹿は気性が荒いと教えられていたミンモは尻込みしてしまったが、しばし見とれたほどである。
東京で例えるとしたら、砧公園のなかに道路が走り、住宅が点在しているような感じと言って伝わるだろうか。
一区画が広く、昔から自生していたと思われる大きな木々に囲まれている。
木の実を抱えながら走るリスにも何度か遭遇した。
ダウンタウンから車で20分ほど走ると鮭が遡上する川の入り口があって、州立公園に指定されている。
訪れたのは10月の上旬、まだ平和な光景が広がっていた。
下旬を過ぎるとたくさんの鮭が死力を尽くしながら押し寄せ、
空から降下する猛禽類との生々しい生態系を目の当たりにすることになると聞いた。
鹿は農作物を荒らすので駆除の対象になっていると言うし、
ハミングバードは人間に愛でられる存在ゆえ、甘い水に釣られて分布域を広げているらしい。
人間のエゴと無縁というわけにはいかないが、
それでも自然の息遣いがすぐ傍から聞こえてくる “Life In A Northwest Coastal Town”。
アウトドア以外の服は不要なものに思えてくる。