尾鷲港から一路,和歌山県の太地町へとやってきた.久しぶりの森浦湾から眺め.対岸も同じく太地町で右から,捕鯨船だった第一京丸,くじら博物館,三つ星ホテルという順番だ.
森浦湾はリアス式海岸で,その突出した岩場を歩て行けるようになっていて,鶴島という洞窟のある無人島を正面に眺めることができる.夏は暑さが厳しいので,こうやって歩いたりすることはできないが,冬はこうした別の楽しみ方ができて良いと思うのだった.
この辺りには,大小130余りの島々が点在しており,紀の松島とも言われている.ちょうど,遊覧船が鶴島の洞窟付近を走っていた.
森浦湾をぐるっと一周して,今度は太地湾へとやってきた.太地湾の奥は森浦湾となっていて,ここからは大小様々な島を見下ろすことができた.陽もかなり傾きはじめたようで,少し暗くなりはじめていた.
太地町の最南端にある平見台園地展望台まで行くと,太陽がちょうど沈んでいくところだった.ここは紀伊半島の東側なので,残念ながら太陽は海ではなく陸に向かって落ちていく.
それでも太陽は,美しいグラデーションのサンセットを見せてくれた.この日没を見て満足したので,もう寄り道はせずに,前を走る自動車のテールランプを見つめながら,暗闇となった海岸線の国道を宿まで走り抜けるのだった.
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