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2022年の桜について前回の投稿記事だけで終わらしてしまうのは,実に惜しいので,もうすこしだけ粘ってみたいと思う.正午をとっくに過ぎた休日,いつものように市街地から峠を越えて和束町へと向かう.
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腰越峠を少し下ったところにあるタイトコーナーでいつものようにオートバイを停める.ここは和束町を一望できる最高のスポットであると同時に,春は桜が咲き乱れている.和束町の風景は緑で溢れ,ようやく春本番という感じだ.
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この景色を前にすると,どんなに辛いことも頭の中から消え去ってしまう.なぜか今年は,桜の季節の和束町がいつもより一段と美しく見えた.さて,写真も満足できるほど撮れたし,峠を下りきって和束町へ入ることにしよう.
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和束町のメインストリート,ローソンがある白栖交差点を通過し,木屋峠手前にある三国越林道へと進んでいく.そして,三国越林道の起点にある桜の木の下でオートバイを停める.桜越しに眺める茶畑は,いつにもまして美しい.
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三国越林道は交通量がまったくと言っていいほどない.無心になりマイペースで景色を楽しみながらオートバイを走らせる.自宅を出たのが遅かったので,気が付けばもう夕刻だ.
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三国越林道では,ところどころに常緑樹林の樹木に交じって山桜がきれいに咲き乱れていた.なぜこんなところに桜が咲いているのか,不思議に思う.そして,山の中で見る桜には野生の強さというものを感じる.自分もこの桜のように強くありたいものだと思う.
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夕日で桜の葉が白く透けて見えるのが,とてもきれいだった.本当にいいものとは,周囲の環境に左右されるものではない.そんなことを改めて思い知らされた瞬間だった.もうすこしだけ,頑張ってみることにしよう.
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