紀北町のきいながしま漁港と言えば,長島地区と中ノ島地区を結ぶ江ノ浦大橋(通称 アルファ橋)だ.漁港の南にある真っ赤な橋が印象的で,近くを通るたび,なぜか走りたくなってしまう不思議な橋でもある.
アルファ橋を渡りえると,きいながしま漁港で一息つくのがルーティンになっている.三重漁連の大きな製氷塔があって,その先に港の市場がある.なんとなく尾鷲港とおなじような雰囲気だ.
港の市場の方から大勢の人の大きな話し声や笑い声が聞こえてくる.カメラのズームレンズを向けてみると,たくさんの人たちが集まっているが,何をしているかまでは分からなかった.とにかく賑やかで,こちらまで元気になりそうな気がした.
港の正面にはまだ昇ったばかりの太陽が真っ白にさんさんと輝く.そして,尾鷲港と同じように港の正面には防波堤があって,熊野灘の水平線は見えない.湖のような穏やかな水面を小さな漁船が滑るように進んでいく.
そして,防波堤には釣り人もちらほらといる.朝は逆光になるので,防波堤や釣り人が黒いシルエットになって見えるのが美しかった.きいながしま港で迎えたささやかな朝だった.
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