今年も無事に和束町にも桜の季節がやってきた.今年はじめは最強寒波の襲来などがあってかなり寒かったけれど,ここ最近になってようやく春本番という感じだ.今思えば,あっという間の内に終わってしまった冬だった.
今年は桜の開花が早くて,内心少し焦ったけれど,満開の桜に間に合うことができてよかった.和束町を見下ろすことができる峠のタイトコーナーでは,桜の花が真っ白な朝日を透過し,きれいに輝いていた.
峠を下って和束町へ入ると,鮮やかな緑色の茶畑とほのかにピンク色を思わせる真っ白な桜が出迎えてくれる.ここまできれいな和束町の景色に出会ったのは,一体いつ以来になるだろう.桜が満開の状態で,本当にきれいだった.
和束町は山の斜面にそって茶畑が一面に広がり,茶畑のすぐ下に民家が建ち並んでいる.普段は民家の前,いわゆる私道をほとんど走ることはないけど,この季節だけは失礼させてもらうことにしている.
和束町の私道ではどこを走っても桜の背景に茶畑があって,本当に美しいの一言に尽きる.和束町のことを別名,茶源郷と言うけれど,この桜の季節がもっともその名に相応しいかもしれない.そんなことを思いながら夢中でシャッターを切った.
特にどこへ行くわけでもなく,和束町の私道で写真を撮っていると,時間がどんどん過ぎていき,それに伴って気温もぐんぐん上がっていく.体中がぽかぽかで,本当に暖かですばらしい好天の日だった.
来週末になれば,桜もいくらか散っているかもしれない.今年は,これが最初で最後の満開の桜になるだろう.とはいえ,写真は飽きずにたくさん撮れたので,私情でどこにも行けない今,もう少しだけ和束町の桜の景色を紹介できればと思う.
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