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京f283奥山田射場線を走り抜けて一路,南山城村の茶畑を目指すことにした.京f283はルートの都合上,偶然に走行しただけであったが,自然豊かな素晴らしい道だった.
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和束町,そして笠置町と南下していき,ようやく南山城村高尾の茶畑に到着した.ここは府道以下の名前もない舗装林道を登っていったところにある.前日に降った雨と道に堆積した泥とで,オートバイの車体とタイヤはどろどろに汚れてしまった.それでも青空の下で茶畑に囲まれて,気分は爽快だ.
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さらにオートバイを走らせ,高山ダムを経由して田山ツルギの茶畑へやってきた.青空と茶畑と・・・そして防霜ファン.これまでの人生,茶畑をじっくりと見る機会が全くと言っていいほどなかった.関西にきて茶畑を見るたびに,この風車のようなものが目について仕方なかったが,特に気にするでもなかった.
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この風車は,茶畑を霜から守るために必要な空気攪拌機だったのである.センサーが備えられていて,気温が低くなるとファンが作動し,上層の暖かい空気を茶畑の上にある冷たい空気の層に送り,お茶の葉に霜が降りないようになっている.お茶がおいしく飲めるのは,この扇風機のおかげだったわけである.
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扇風機に感謝しつつ木津川に架かる沈下橋,恋路橋を渡って,雨の降らぬうちに帰路へと向かうことにした.新鮮な気持ちになれた午前中のひと時だった.
2018年もあともう少しで終わってしまう.さて,走り納めはどこへ行こう・・・.
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