小春日和

　早いもので２０２２年も２月の中旬に差し掛かろうとしている．オミクロン株による第６波の感染ピークは，一日当たりの新規感染者数が１０万人を超える水準で推移している．天気に恵まれたせっかくの三連休も遠出はよすことにした．



　三連休の１日目は，仕事の疲れも酷くて，オートバイに乗る気力が湧かずに家でダラダラと過ごす．連休２日目は，最高気温が１０℃を越えるということで，昼前に和束町を目指してオートバイを走らせた．腰越峠では，久しぶりに澄み渡った青空の風景が広がっていた．



　そして，腰越峠を少し下った先にある和束町を一望できるタイトコーナーで，オートバイを停めていつものように一息いれる．青空の下，茶畑に囲まれた和束町のすばらしい景観に思わずため息が出る．何度も見てる景色だけれど，今日は一段と美しく見えた．



　それにしても，今日は本当に暖かい．オートバイで風を切っても，写真を撮るのに素手で過ごしていても，寒さと言うものを感じることがない．ついこの前まで，寒さで手先が千切れるような痛みを覚えていたのがまるで嘘のようだ．



　天気予報通り，気温は１０℃以上あることは間違いないようだ．ハクキンカイロとホッカイロを忍ばせているので，ちょっと暑いくらいの感じがした．こんなにいい気候なのに，どうしてだろう，今日はいつも沢山いるはずチャリダーの姿がなかった．



　和束町に入った後は，とりあえず三国越林道へ行き，段々茶畑の前でこれから先のプランを練る．これだけ暖かだと，路面温度が高くグリップもいつになくいい感じなので，奈良の北部，室生まで足を伸ばそうかと思ったけれど，午後を過ぎて道は混んでるだろうし，思い踏み留まることにした．



　三国越林道を笠置方面の切山へ向かう．ここは毎年，梅見をしているお気に入りの場所だ．いつもの梅見の場所に行ってみる．汗ばむくらいの陽気なので，梅の花が咲いていると思ったが，まだ蕾の状態だった．来週には梅花を見ながら，コーヒーの一杯でも嗜んでいることだろう．