小春日和となった2月の連休2日目は,どこ行く当てもなく,三国越林道を童仙房まで行く.童仙房の總神寺(そうしんじ)にオートバイを停めて一休みする.以前から気になっていた,總神寺から南に続いていく道がある.今日はこの道の先を進んでみることにした.
横川線は最初から勢いよく下っていく道が続く.童仙房は標高500メートルほどの高原なので,南に向かって山を下りて行く格好だ.そして,川が道路と並行して流れていることに気付く.地図によると,横川と言う名称のようだ.この川の名称が道路の名前になっている.
しばらくすると,道路の脇を流れていた川の部分が大きく開けた場所に出る.勢いよく流れていた川のはずだったが,急に水量が少なくなり,干あがったような感じだ.しばらく雨は降っていなかったので,当然といえばそうなのかもしれない.
対岸の方に,明るく緑に輝く水が目に付く.川底に藻などがあるのだろうか.とにかくきれいだった.それ以外にも,焦げ茶色に染まった川底も散見する.この辺りの岩石質が,砂の下から顔を出しているのかもしれない.何となく,神秘的な感じのする場所だった.
この開けた場所の先には,大きな砂防堰堤があって,水が堰堤の前に堰き止められている.そして,堰堤の穴から谷底の方に向かって,水が勢いよく流れ落ちている.ここから先は,暗い山間の谷間を行く道に雰囲気ががらりと変わる.
そして,川というよりは渓流のような美しい小川が静かに,ときに勢いよく流れている.基本的には,道路のすぐ下に小川が流れているので,うまく場所さえ見つけられれば,川まで下りて行くこともできそうだ.暑い夏の時期は,涼しくて最高かもしれない.
それにしても,美しい渓流の流れが連続して続く.まるで秘境のような感じだ.童仙房の南側の山が,このようになっているとは思いもしなかった.次回,ここに来るときは,三脚を持ってきて川の流れをきれいに撮ってみるのもいいかもしれない.
随分と下ってきたはずだが,同じような景観の道が続く.深い谷間の道なので,晴れていても光の大部分が林立する樹木に遮られてしまって,辺りは薄暗い.一方で,差し込んでくるわずかな光が,明と暗の美しい世界を作り出している.横川線の探検は,あと少しだけ続く.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます