前回,9月上旬にモデルナ製のワクチン一回目を接種してから,ちょうど4週間が過ぎたので,二回目のワクチンを接種してきた.京都南部にある自宅から,電車で揺られて1時間ほど,大阪市内にある接種会場を目指した.
接種会場には予定時刻の10分ほど前に到着した.受付,問診,接種,経過観察の順序で,今回は30分もしないうちに終わってしまった.当日は10月も上旬だというのに真夏のような天気で,少し汗ばむくらいだった.
わたしが接種したモデルナ製のワクチンは,二回目の接種翌日に副反応によって80%弱の確率で,37.5℃以上の発熱が伴うと言われている.一人暮らしゆえに,食料や飲料水は十分に用意したつもりだが,接種後帰宅する際もスーパーに寄っておくことにした.
接種当日は,接種後数時間が経ち,接種部位が痛くなる程度で,特に副反応は見られなかったが,真夜中の2時ごろになって,今まで体験したことのない壮絶な悪寒に襲われた.普段使っているタオルケット一枚では寒くてどうしようもないので,冬用の布団を引っ張り出しきて,縮こまるようにして布団に潜り込んだ.
この初めて体験するレベルの寒気は,冬用の布団でも凌げず,数時間程うなされ続けていたと思う.寒気がひと段落すると,今度は発熱によって体が異常に熱くなってきたが,寒気よりも発熱の方が余程ましのように思えた.ここで解熱剤を飲んでしばらくすると,熱は下がったものの,また例の悪寒が襲ってきた.
また布団に潜り込んで,発熱するまでうなされる状態が長いこと続いた.そんなこんなで接種当日の夜は,ろくに眠れなかった.接種翌日は,朝から午後にかけてが発熱のピークで,体温は39.5℃まで上昇した.幸い,発熱のほかに副反応は見られず,また,自分は熱には強い方なので食欲もあったし,例の悪寒を除けば,そこまで辛くはなかったと思う.
接種翌日の夜も遅くになると,体温は38℃台まで下がってきて,体の方もかなり楽になってきた.ここで,ようやく峠を越えたことを実感した.接種翌々日の朝になると,体温は37℃台まで下がっていた.副反応は,接種後3日目にはほとんど解消されるということで,平熱に戻るまで,あとは時間の問題だけだった.
社会人になってから十数年,発熱で寝込んだことはなかったので,今回のワクチン副反応は稀な体験だった.特に接種日の真夜中に初めて経験した二度の悪寒は,接種したmRNAというスパイクタンパク質に対して,免疫細胞を活性化させ,抗体をつくるため,脳細胞によって体温がかなり高い温度に設定されたということである.そういう意味では,自分の免疫力の高さを感じた瞬間でもあった.臨床試験によると,モデルナ製ワクチンの場合,十分な抗体が得られるまで,接種から14日は必要だという.
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