オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

梅雨明けの錦湾

2023年07月27日 | 紀伊半島


 梅雨は知らぬ間に明けてしまったようだ.酷暑の中,快晴の紀伊半島へオートバイを走らせる.いつも尾鷲以南の記事ばかり投稿しているので,たまには尾鷲以北の大紀町の風景を取り上げてみたいと思う.梅雨明けの錦湾は真っ青だった.



 大紀町の錦の港町を駆け抜け,錦湾を東側から一望できる塩浜山村広場を目指して,急峻な山道を登っていく.所々で,錦の町並みが視界に現れる.錦タワーの背後にある赤い屋根の建屋があることに気付く.帰りに寄ってみたら錦キリスト教会だった.



 そして,わけもなく簡単に塩浜山村広場にたどり着く.車が1台停まっていたが,辺りには誰もいない.どうやらどこかへ山歩きしているようだ.おかけで,この開放感あふれる景色を気を使うことなく,独占することができた.



 錦湾と言えば,おだやかな海に浮かぶたくさんの養殖生け簀が特徴的だ.生け簀は小型の漁船よりもはるかに大きい.生け簀ではマダイが養殖されていて,伊勢マダイというブランドで市場に流通しているそうだ.



 そして,錦湾では沖の方に向かって,リアス式海岸を背景にたくさんの島が浮かぶ.中でも一番大きいのが平瀬島だ.尾鷲湾の桃頭島を彷彿とさせる.島にはシイノキが隙間なくびっしりと密生しているのが驚異的だ.



 それにしても暑い.炎天下で写真を撮っていると,汗が止まらない.広場には東屋が1つ新設されていて,陽を遮る建屋が2つもあるけど,そこからは海を眺めることができない.



 暑くてたまらずにオートバイで走り出すが,暑い空気のかたまりの中を進むだけなので全然涼しくならず,汗は一向にひかない.今年は錦湾で,真夏の到来を肌で感じ取るのだった.

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