赤目掛線を奈良県側から北上すると,崩落箇所が過ぎてからは,道路が石や枯れ葉,枝などで埋め尽くされていた.タイヤがパンクしないように,走行するラインを見極めていく必要があった.
所々に倒木も目立つようになってきた.道幅限界のわずかな隙間を通過して,先へと進んでいかなければならない.最近は特に天候が悪かったわけではない.おそらく平成30年の台風と大雨の影響によるものかもしれない.
道路は,水が引いて露わになった川底のような体裁を示していた.このあたりは,赤目四十八滝とよばれる渓谷が近くにあり,落差10メートル以上の瀑布が,いくつか存在する水量の豊富な地域だ.台風や大雨で増水して,それによって土砂が道路に溢れかえってしまったのかもしれない.
赤目掛線の東側には,同じように南北に走る三重県道・奈良県道81号名張曽爾線がある.こちらは立派な主要地方道だ.赤目掛線はたとえ道路に土砂がなくても,険道と呼ばれてもおかしくない道だ.それで,復旧が後回しにされてしまったのかもしれない.そんな道を敢えて選ばなくてもよいのに,自然と吸い込まれてしまうライダーが稀にいるようだ.
それにしても,対向車や後続車が絶対に来ない状況下で,自然と同化したような道をただひとり走るのも,案外,気持ちがよかった.もちろん,路面状況に対する不安はあるが,少年の時のような冒険心が甦ってくるような気がした.ここから先は,峠を越えた先の下りの後半戦が待っている.
(*・ω・)ゞ
写真からも冒険心くすぐられる、楽しそうな道のりですね
(*´・ω・`)b
現地住みならではな情報発信だけではなく、その場の雰囲気も伝わってきます。
参考になります
φ(・ω・*)
今年、連休もらえたら…
(*-ω-)
関東から気軽には…とゆう距離。
私を西へ誘ってくださいませ
(。-∀-)
コメントありがとうございます.
パンクが心配でしたが,本当に静かでよいところでした.
ウィキペディアには紅葉の時期にはバスが走るとありましたが,あの道を思うとちょっと信じられません.
これから暖かくなりますので,今年はもっと遠くの知らない土地を巡ってみようと計画してます.
関西へ行ってみたくなるような景色のよいところをもっと紹介できればいいなあと思っています.