ここ二か月近く,休日になると雨.雲行き怪しい天気予報でだったが,しびれを切らして山へと遠出を決行した.しかし,天気の神様は,微笑んではくれなかった.小雨舞う中,R425を十津川村から下北山村へ走行するはめになってしまった.
そんなわけで,ウェット路面の酷道を慎重に進んで行くことにした.道中には,オートバイよりも遥かに大きな岩が,路肩にいくつも鎮座している.このような国道は,他には見当たらないのではなかろうか.
そして,この日はとにかく水量が多かった.山肌から流れ落ちる雨水が,道路に小川を形成しているような状況だった.土砂崩れがいつ起こってもおかしくないとさえ思われた.それにここまでのところ,車両の交通量は皆無だった.こんなに心細い気持ちになるとは,思いもしなかった.
そうして,やっとの思いで,峠の白谷トンネルまで,あともう少しという所までやってきた.この辺りから,道は急に勾配がきつくなる.白谷トンネルを目指して,峠を駆け上って行くのだった.
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