【目次 : 九木崎原生林】①序章, ②迷路のような道, ③オハイへ, ④オハイブルー, ⑤頂山を登る, ⑥ハカリカケ岩, ⑦帰還, ⑧エンドロール
3度目のコロナ禍のGWに八鬼山越えをしてから,ちょうど1カ月後,今度は尾鷲市九鬼町の原生林を歩いてきた.九鬼町の背後にあるのは頂山で,標高は400メートルほどある.そして,九鬼町からは見えない熊野灘の大海原を目にしてきた.
早朝,オートバイで九鬼町に降り立ち,身支度を整えたら,山の斜面に建ち並ぶ民家の細い路地を縫うように登っていく.九鬼町の街並みは,すべてが瓦屋根の日本家屋で一昔前にタイムスリップしたような感覚を覚える.
民家の一番上のところには,もう使われていないが,とてもきれいな木造二階建ての九鬼小学校がある.九鬼小学校は1874年(明治7年)に創立され,2010年に閉校となったそうだ.ノスタルジックな雰囲気に何ともいえない気持ちが込み上げてくる.
九鬼小学校の裏手を回りながら道を進んでいくと,民家は途端に少なくなる.そして,オハイ方面を示す看板が出迎えてくれる.このオハイとは,九鬼町のリアス式海岸先端の岩場付近を指す.大配とも記載され,柱状節理の発達した海岸だという.
まずはこのオハイを目指して,いよいよ九鬼原生林の中へ入る.早朝と言うこともあって,辺りはまだ薄暗い.時折,遠く海の方から,漁船のエンジンの唸る音が聞こえてくる.
暗い原生林の中を黙々と歩ていく.山の中を歩いているだけなのに,とても気分がいい.そして,ようやく太陽が山から顔を出し,薄暗い原生林の中にやさしい朝日を降りそそぐ.
明るくなると,辺りは急に緑一色の世界に様変わりする.苔むした石垣が累々と続く.ついこの前歩いた八鬼山峠道を連想させるような道だ.ひとつ違うのは海がとても近いので,潮の香りをわずかに感じることだ.
原生林の中に入ってから,20分ほど歩いただろうか.正面に猪垣が累々と続く広場へ出る.ここはその名の通り,猪垣広場と言うそうだ.先も長いので,ベンチに腰掛けて少し休憩することにした.
オハイへはこの猪垣を越えて進んでいくような格好になっている.原生林もここから先が本番という感じだ.さて,どんな景色が待っているのだろう.
3度目のコロナ禍のGWに八鬼山越えをしてから,ちょうど1カ月後,今度は尾鷲市九鬼町の原生林を歩いてきた.九鬼町の背後にあるのは頂山で,標高は400メートルほどある.そして,九鬼町からは見えない熊野灘の大海原を目にしてきた.
早朝,オートバイで九鬼町に降り立ち,身支度を整えたら,山の斜面に建ち並ぶ民家の細い路地を縫うように登っていく.九鬼町の街並みは,すべてが瓦屋根の日本家屋で一昔前にタイムスリップしたような感覚を覚える.
民家の一番上のところには,もう使われていないが,とてもきれいな木造二階建ての九鬼小学校がある.九鬼小学校は1874年(明治7年)に創立され,2010年に閉校となったそうだ.ノスタルジックな雰囲気に何ともいえない気持ちが込み上げてくる.
九鬼小学校の裏手を回りながら道を進んでいくと,民家は途端に少なくなる.そして,オハイ方面を示す看板が出迎えてくれる.このオハイとは,九鬼町のリアス式海岸先端の岩場付近を指す.大配とも記載され,柱状節理の発達した海岸だという.
まずはこのオハイを目指して,いよいよ九鬼原生林の中へ入る.早朝と言うこともあって,辺りはまだ薄暗い.時折,遠く海の方から,漁船のエンジンの唸る音が聞こえてくる.
暗い原生林の中を黙々と歩ていく.山の中を歩いているだけなのに,とても気分がいい.そして,ようやく太陽が山から顔を出し,薄暗い原生林の中にやさしい朝日を降りそそぐ.
明るくなると,辺りは急に緑一色の世界に様変わりする.苔むした石垣が累々と続く.ついこの前歩いた八鬼山峠道を連想させるような道だ.ひとつ違うのは海がとても近いので,潮の香りをわずかに感じることだ.
原生林の中に入ってから,20分ほど歩いただろうか.正面に猪垣が累々と続く広場へ出る.ここはその名の通り,猪垣広場と言うそうだ.先も長いので,ベンチに腰掛けて少し休憩することにした.
オハイへはこの猪垣を越えて進んでいくような格好になっている.原生林もここから先が本番という感じだ.さて,どんな景色が待っているのだろう.
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