梅雨空の下,深緑の鷲峰山線をとことこと,ゆっくり走っていくことにした.自然豊かなところで,拳くらいの大きさのヒキガエルが,道路をゆっくりと横断していた.慌ててカメラにおさめようとしたが,シャッターチャンスを逃してしまった.
道中には,大きな水溜りのある所があった.路肩の土手を登って水溜りを回避しようとしたが,途中でタイヤがスタックしてしまった.渾身の力で,オートバイを土手から引き下ろした.結局,覚悟を決めて,水溜りを水しぶきを上げながら,豪快に渡り切るのだった.
そして,とうとう国道との分岐点まで,あともう少しという所までやってきた.変化に富んだ景色が次々と現われるので,距離の割にあっという間のことのような気がした.
途中までは,太陽の光が雲の間から射し込んでいたが,終点近くになると,今にも雨が降ってきそうな空模様へと変わってしまった.そんなどんよりとした天気の下でも,紫陽花だけは輝いているように見えた.なぜだろう.花の色は,何で決まるのだろう.そんなことを考えながら,短時間のライディングは,雨に降られることなく無事に終わるのだった.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます