本日、朝練で伝説が刻まれました。
小春日和の皇居より、第一集団を先頭に帰路につきます。
皇居を出たすぐさき、帝国劇場の前から若殿が逃げ始めます。
「三十六計逃げるに如(し)かず」
Bチームには
『若旦那のアタックは全メンバーが総出でぶっ潰す!』という鉄の掟があるのですが、どうしたことなのでしょう。今日はみんな慈悲深い気分だったのでしょうか。
逃がします。
内幸町で7秒差。
「もっと先に泳がせようぜ~」
「どうせ続かないから、見てようぜ~」
やる気の全くない、ニャロメ、生協、やすろう、Fuka。(←4バカ)
追走グループは完全に遠足気分になりました。どこで逃げを吸収するか、蒲田か、六郷か、それとも橋の上か。六郷橋の上でハンドルを叩いて悔しがる若旦那を妄想し、ニヤニヤしながら追走集団は進みます。
と、ここで勝手にチームぺっちーなの一員となったニャロメが先頭を牽きます。
上ハンで、30 km で、牽きます。
二番手に入って、ローテーションを妨害します。(殿が逃げていますから、先頭交代には加わりません)
そっこーでやすろうに押しのけられました。
さて、追走集団。どこからペースアップをするのか、相談します。
「蒲田からで、いいんじゃね?」
「いや、それはまずい。蒲田の踏切で、姿をとらえないと、まずい。」
今日はよく信号にひっかかります。前方に若旦那の姿は見えません。完全に視界から消え、逃げが決まりました。
蒲田の手前、大森警察署あたりからペースが上がります。40km 近辺でローテーション。おもにやすろう氏が牽きます。
若旦那の姿が見えません。
「絶対に、逃げてないよ」
「どこかの自動販売機の裏に隠れているよ!裏をかかれて踊らされているのは、うちらかもだよ!」
「絶対後ろに隠れていて、あとで『ドモドモドモ~』って出てくるよ!」
蒲田の踏切でも、姿をとらえられません。やすろう氏、みんなに発破をかけます。
四人列車、かなりスピードが上がります。うむむ。千切れそう。昨日一昨日で200 km 走った足全体に乳酸が広がります。
六郷橋手前、いよいよ何も見えません。
ときどきそれらしい物体を視界の端にとらえますが、原チャリです。
「本当に逃げているのか?」
「我々は蜃気楼を追いかけているのではないか?」
結局六郷橋についてしまいました。傷心のスプリントは、ニャロメがいただきました。でも、傷心なので参考にもなりません。
我々が知りたいのは、若旦那は前方にいるのか、後方に隠れているのか、この一点のみ。
いないと信じたい。集団にもプライドがある。
・・・
いました。赤いジャージの青い自転車が。
肩で息をして体を揺らしています。
逃げられました。一対四。20km
戦の後、殿に祝賀の挨拶をします。
六郷の 勝つも負けるも 時の運 それを決めるは機材なりけり
グシュ!ノワッ!
(-人-)(-∧-;) ナムナム
・・・
++++++
午後もいい天気ですね。三台まとめて洗車しました。