Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

PowerTap P1使ってみた。比べてみた。

2015年08月11日 | インプレ

我が家にとうとうやってきたペダル型パワーメーターPowerTap P1(紆余曲折を経て)、家族旅行から帰ってきた日の玄関に届けられていました。
アーリーアダプターとして発注した4 iiii Precisionが全くデリバリーされないことに業を煮やしていた所に、キルシュベル・インクさんのパワーメーター下取りキャンペーン(新製品15%オフ、壊れたメーターでもOK!)を知り、こっちに乗り換えたわけです。定価が約15ドラクマのところ、4iiiiの返金、為替変動による数千円の運用益を加え、下取りキャンペーンによる割引によりトータルで約7~8クルゼイロの追加出費で済みました。それでもまだまだ高いとは思いますが・・・。というのも、クランク型であれば10ペソ切りが当たり前になりつつありますからね。



Key Buying Factor
そもそも、なんでペダル型を選んだのか。その理由は:

馬小屋に競走馬が複数頭いる。(ロード、TTバイク、etc)
ホイールに縛られたくない(レースでは軽量ホイールや、ディスクホイールを使いたい、そしてデータを持ち帰って分析したい。)
クランクを自分で換装するメンテ力がない。(FDの調整、BBの交換など持ってのほか)
…筆者の場合、ロードで練習することが多いが、やはり主戦場はTT。決戦バイク、決戦ホイール、TTレースでパワーを拾えないのは本番中にもレース後の分析にも痛手であった。
P1のインストールは本当に簡単で、あきれるくらい、失敗のしようがないほど簡単と聞いている。期待に胸ふくらむ。

ちなみに、欠点は以下と思われる:
▼こすって傷つきそう
▼クリテのコーナーでクリアランスが心配
▼LOOKクリートしばり
▼まだまだ高い

開封

葉巻箱のような箱を開けると、中にクリート、ペダル、電池、ANT+ IDとシリアル番号が記載されたカードが入っています。同梱物はいたってシンプル。

クリートはLOOK KEO標準互換とはなっていますが、PowerTap専用品です。新品のKEOクリートであれば問題ないが、磨耗が進むとあまりカチッとはまらないとの報告があがっているそうです。その点、PowerTapから純正で支給されたKEOクリートであれば磨耗してもしっかりペダルにはまるそうです。(今後スペアのクリートをどうするのか、トライ&エラーしてみないとね。)




薄いペダルではない。


単4電池のハウジングがペダルの下にある。通信ポッドの突起などはない。



装着
P1の最大の美点は、取り付けの容易さである(と謳われている)。確かに、一度数値を拾ってしまい、ペダルの交換ツールが揃ってしまえば楽そうな予感がする。
ただし、意外な盲点があった。(個人差があるので、プロダクトそのものの欠点ではない。)
[1] 移植前のペダルががっつり締められていて、ペダルレンチなしでは取り外せなかった(結局お店に持っていった。)
[2] 通常のミニツールについている六角レンチで十分だと考えていたが、PowerTapペダルの脱着には8mmレンチが必要だった。
[3] クリートの締め付けバネの強度を調整するレンチは2.5mmだった。これも家にはなかった。
というわけで、[1] [2] [3]がないと取り付けに少し時間がかかります。ま、事前に確認しておきましょう。結局六角レンチセットをAmazonでポチ。


2.5mmと8mmのトルクレンチはっしゃ~!




ペダルの交換自体はありえないほど楽です。夏のガレージの蚊がうざいくらいでした、欠点は。
他社のペダル型P/Mの様に専用取り付け工具や、トルクレンチは必要ありません。そして複雑なトルク校正作業も必要なし!ポン付けで走り出せます。

サイコンによる読み込み
ここに意外な落とし穴が。(私のサイクルコンピューターはPowerTap Jouleでしたので、他のメーターはわかりませんが。
[1] Jouleに既に多くのメーター類(PowerTapハブ、PowerCal)が登録されているので、そちらの方を読みに行ってしまい、なかなか認識してくれなかった。結局PCにJouleを接続し、一度全部のメーター類を消去してゼロから読み込ませることにより成功。

*P1に特徴的なのは、クランク長の設定ができるということ(デフォルトは172.5mm)。これがずれていると、若干表示する値がふれるそうだ。サイクルコンピューターでどのように設定するのか、これから解明する予定。

電池は普通にコンビニで買えるAAA電池。これは嬉しい。とにかくユーザビリティを良く考えていらっしゃる。寿命は60時間。

実走(PowerTap Hubとの比較)
P1の測定精度はメーカーによると±1.5%


本当でしょうか。パワメ二台つけて朝練に行って参った。


行ったのは横浜山手ヒルリピート メニューは7倍1分6本
データはこちら

結果は…

あくまで一回のライドの中での比較。
5秒~5分までが3~9%高めに出る。
それ以上の長時間は3~4%高めに出る。
2時間越えるとほとんど一緒。
パワメを2台持ちすることはないので、これで十分だ。問題なーし!
というわけで、早くTTバイクにつけてみたい。TTバイクでパワーを計測するのはほぼ5年越しの欲求であったのだ。