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朱くなるな・猿になるな・・・父の教え・吉川晃司

2023-07-10 13:36:09 | テレビから

何と融通の利かない、そんな生き方、と自らを笑うことがある。このブログにも、幾度か書いたけれど新しいことにひょいと踏み出すことが気安くできない性分である。本を選ぶのに新しい作家に手が出にくい、テレビ番組も、一週間単位の自分の番組表から外に出にくい。

隠れファンだと自任している「さだまさし」が出演者に上げられている、そのことに惹かれて初めての番組に飛び込んでみた。日曜午後10時6チャンネル「初耳学」という番組です。(確か?)

これが気に入った。席を埋めているタレントたちもひかえめ、司会は「今でしょ」の林先生、番組はいくつかのコーナーに分かれているけれど、まず始めがさだまさしへのインタビューだった。これが私には幸いだった。次の週も、そのまた次も待ってみるようになった。少し世界が広がったか。

昨夜はゲストは「吉川晃司」だった。その話の中で胸にどんと響いた言葉。

先ず、音楽から役者まで広がって行った芸歴だけれど、その世界に飛び込む時のお父様の言葉がいい。

「晃司、いいか、朱に交わっても朱くはなるな」
「猿回しの猿にはなるな」

「今まで生きて来て、ご自分で大きなターニングポイントだと思った時は?」という質問に。

何と言っても東日本大震災の災害を受けた土地に直後に入って人々に会ったこと。仕事がらまだボランティアも入れない間近な時に、入れてもらった。こうした時の仕事のヒントに「とにかく話しかけて、話を聞いて、言葉を途切れさせないで正面からぶっつかることです」とならった。

中にまだ幼児と言ってもいいと思われる子供がいた。私は話題を探した。良しこれならいいだろう、私は自信をもって話しかけた。
「ウルトラマン、好きなの?かっこいいよね」
子供は何とも言えない複雑な顔をした。子ども心にも、話しかけてくれた大人に失礼があってはいけない、確かにウルトラマンはヒーローだけど・・・ぼくもすきだったけれど・・・

「でも‥僕の父ちゃんを助けには来てくれなかった」

その時の子供の顔。私の胸にドーンと衝撃を与えた。俺は何ということをこの子に言ったのだろう。何と無情な言葉をかけたのだろう。良かれと思った話掛けは一番触れてはいけない言葉だった。

今でもこの時のことを思い出すと、あの男の子の顔を思い出すと、胸が痛み、涙が出て来るんですよ。

かっこよさが売り物の彼が、涙を流しながら言葉の難しさを語った。

 


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