乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

第11期マルハナバチ調べ隊 第3回

2013年09月08日 | マルハナバチ調べ隊
 朝から雨でした。一応,ぼくは主催者として乙女高原に行きましたが,まさか参加者があるとは思っていませんでした。ところが,3人の参加者。
 しかたなしに(失礼),雨の中のマルハナバチ・ラインセンサス調査を始めました。



じつは,雨の中,調査を行うのは初めてです。正直言って,期待していませんでした。ところが,飛んでいるんです,雨の中,たくさんのマルハナバチが。びっくりしました。合計33頭。
・トラマルハナバチ (ノハラアザミに4,跳んでいるのが1)
・ミヤママルハナバチ(ノハラアザミ21,ヤマハギ4,タムラソウ2,葉の上1)
 特にみーちゃんの姿がたくさん見られました。セイタカトウヒレンやヤマラッキョウのきれいな蕾を見ました。



 モリアザミの花が咲いていました。
 お昼はロッジの中で食べました。
 そして,午後からは湿地の中を歩くことにしました。たくさんのアケボノソウの花が見られました。どうしてこんな大型の草がシカに食べられないのか不思議に思い,葉の匂いをかいでみました。「匂い」というより「臭い」という感じを書きたくなるような「におい」でした。これではシカも食べないだろうなと思いました。
 シカがよく食べるトリカブトも花を付けていました。笹藪の中ですが。
 サラシナショウマも試験管ブラシのような花を付けていました。じつは見るのは3年ぶりくらいです。シカが食べちゃうからです。見られた花は2つ。二つとも,葉は見事にシカに食われていました。

 さて,湿地では不思議な「集団」が2つ見られました。
 一つめはマイマイカブリの死体の集団。マイマイカブリの餌はでんでんむし(=カタツムリ=マイマイ)。でんでんむしを食べるときに,その殻をかぶっているように見えるので,マイマイカブリというそうです。どうして5匹ものマイマイカブリの死体があったのか見当がつきません。

 もう一つはツノハシバミです。「皮」の中の「殻」の中の「実」がとってもおいしいナッツです。カシューナッツみたいなピスタチオみたいなマカデミアナッツみたいな味です。以前,壊れかけた巣箱を回収しているとき,その中に野ネズミが巣を作っていて,ツノハシバミの実がたんまりと積まれているのを見たことがあります。さて,そのツノハシバミの実が地面に20個以上ポロポロと落ちていました。これはいったい,だれの仕業?
 これについては推測できます。野ネズミがツノハシバミの実を食べようとつかみ取ったはいいんだけど,いい実ではなかったので,「こんなの,いらない!」とポイ捨てした。それが積もり積もって,こうなった・・・というものです。



コメント
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