じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

殯(もがり)の森

2007年06月03日 | 日々のこと

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先日カンヌ映画祭で最高賞をもらったばかりと言う「殯(もがり)の森」を観る。

えーっまだ劇場公開もされていないのに、発表の翌々日くらいにNHK BShiでやっていた。普通なら半年~1年遅れでDVDやテレビで公開されるのだろうけど、なぜなのかな?

で、この映画の感想・・・・

子供を亡くした若い介護福祉士の女性と、30年前に妻を亡くしその想い出を引きずる認知症の初老の男が、ふとしたことで深い森に迷い込み、さ迷ううちに心を通わせあっていくといストーリーなのですが・・・・・。

台詞が篭ってほとんど聞き取れないし、緑の森の中での彷徨シーンが延々と続いて、見ながらウトウトして気がつくとまだ同じような台詞のない彷徨場面が続いている、といったものでした。

死者への深い想い、生者と死者の結界を深い森として、日本人の心を呼び覚まそうと意図していたのだろうか。こういった映画は芸術性が高く理解が及ばないせいもあるのですが、ドラマとして娯楽としては正直楽しめる映画では無かった。

ただ、一面の緑の稲田に囲まれた道を、昔覚えのある田舎の葬送の列が行く光景のプロローグと、やがてたどり着いた幽谷の山肌に穴を掘り安らかに横たわるというエピローグだけは、何故か印象に深く残った。

公式HPhttp://www.mogarinomori.com/

コメント (2)
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