北京オリンピックも明日が閉会。
日頃プロ野球観戦はしないが、キューバ対韓国の決勝戦は目を離せなかった。
金メダル以外は要らないと言っていた星野ジャパンとレベルが違うと思った。
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待望の大雨を期待していたが、わずかパラついた程度、真夏日が続いている。
昨日、娘が無事退院できてひとまずほっとした。
同じ病院だったので、入院中も母親を看ていてくれたが、これから一週間も私に看護させてとのこと、妻も喜んでいる。
大きな手術直後で本来なら休養期間なのに、くれぐれも無理はしないで欲しいのだが。
この期間に私も英気を養っておくことにする。
妻の病状は相変わらずあまり芳しくない。
肺炎や皮下出血に加え、腹水や浮腫が酷く脚がパンパンに張っている。
浮腫は血液濃度が薄くなり、浸透圧で血管から水分が滲み出すことによるとのこと。
口から栄養(タンパク質)が摂れると改善されるが、栄養点滴だけではいけないらしい。
口内炎や歯痛などをおして、食事をしようと努力している妻が痛々しい。
そんなに頑張らなくてもいい・・・
主治医と話し、治療は暫く休んで副作用の症状緩和とQOLを大事にしていくことにする。
この大学病院は歯学部とその専門病院が併設されていて、手厚い口腔治療が受けられることで助かっている。酷いときには毎日のように歯科医と歯科衛生士が往診してくれて、それはそれは丁寧に治療や指導をしてくれる。白血病の治療環境としてはこの上なく恵まれているといえる。
立秋が過ぎ、さすがに残暑という気候になってきたが、日中はまだまだ暑い。
各地で集中豪雨があるようだが、ここ瀬戸内では通り雨程度で川も干上がってきた。
まとまった降雨と秋の訪れが待たれる。
AFの発作も夏が山場、妻共々この夏を無事乗り切りたい。
娘の手術後の痛みも大分収まってきた。
「私の入院期間中はお母さんを看ているから、お父さんは暫く家で休養していて」
ということで少し安心して、娘に頼むことにして帰宅した。これも不幸中の幸い・・・
岡山でホテル住まいしながら病院へ通うのは、肉体的にはそれほど苦痛ではないが、精神的には結構ストレスが溜まる。
10時頃に病室へ行き、洗濯や買い物、昼食を一緒に取り、午後3時ころ一旦ホテルに戻り休養して、再度夕方6時頃から8時頃まで病室を訪れ夕食を共にする、といった毎日である。暑さが堪え、ほんの近くをタクシーで移動する。
妻は喉や口内の痛みが酷くて食事をほとんど食べられない。感染予防に細心の注意をしながら、喉越しのよいブドウや桃やゼリーなどをほんの少しだけ受け付けるだけになった。
自宅はTシャツに短パンでダラリとしていられるので、やはりリラックスできる。
このところ携帯をとるのも話すのも辛そうなので、こちらから電話をしない。
痛み止めが効いている時らしい、電話があるとホッとする。
「薬は飲んだ?、心臓発作はない?」とか細い声で私の心配ばかりしている。
酷暑とともに厳しい日々が続く・・・
CAG療法とは、
C:キロサイド 皮下注射朝夕14日間
A:アクラシン 点滴 4日
G:グラン 皮下注射 14日間
妻は最後の治療法ともいえるCAG治療の長丁場に耐えた。
いや後一歩というところで、抗がん剤キロサイドを12日目に、やむなくDr.ストップで止める事になった。
骨髄抑制がひどく、白血球が100台まで低下して、血小板の輸血が連日となった。
末梢血中の芽球は0となったが、白血球はリンパ球が100%占めてる状態・・・・
これがどういう事態かについては説明されていない。
口内炎や粘膜の炎症が過酷で、痛みで食べる事もしゃべることもままならない。
CRP(炎症反応)も日ごとに上がり14にもなっている。
それでもロキソニンで痛みが治まると、娘の心配をしている。
入院して4ケ月が経ち、今更ながら白血病の過酷さを思い知らされている。
抗がん剤が終わったので、どこまで白血球が回復してくれるか・・・
辛い状態だが、今はそれだけが頼みの綱、なんとか持ち直して欲しい。
娘は結構な大手術だったが懸念する事はないと分かりホッとしている。
術後の痛みは昨日今日とピークらしくて、悲鳴を上げているが、
これは後しばらくガマンすれば回復してくるだろう。
治癒が保障されている病気はなんと幸せな事だろうとつくづく思う。
病室から見る夏空
しばらく滞在することになる。
娘が妻と同じ病院に入院した。
膵臓の一部を切除するらしいから、こちらのほうも心配でならない。
娘は手術前の検査漬けの間を縫って妻のところへあしげく訪れてくれているようだ。
子供達からも離れて、久しぶりに母娘水入らずの時間を持てるのは、これはこれで不幸中の幸いと娘は言う。私もこの間は少し安心していられる。
私の方は、いま孫のrikuとの二人暮らしをしている。
孫と枕を並べて寝るのもまた不幸中の幸いと思いたい。
Rikuとラヴは年に1,2度会うだけなのに、まるで兄弟のような打ち解けようで、この間は私よりもrikuにばかり付きまとう。
暑さ対策、AF対策をして、川遊びの一こまです。
これも1人では味わえない、久しぶり心和むひと時であった。