じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

水ぬるむ

2009年02月26日 | 写真

すっきりとしない寒空が続く。
それでも春が近いことをそこここで目にするようになった。
水ぬるみ、ネコヤナギが黄緑に芽吹き、土筆がもう一杯出ていた。
庭の沈丁花もほのかな香りである。
  
週末は車椅子を借りてでも妻を外泊させてやろう。
待ちかねた3月である。

  

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思い出のアルバム

2009年02月25日 | 急性骨髄性白血病

妻の要請で少し前からアルバムを作っていた。

数年分のデジカメ写真がろくに整理しないまま、外付けハードディスクに恐らく数千枚は保存されている。ところが探してみると、花や風景や孫の写真ばかりで、妻の写っているものが思いのほか少なかった。
ファイルの中身を開いて探し探し、やっとアルバム一冊分をプリントアウトした。

  

061015121 今日病室へもって行き、横になったままの妻に、
ゆっくりとページをめくり見せる。

旅行の写真、孫との写真が多く、1ページ毎に
目を閉じては想いを馳せているようだった。

中の1枚、この写真が好きだと言った。
           (2006年 大山麓にて)

  

がん細胞が爆発的に増加し始めて、二週間が経過している。

末梢血中の白血球数が3日単位で倍増し、芽球(がん細胞)が大部分を占めている。

一日の殆どを眠っていて、傍にいてもこのまま目が覚めなくなるのではないかと、声をかけると目覚める。痛みが無いのが救いである。

「面会謝絶にしようか」

「いえ、たとえ半分眠っていても 出来れば皆んなに会いたい・・・」

それが生きていることの証と感じられるから・・・

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嬉しい週末

2009年02月23日 | 急性骨髄性白血病

0902231_3 

雨上がりは煙突山が浮き立つ。

   

嬉しい週末であった。

娘たちが帰国しているのを聞いて、九州から息子達一家もとんぼ返りで帰ってくれた。

その上、たまたま東京出張に来ていた娘婿もフライトを遅らせ、土日を利用して寄ってくれる。私の一族?9人全員が集まれるのは稀なことである。

09022310   

マスクをかけることもあるまいと、ベッド横のテーブルで皆で賑やかに食事をし、記念写真を撮った。

妻は口にしない方が良い、と止められていた にぎり寿司を、なんと4個も食べた。

よほど嬉しかったのだろう。

  

日曜日の夜、病院へ送り届ける時もしきりに、

「楽しかったねえ、本当に嬉しくかった。

こんな機会はもう無いかもしれないね・・・。お父さんの計らいでしょう、有難う。」

妻は足の痛みも激しくなり、次第に歩くのも困難になってきている。

  

  

月曜日、又静かな日々に戻った。

先週から隣家に住む娘、Yuuのお弁当のついでに?作ったお昼ごはんを届けてくれる。

これから昼時は娘が病院に行ってくれるという。

助かる。

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嬉しい来訪

2009年02月19日 | 急性骨髄性白血病

旧知の先輩ご夫妻がわざわざ千葉からお見舞いに来てくださった。

 

独身時代に男女3カップルであちこちと登山や旅行していた。

40年も前のことである、船や列車を乗り継いで・・・

あの頃の話になると、あんなことこんなことと、

微にいり細にわたり覚えていたり思い出したりして、話が弾み楽しかった。

とりわけ久住山への登山の想い出が忘れられない。

とにかく皆 若かった。

   

妻もいつになく若返ったように目を輝かせ、生き生きと話していた。

話は尽きなく時間だけ過ぎた。

 

その後3カップルとも結婚し幸せな夫婦になり歳を重ねた。

離れ離れになりながら忘れられない仲。

リタイアしたが、1人は請われてなお海外(サウジ)で活躍している。

一時帰国の際に来ていただいた。近くやっと肩の荷を降ろすらしい、ご苦労様。

  

0902191_4    

    

(先日お見舞い頂いた「ひばり園」

              重見弥生さんのことば です)

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心強い

2009年02月19日 | 日々のこと

煙突山談話室(掲示板)へのRes.やコメントへのお礼が滞っている。

今暫くマイペースで書くことができるブログへのひとりごとのみとなります

ご勘弁をお願いしたいと思っています。

  

月曜日に娘達がSingaporeから帰ってきた。

予定では3月の春休みに帰る予定だったが、万が一のことも心配していたたまれなくなり帰国を早めた。

妻は孫たちの学校もあるから、春休みになってからでいいと言いはっていたが・・

婿殿には暫く単身生活をしてもらうことになった。

  

今回、娘は事前にこちらの小学校と幼稚園の一時入校()の手続きをしていた。

親しい友人に依頼して教科書、道具、制服に至るまで万端整えて、帰国の翌日から小学校と幼稚園に通い始めさせた。もちろん教育委員会にも届け出をして。

このあたりの手はずは妻に似たのか、すばやく怠り無い。(私は違う、おたおたしてばかり)こんな制度(短期編入)があることも知らなかった。

嬉しいことに、孫たちはこの寒さに震え上がりながらも、嬉々として集団登校やバス通園をしている。

  

ただ可愛い孫たちとは言え、今までのマイペースの1人暮らしが急変するのは私にとってはストレスとなる。心臓には悪い・・・

実は先の年末年始の帰国同居の際には、そのせいでもなかろうが私が心臓発作(AF)を2度も起してしまった苦い経験があった。妻はそれも心配しているのである。

  

今回は隣家(別邸?) に住むことにしたのは願ってもない。

彼らが海外転勤の際に、家具衣類などの90%をここに置いてあった。

暮らしに支障は無い。

    

二三日続いた好天気で掃除など環境整備もばっちりである。

娘が近くに居てくれるだけでかなり心強い。

だが布団干しなどで、娘は早くも花粉症になって苦しんでいる。

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本物そっくり

2009年02月15日 | 日々のこと

今日お見舞いにと訪ねてこられた知人(風変わりな電気屋さん)から戴いた。

  

ある木工工房の方が限定品として制作された作品らしい。

形や色合い、レンガの質感さえも醸し出して実に良く出来ている。

  

私の部屋の窓に置いて本物の煙突山と共に撮ってみました。

いかがでしょうか。

  

風変わりな電気屋さんhttp://lightupentotuyama.web.fc2.com/

ありがとうございます。

09031520902157 ← ディテールはこれ            

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クリスマスローズ

2009年02月14日 | 日々のこと

狭い花壇の半分くらいはクリスマスローズで占められている。

それが次々と咲き始めて、外泊した妻が喜んでいた。

   

数年前に人から戴いた何鉢かの株を地植えしてから始めて、落ちた種から沢山芽生えて、

育て増えていったものも多い。

だから種類はほんの2,3種類だけで、とりわけ妻の好きな一重の白系が多い。

ろくに手入れもしないので弱い株は駆逐され気味、強い株は冬にも豪快に葉を茂らせる。

名前に似合わず意外に逞しい多年草株である。

これから春にかけて花期も長いので妻の慰めになるだろう。

シュンランの花芽は未だ、春の息吹のする好きな花なのだが・・・。

 

0902145_4   

低い丈で下向きに咲く花は、カメラのファインダーから覗けない。

適当に構えてオートフォーカスで何枚か撮って、運よく画面に入りピントがそこそこ合った一枚。

小さな草花はいつもこの手なので、ろくな写真は撮れない。

 

今日一日も平穏に終わろうとしている。

                        

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春一番

2009年02月13日 | 急性骨髄性白血病

午後の一時 生暖かい突風が吹いた。春一番だったという。

だが来週からはまた強い冬型に戻るらしい。

三寒四温、春はもうすぐ

 

最近の日課は昼食時と夕食時にほぼ1~2時間ずつ妻の病室へ出かける。

余り食欲のない妻だが一緒に食事をすることで、何がしか口にさせられる。

もう少し居てやりたいが、疼痛管理のせいで食事時以外はうとうとと半ば眠っている。

   

今日も昼時と午後にかけて何人かの友人のお見舞いがあったという。

「その間もうつらうつらしてばかりよ、自分でも呆れるわ」と笑って言う。

でも気のおけない友達はお構いなくいろいろと語りかけてくれていて、私が行くと、こんなこと、あんなことと断片的にした会話のことを楽しげに話してくれる。

今日はうわさの「白いたい焼きくん」を買ってきてくれて美味しかったと。

人と会うこと、聞いていることだけでも嬉しいのだろう。

  

P1020701 ある友からは「買うことが出来ないでしょうから・・、お父さんに上げて」

チョコを戴いたと感激していた。

   

明日はバレンタインデーだったか、そういえば今まで貰うのは妻からだけだったなあ。

それも忘れてしまっていた。

思いがけないことで私からも感謝。

 

幸い熱は出ていない、平穏が続いている。

明日も外泊できる。

   

   

   

             芽吹きの成長は早い。

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暖かだった

2009年02月12日 | 日々のこと

1km先の煙突山が霞むほど黄砂がひどかった。

明日は更に暖かくなるとの予報

   

我が家の庭、去年の夏の終わり頃シルバーさんに頼んだら、2人のおばあさんが、徹底的に草取りしてくれた、のはいいが多年草の草花も根こそぎ一網打尽であった。

以来肥料も手入れも怠っているが、気付かぬうちに雑草だけは芽吹き緑が目立ち始めている。

久しぶりに一時間ほど草取りをしたら汗ばんだ。

生い茂ったクリスマスローズの太い葉を整理すると、その下に蕾が一杯あった。

      

勢いをなくしたバラや庭木にも堆肥と油かすをたっぷりと施した。

DIKでビオラのポットと緋ブナを買ってくる。

玄関先の大瓶で何年も生きてきた緋ブナを去年の夏に油断して死なせてしまっていた。

また何年か飼い続けたい。

   

夕方妻に話すと、「でもねえ発作起すと大変、くれぐれも無理しないでね。

クリロー蕾が膨らんでいるのは知っていたよ、今度の週末に咲いているかしら」

外泊できるといいが・・・

0902131

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ある看護師さんからのメール

2009年02月11日 | 急性骨髄性白血病

今日、病室で妻の携帯をチェックしていて、こんなメールを頂いていた。

最近では妻自身がメールをチェックできていないことも多く、了解を得ている。

そして読み聞かせてやることが多くなった。

他にも同様のメールを沢山頂いている中で紹介させていただきます。

メール主さん無断でごめんなさい。そしてなによりもありがとう。

こんなメールをもらえる妻は幸せです。(匿名の他は 原文のまま)

  

Ukです。

先日は電話をしてくれてありがとう、うれしかったです。

あのあと婦長さんのことをずっと考えてて…

  

私がH病院に就職して12年、ホントに婦長さんに可愛がってもらったなぁ~と。

おいしい料理を持ってきてくれたり、

私の分までお昼のお弁当を作ってくれて、二人で婦長室で良く食べてたなぁ…とか

  

カテーテルのことも教えてもらった、

長男を妊娠したころは私達の要望に応え託児所も作ってくれました。

おかげで今までなんとか育児と仕事を両立してくることができました。

  

婦長さん感謝しているよ

優しい婦長さんにいつも甘えっぱなしで、なんにも恩返しできてなくてごめんなさい。

こんな時にも力になれないのが悔しいです。

婦長さんの笑顔 ずっと見ていたいのに…。

  

今はただ、穏やかな日が一日でも長く続いてくれるよう願ってます。

また逢いにいくね。

病室で淋しくなった時や眠れない時、いつでも電話してね。

  

P.S.うちのやんちゃ坊主達成長しました!写メール送るので見て。

(画像割愛)

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