今年も終わろうとしている。
百年に一度といわれる金融危機に伴う世界の変動が始まり、
世の中は一段と経済・社会不安の増大が予感される年末である。
私にとっても、かってない苦難と不安の年だった。
4月桜の頃 妻が入院した。
妻は何度も何度も抗がん剤治療の苦痛に耐えたが、
残念ながら予後は思わしくない・・・
私は岡山までほぼ週一ペースで通った。
祈るような必死の思いでやってきたように思う。
焦燥の中、慌しく月日が過ぎ去って行くばかりであった。
9月、自宅近くの病院へ戻り緩和ケアを続ける。
近頃なんとか肩の力を抜いて対応できるようになった。
輸血と疼痛緩和の日々ながら、今日を無事に迎えられたことを喜んでいる。
また、周りからの暖かい励ましと助けに感謝している。
この年末年始、妻と共に穏やかに自宅で過ごせることが
今は何よりの幸せと感じている。
そして春四月、妻の願いは自宅で満開の桜を見ること・・・・。