薬害C型肝炎の被害者がクローズアップされている。
被害者の人たちが全員の救済を求めて国を相手に本当に毅然と闘っている姿には頭が下がる。
この件に限らず、これまで幾多の薬害に対する国と製薬会社はずさんな対応と責任逃れに終始してきた。そして繰り返される。
被害者の悔しさ、苦しみ、加害者に対する怒りは理解できる。
国は責任を認め、誠意を持って救済に応じなければならない。
しかしどうだろう、例えばもっともっと多くの、癌やその他の不治の病に罹った人たちは、誰を責めることなく、自らの不運を嘆いて人知れず死んでいくのである。
加害者がいるといないにかかわらず病苦は誰にも同じだろうけれど・・・とつい思ってしまう。