じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

嬉しい逢瀬

2008年10月13日 | 日々のこと

この週末に、九州にいる息子夫婦と孫が妻には予告せずひょっこりと帰ってきた。

自宅に泊るのは親父に気苦労をかけるから、と近くのホテルにしたという。

「とにかくおふくろに会いたいし、大きくなった孫の顔も見せてやりたかった」と

まもなく3歳、本来なら七五三祝いをしてやりたかったところであった。

自宅に帰っていた妻とゆっくりとスキンシップをさせてやりたいところだが、今はそれもままならない。

「大丈夫よ、抱かせて」という妻とも、ごらんのように全員マスクでのご対面である。

でも写真だけでも、と言ってぎゅっと抱きしめていた。

孫はちょっと風邪気味だったかな・・・

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穏やかな秋

2008年10月13日 | 急性骨髄性白血病

0810113_2 転院して一ヶ月が来ようとしている。

入院の際に、今後は緩和ケアですからそのつもりで・・・と言われた。

前の病院からの紹介状からの診断であろう。

患者本人を前にして、余命や今後の経過予想、延命処置の希望の有無まで聞かれた。

なんと心無い医師か、しかし妻はそれをただ淡々と聞いていたものだ。

私は妻を見てつい涙ぐんでしまった。

だが医師としてはやるべきインフォームドコンセントだったのだろう。

主治医の配慮で毎週末に自宅外泊している。

血液検査値からはひどい貧血で出血や感染の危険性が懸念されている。

ハイリスクでありながら外泊を許可してくれるのも患者の気持ちとQOLを考えてくれてのこと。主治医は初対面の印象と違い、意外と優しいのである。

週末外泊は今回で3度目、岡山入院では考えられなかったこと、近くに転院できて結果としてはよかった。

土曜の朝8時から日曜の夜9時まで、ぎりぎり一杯の時間を自宅で過ごしている。

自宅にいる間、妻は精神的に随分とリラックスできている様子で、そのためか今までのところ心配していた発熱や異常事態もない。表情も和んでいる。

それだけに日曜の夕方になると悲しそうな顔になる。

岡山での5ヶ月間、外泊もできず独りどれほどか不安であったに違いない。

強力な抗がん剤治療は想像を絶するものであった。

髪はなくなり、二度の肺炎や肺水腫で40度の高熱が続いたこともあった。

あれほど体力があり、気丈に治療へ挑戦してきた彼女がすっかりやつれ果てていた。

抗がん剤治療は気力も体力も奪い、ことごとく効かなかった。

これからはもうあんな辛い治療はしない。(出来ない)

決して状態は良くないが、このところ食欲もあり明るく表情も穏やかになった気がする。

今まで拒んでいた友人の面会も受け入れて談笑している。

私に対しては、もしもの時の身支度や、子供や孫たちへの配慮も口にする。

いつも残される私の心配ばかり言うのである。

考えたくはないが、誰にしたっていつかは受け入れざるを得ないこと、二人して覚悟だけはしておこう。時間はまだゆっくりとあるのだから・・・・

0810116

コメント (2)
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