じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

妻の誕生日

2008年10月19日 | 日々のこと

妻の63歳の誕生日を2人だけで祝った。

もしかしたらこれが最後の誕生祝いになるかもしれない。

誕生日を覚えてくれていた多くの友達や子供達からも、心のこもったカードや贈り物が届いた。

孫からは「ばあば、元気でいてね」と電話があった。

私はこの日のために手紙を書いておいた。

「かあさん」へ

今日10月18日は、63歳の誕生日だね。0810182_2

おめでとう、ありがとう。

今日まで元気でいてくれて本当にありがとう。

入院生活、酷い抗がん剤治療に耐えて、何度も何度も辛い目にあいながらも頑張ってきてくれてありがとう。

頑張れ、という言葉は使いたくなかったけど、弱音も吐かず本当によくここまで頑張ってきた。

1人病室でどんなにか寂しく辛かったろうに・・・、逆に僕が励まさればかりだった。

毎日もっと傍にいてあげたいのに、短い時間しか居られなくてすまなかった。

結婚以来、「かあさん」が居てくれたからこそ、今までなんでも「かあさん」に任せて僕はなんとかやってこられた。

「かあさん」おかげで子供達も優しい子に育ってくれた。

今「かあさん」が生きていてくれるからこそ、僕も頑張っていられるのだと思う。

入院していても携帯ですぐに話せて、安否が確かめられるから僕は大丈夫でいられるのだと思う。

だからこれからもどうか、どうか長生きして欲しい。

完全に治るのは無理だとしても、どうか今の状態で、週末に家に戻れて二人だけで二日間、傍に居られるだけでいいから、それがいつまでも続いて欲しい。

「かあさん」、今までも、これからも世界で一番愛しているよ。

コメント (2)
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