BGMに”10年後の今日の日も”をおかけになって、ご覧頂くとよりいっそうお話が楽しむ事ができると思います。
***
忘れもしない、1年前の今日。
彼女たちは、大阪行きのチケットと”ある2枚のチケット”を持ち、新幹線に乗り込んだ。
行きの新幹線。
少女はこれからのことを、考えては恍惚とした表情を浮かべ・・・
そして静かに少女の母親は、駅弁を口に運びながら、14時頃のことを考えていたのだった。
「楽しみだね~」
「うん。」
「今日は、いつになく無口だね。」
「そう?」
少女は、母親と話すことさえままならなかった。
緊張と、興奮と、冷静さと、何もかもが彼女の中で混沌としていた。
新幹線の中、彼女は何をしていたのか。
まったく覚えていないという。
一日のうちの2時間。確かに大きな時間ではないが、本当にまったく覚えていないらしい。
ただただ無言で、そのあとのことを考えていたのであろう。
そんなわけで、あっという間に大阪に着いた。
駅には、祖父母が迎えにきてくれていた。
お昼を共にするためだ。
それは、少女の楽しみでもあった。・・・普段ならば。
しかし、そのときはろくに舌も回らず、ご飯もまったく食べることが出来なかったのだ。
さらには、飲み物を口に運ぶ事さえ、おっくうになっていた。
その日は、雨だった。そりゃあ、もうざっばざばの。
少女は、せっかく彼が点灯してくれたツリーも、なんだか雨のせいでよく見えない気がした。
荷物も増える。服も濡れる。気温も下がる。彼女は、雨が嫌だった。
でも、その日の雨はなんだか素敵にも思えた。その辺の車止めも、豪華なイルミネーションの一部なんじゃないか、とさえ思えたらしい。
まあ、これは余談だが、彼女はそのときあたりから、車止めが結構好きらしい。
さて、本題に戻ろう。
寒空の下。彼女らは、会場に入るまでの時間を待った。
祖父母は、あまり昼食を口にしなかった少女を心配した。
少女は、祖父母の心配に気を回し、安心させるほどの器量がそのときなかった。
そっけなく、祖父母に別れを告げると、いよいよ、対面の時間となった。
少女は、緊張のあまり吐き気を、もよおすほどであった。
やっとの思いで、席につく。
会うのは、これが初めてではないのに・・・。
彼女は、そんな思いを抱きつつ、彼の登場を待った。
始まるまでの約3分が長い。異様に。なんでだろう。まだ、1分もたっていないじゃないか。
今日は、1分が長い日なのだ。
少女は思うしかなかった。それほどまでに、緊張していたのだろう。
いよいよ彼が登場した。
YOUという文字になっている大きなブランコに乗って。
彼らしいその登場の仕方に、少女の頭の中はすでにNew worldであった。
それからの事は、メモを取っていたわけでは、決してないが本当に鮮明に覚えている。
キスシーンでブギをしたり、雪がふってきたり、清四郎ちゃんが来たり、彼が泣いちゃったり。
少女にとって、本当にその日の一分間はとっても長かったのだ。
どの一分間をとっても、彼のことしか考えていなかったのだから、幸せだった。
しかしだんだんと一分が短くなっていったのだ。一分が経つのが早い。
まだくるくると表情を変えて、楽しそうにする彼を見ていたいのに。
少女の願いもむなしくもう、お別れの時間だ。
今日中に少女と母親はここ大阪とお別れしなければならなかった。
彼との素敵な時間を過ごした彼女らは、急いで新幹線へと乗り込んだ。
色々と、話すことはある。
しかし、少女はなかなか口を開けずに居た。
様々な言葉が自らを取り巻いているのがわかっていた。
しかし、口にして話すとなると確実に、莫大な時間を要することがわかりきっていた少女は、ただ凄い速さで移り変わる外の景色をぼ~っと眺める他、何をすればよいのかわからなかったらしい。
それからというもの、少女と母親は毎日のようにその日のことを話し笑った。
本当にその日のことを話すならば、膨大な時間が必要なのだ。
放心状態で東京へと帰った少女のなかで、ようやく一分間が普通の一分間に戻った。
少女は言う。
いまでも、思い出せば何時間でもあの日のことは語れるはず。
この1年で、幸福ながら様々なイベントに参加することが出来たが、初めてソロで見たのが彼だったから、私はこれからの一生・・・長かった一分間をひとつづつお話する事ができるでしょう、と。
さらに、少女ははにかみながら こう思うのだった。
10年後の今日の日は、きっと2人で居よう。
そうでなければ、厭なのよ。
10年後、あたくしがお話するお相手が貴方じゃなくっちゃ、厭なのよ。
過去である1年前の今日のこと、10年後の今日のこと、比べてみても見劣りはしないわ。
ね?10年後の今日の日は、きっと2人でいよう。
少女は、そう、胸の中に想って。
1年後の今日の日もいつもどおり、母親と笑うのだった。
このお話は、ノンフィクションです。
***
ええ、というわけで振り返ってみれば、1年前の今日。
朝5時に起床し、悪天候のなか、キラキラする彼に会いにいったことを書いてみました。
日帰りで大阪にね、いったんですよ~。
その日は、帰りの新幹線でサンドウィッチを一口食べたか、食べれなかったくらいで…
本当になにも食べられなかったんです。緊張して。
次の日も全然お腹がすかなくって、体重が随分と減ったのを覚えています。
何だかね、時の流れってはやいもんですね。あれは、2007年の出来事なんですものね。
もうあと幾日かで、2009年ですよ~。早いもんですね。
いやあ、そんなこんなで、今日は、去年の今日を振り返ってみました。
それでは、また・・・ごきげんよう!
とまとさんへ。
親子eighterイコールロケ地の概念を持ってくださる方が、できるように記事を書いたりDIVEをしてきたので。そう思ってくださると、非常にうれしいです。ありがとうございます。
車止め2月号・・・お楽しみに!
母がとびっきり面白い記事を書くと、言ってはりきっております。
那智ちゃんへ。
母の動きは、かんなり俊敏ですよ~。笑
∞系の番組を見ていると、直ぐにロケ地DIVE出来そうな場所をリサーチしだしますからね。
可愛い娘さんだなんて・・・(何故かここをピックアップ)
那智ちゃんだって、偉いじゃないですか!きちんとお掃除をして・・・素敵です!
新婚旅行は、ベガスな気がします。
うん、確かに。
コメントありがツゥ~ございましたっ!
う、気をつけて!直ぐ後ろにはヤツが居る!(なんだそれ?)
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忘れもしない、1年前の今日。
彼女たちは、大阪行きのチケットと”ある2枚のチケット”を持ち、新幹線に乗り込んだ。
行きの新幹線。
少女はこれからのことを、考えては恍惚とした表情を浮かべ・・・
そして静かに少女の母親は、駅弁を口に運びながら、14時頃のことを考えていたのだった。
「楽しみだね~」
「うん。」
「今日は、いつになく無口だね。」
「そう?」
少女は、母親と話すことさえままならなかった。
緊張と、興奮と、冷静さと、何もかもが彼女の中で混沌としていた。
新幹線の中、彼女は何をしていたのか。
まったく覚えていないという。
一日のうちの2時間。確かに大きな時間ではないが、本当にまったく覚えていないらしい。
ただただ無言で、そのあとのことを考えていたのであろう。
そんなわけで、あっという間に大阪に着いた。
駅には、祖父母が迎えにきてくれていた。
お昼を共にするためだ。
それは、少女の楽しみでもあった。・・・普段ならば。
しかし、そのときはろくに舌も回らず、ご飯もまったく食べることが出来なかったのだ。
さらには、飲み物を口に運ぶ事さえ、おっくうになっていた。
その日は、雨だった。そりゃあ、もうざっばざばの。
少女は、せっかく彼が点灯してくれたツリーも、なんだか雨のせいでよく見えない気がした。
荷物も増える。服も濡れる。気温も下がる。彼女は、雨が嫌だった。
でも、その日の雨はなんだか素敵にも思えた。その辺の車止めも、豪華なイルミネーションの一部なんじゃないか、とさえ思えたらしい。
まあ、これは余談だが、彼女はそのときあたりから、車止めが結構好きらしい。
さて、本題に戻ろう。
寒空の下。彼女らは、会場に入るまでの時間を待った。
祖父母は、あまり昼食を口にしなかった少女を心配した。
少女は、祖父母の心配に気を回し、安心させるほどの器量がそのときなかった。
そっけなく、祖父母に別れを告げると、いよいよ、対面の時間となった。
少女は、緊張のあまり吐き気を、もよおすほどであった。
やっとの思いで、席につく。
会うのは、これが初めてではないのに・・・。
彼女は、そんな思いを抱きつつ、彼の登場を待った。
始まるまでの約3分が長い。異様に。なんでだろう。まだ、1分もたっていないじゃないか。
今日は、1分が長い日なのだ。
少女は思うしかなかった。それほどまでに、緊張していたのだろう。
いよいよ彼が登場した。
YOUという文字になっている大きなブランコに乗って。
彼らしいその登場の仕方に、少女の頭の中はすでにNew worldであった。
それからの事は、メモを取っていたわけでは、決してないが本当に鮮明に覚えている。
キスシーンでブギをしたり、雪がふってきたり、清四郎ちゃんが来たり、彼が泣いちゃったり。
少女にとって、本当にその日の一分間はとっても長かったのだ。
どの一分間をとっても、彼のことしか考えていなかったのだから、幸せだった。
しかしだんだんと一分が短くなっていったのだ。一分が経つのが早い。
まだくるくると表情を変えて、楽しそうにする彼を見ていたいのに。
少女の願いもむなしくもう、お別れの時間だ。
今日中に少女と母親はここ大阪とお別れしなければならなかった。
彼との素敵な時間を過ごした彼女らは、急いで新幹線へと乗り込んだ。
色々と、話すことはある。
しかし、少女はなかなか口を開けずに居た。
様々な言葉が自らを取り巻いているのがわかっていた。
しかし、口にして話すとなると確実に、莫大な時間を要することがわかりきっていた少女は、ただ凄い速さで移り変わる外の景色をぼ~っと眺める他、何をすればよいのかわからなかったらしい。
それからというもの、少女と母親は毎日のようにその日のことを話し笑った。
本当にその日のことを話すならば、膨大な時間が必要なのだ。
放心状態で東京へと帰った少女のなかで、ようやく一分間が普通の一分間に戻った。
少女は言う。
いまでも、思い出せば何時間でもあの日のことは語れるはず。
この1年で、幸福ながら様々なイベントに参加することが出来たが、初めてソロで見たのが彼だったから、私はこれからの一生・・・長かった一分間をひとつづつお話する事ができるでしょう、と。
さらに、少女ははにかみながら こう思うのだった。
10年後の今日の日は、きっと2人で居よう。
そうでなければ、厭なのよ。
10年後、あたくしがお話するお相手が貴方じゃなくっちゃ、厭なのよ。
過去である1年前の今日のこと、10年後の今日のこと、比べてみても見劣りはしないわ。
ね?10年後の今日の日は、きっと2人でいよう。
少女は、そう、胸の中に想って。
1年後の今日の日もいつもどおり、母親と笑うのだった。
このお話は、ノンフィクションです。
***
ええ、というわけで振り返ってみれば、1年前の今日。
朝5時に起床し、悪天候のなか、キラキラする彼に会いにいったことを書いてみました。
日帰りで大阪にね、いったんですよ~。
その日は、帰りの新幹線でサンドウィッチを一口食べたか、食べれなかったくらいで…
本当になにも食べられなかったんです。緊張して。
次の日も全然お腹がすかなくって、体重が随分と減ったのを覚えています。
何だかね、時の流れってはやいもんですね。あれは、2007年の出来事なんですものね。
もうあと幾日かで、2009年ですよ~。早いもんですね。
いやあ、そんなこんなで、今日は、去年の今日を振り返ってみました。
それでは、また・・・ごきげんよう!
とまとさんへ。
親子eighterイコールロケ地の概念を持ってくださる方が、できるように記事を書いたりDIVEをしてきたので。そう思ってくださると、非常にうれしいです。ありがとうございます。
車止め2月号・・・お楽しみに!
母がとびっきり面白い記事を書くと、言ってはりきっております。
那智ちゃんへ。
母の動きは、かんなり俊敏ですよ~。笑
∞系の番組を見ていると、直ぐにロケ地DIVE出来そうな場所をリサーチしだしますからね。
可愛い娘さんだなんて・・・(何故かここをピックアップ)
那智ちゃんだって、偉いじゃないですか!きちんとお掃除をして・・・素敵です!
新婚旅行は、ベガスな気がします。
うん、確かに。
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う、気をつけて!直ぐ後ろにはヤツが居る!(なんだそれ?)