絵画や芸術作品に限らず、人との出会い、場所、仕事など人生において重要な出会いがあるが、出会いとは偶然的なものだろうか、それとも必然的なことなのだろうか?
現在の量子論的解釈で云えば、何となく偶然的なものだろうけれど結果的には何となく必然的なもののようにも思えるから不思議だ。
話をジャズ絵に戻すと、音楽と彩楽は一種の国際言語であるから人類の普遍的感覚を基にしているので基本的に似ているのかも知れない。 色は暖色、中間色、寒色とあるが、音楽にも明るく活発な長調や寂しく冷たい短調がある。 色の強弱や濃淡は、音色の質の中に同じものを見いだすことが出来る。
色の組み合わせで色々な雰囲気を醸し出すことが出来るが、音の組み合わせも同じだ。
ドミソの和音は三つの音を組み合わせて明るいハーモニーの一つのトーンを作り出す、ハ長調(Key of C)なので明るいムードになる。 最初の音色に続く音によって次々と表情が変わってくる、ジャズ絵も同じで最初の色や形を土台に次の色や形を加えて目的にあった表情を作っていく。
音楽ではハーモニーを保つために同じテンポや音階が必要で、これが無いと調和がとれない。 そういった約束事は楽譜を見れば解る、それには音譜やら色々な記号で情報が伝わる。 ジャズ絵ではこれらの記号、丸、三角、四角の形や色を使ってメロディーやリズムを作って行く。 テーマが決まると早速制作に取りかかることが出来る。