パエ-リャ

木製カトラリ-

ボホ-ル紀行 (15)

2016-06-20 06:09:56 | Weblog

只、チョコレ-トヒル自体 は見ても大して面白いとは思わなかった。 カッパドキア程の奇観でもなく、 ただの小さな山がそこら中にぞろぞろ見えるだけだ。 勿論、自分のいる場所そのものが、ヒルの一つなのだが、 その場所に立ってとても不思議に思えたのは、セミの鳴き声が下界の至る所から聞こえていたことだ。ロボックや、あるいはセビリヤ村でもセミの鳴き声は一切聞かれなかったのに、チョコレ-トヒルではセミの大合唱だった。 この画像の全体からセミの大合唱が沸き上がっている。セミなど熱帯のどこにでもいそうな気がするが、違うのだろう、というか、明らかに違うと思われた。

ただ、その時の画像をよく見ると、特定のヒルの一つのそばに駐車場があって、車が何台も止まっている。 だから、そこに行けば、ヒルに登る感覚は味わえるのだろうと思う。多分、駐車場代が入場料の代わりになるのだろうが。

フィリピンはカトリックの国なので、マリア像は普通どこにでも見られる。ここの急な階段も例外ではなく、マリア像の祠が岩の中に閉じ込められて造られているのが目を引いた。 マリア像の祠だけではなく、巨大な十字架が近くの山の上にも見られるのを思い出している。 で、この時点でターシャとチョコレ-トヒルというボホ-ル島のガイドブックが勧める観光の目玉は見終わってしまったことになる。

初めての土地なので、見るもの、聞くものはすべて珍しいわけだから、ボホ-ル島体験が終わってしまった訳では決してなかったけれども、これだけか、というような一定の喪失感はあったと思う。特に、チョコレ-トヒルの場合、遠くから見るだけで、触れるたわけでもないし、ただ、来た、見た、とだけしか思わなかった。

異国の地に行く最大の理由は、結局物珍しさだと思う。が、単なる景色はつまらない。

例えば、2015年2月に初めてのボルネオでキナバル山に登ったが、 単に見るだけではとてもつまらなかっただろう。その1年後に車で何度も近くを通りかかる機会があったが、山頂を見ながら、岩場のロ-プが水分を含んで重かったとか、未明の足元の氷の事や、ガイドや他の国の登山者とのやり取りとか、思い出すたびに体験が甦ってくる満足感が絶えずあった。この画像はふもとのパインリゾ-トというホテルの駐車場から撮ったものだ。

この年の5月に大きな地震があり、シンガポ-ルの学生を中心に20人ほどが岩に押しつぶされたり、落石に当たって死亡したが、途中の巨大で不安定そうな岩を見て、心配だと言ったら、ガイドはボルネオには地震がないので心配要らないと言っていたのを思い出す。

異国の地で具体的に何が心の定常状態を破るかは異なるし、行ってみるまでは判らない。だからそもそも行くのだし、見るだけでなく、実際に触る体験出が来るものの数が多いほど訪れる価値はある。

ボホ-ルで定番のタ-シャ保護区やチョコレ-トヒルが物足りない感じがしたのは、見るだけで終わってしまった、と素朴に感じたからだと思う。

ガイドブック等に頼らないで、訪れてみたい場所を探す方法を整理してみたら、結局地図に頼るのだが、二つあると思う。一つは直感的な方法で、地図を見て「ここに行ったら何があるのだろう、よし、行ってみよう」と思って、何が何でも実行することだ。もう一つは、今まで気が付かなかったグ-グルマップの積極的な活用方法にある。


ボホ-ル紀行 (14)

2016-06-19 06:09:19 | Weblog

タ-シャを後にして、山道を通過すると、再び平坦な道路が戻って来る。 両側には時折、簡素な民家や日本で言えば昔の駄菓子屋的に見える小さな売店、ガソリンスタンド等の建物があり、殊更に貧しい民家もなく、町と町の間に何もないボルネオとはとても異なる印象を受けた。途中、丘のふもとの斜面に集団墓地も見かけたが、 個々の墓は大きな物置ほどのの大きさで、外見は台湾や沖縄の墓地ととても似ていたのが記憶に残っている。

チョコレ-トヒルはボホ-ル島中央のカルメン地区にあるが、実際にカルメンに向かってバイクで走行していると、恐らく5kmほど手前で既になし崩し的に、 山の形が多少いびつなものの、一見してチョコレ-トヒルだと思えるヒルが見えてくる。

カルメン直近では非常に快適な直線道路に背の高い街路樹が続いていて、 ピレネ-山脈を越えてスペインに行くときに通った北フランスの農村地帯を走っているような気分になる。ゴッホの絵に出ているような感じと言えば、判るかも知れない。

展望台方面に至る分岐点には土産物屋が立ち並んでいるので直ぐ判るし、 その場所自体が無数にあるチョコレ-トヒルのふもとになっている。上り始めてすぐに入園料みたいなものを徴収するゲートがあり、それを過ぎるとカーブの連続する山道を5分程走る。すると頂上にかなり大きな広場があって、 駐車場やレストハウス、いくつかの常設屋台が立ち並ぶ風通しの良い場所になっている。

この広場はすでに相当高いところにあるので、チョコレ-トヒル群はその時点で既に眼下一面に既に見えているが、広場のはずれには急な階段があって、更に高い処にある展望台につながっている。急ではあるが、 皆が上っているので上らないわけには行かないので登ってみると、確かに360度見えるので結局お勧めになるのだろう。


ボホ-ル紀行 (13)

2016-06-18 06:17:22 | Weblog

26 (Tue)  Loboc River Resort (Bohol) Chocorate hills and    Tarsiers


この日は朝8時頃からバイクでチョコレ-トヒルに向かった。ゆっくり走ったのでヒルまでは片道、恐らく1時間半ほどだったと思う。しばらくはロボック川と並行して走るが、 川が左に緩やかに曲がって、次第に樹林の中に消えていくあたりからかなり急な山道になり、カーブが連続している。

実は、後で判明することだが、この坂道の途中にガソリンスタンドがあって、後述するセビリヤ村にタグビララン方面から入って通過すると出てくる重要なジャンクションもある。

周りの様子は、時には箱根の山道と驚くほど似ていたし、箇所によっては植生さえ似ているように思えたほどだ。 ネットで偶然見かけた記事では、その部分は地元の学生がボランティアで植えた人工林で、見た感じは針葉樹の林に見えた。 

タ-シャを見ることの出来る場所はそこから遠くない。看板が出ている ので行き過ぎることもないと思う。看板で右折すると、直ぐに大きな駐車場があって、 

受付棟の背後のかなり急傾斜の斜面でネットで囲まれた部分 がターシャの隔離された場所になる。この画像は到着直後、9時頃の様子だがすぐにバスや車で満杯になってしまった。

タ-シャは慣れないと、どこにいるのか判らないので、 係員がそばに立っていて教えてくれるが、それでも最初は何を見ているのか判らなかった程だ。顔がこちらを向いている時には比較的判りやすいが、後ろを向いていると枝葉とそっくりの色だし、 何が見えているのかさえ判らないほど小さい。

タ-シャは実はボホ-ル島だけではなく、ボルネオやインドネシア、あるいは半島マレ-シアなどにも生息しているらしいが、目が丸くて、これほど極端に小さいのはボホ-ルだけらしい。兎に角、小さい。 でも、可愛い。とても可愛い。

ボルネオ中部でオランウ-タンを見たけれど、20mも30mも先にいるし、それに大きくて動きが尊大で、ちっとも可愛いとは思わなかった。ターシャは腕を伸ばせば触れるほどの処にじっとしているので、尚更可愛いと思える。


ウエブで調べると、ボホ-ル島にはタ-シャをもっと本格的に保護している場所が別にある。

 タグビラランに宿泊している場合は、そちらの方が圧倒的に近い。タグビラランから山の中を通ってルボック方面に向かう、途中でセビリヤ方面への分岐点がある幹線道路の途中だ。

この上の地図で、今回訪れた保護区と黒い矢印が伸びている場所は、おそらく間違いで、実際にはセビリヤの青いル-トがチョコレ-トヒルにぶつかる辺りが正しい場所だと思う。

唯、バイクで走れば10分ほどの違いだろうし、車なら数分の距離だろう。その間に他の観光対象があるような土地でもないので、場所が見つからないことはありえない。

 


ボホ-ル紀行(12)

2016-06-17 07:49:54 | Weblog

このリゾ-トには蛍ツア-があったので、半信半疑だったが、アウトリガ-の手漕ぎの小舟(バンカと呼ぶらしい)の貸し切りで出てみた。レストランの船着き場を出た時には、まだ明るくてどうなるのかと思ったが、その後、川面は急速に暗くなり、アウトリガ-の足の部分が邪魔して狭いところには入らないものの、それなりに蛍がいそうな場所には十分近づいたと思う。

コタキナバル近くの川(以下の地図)で蛍を見た時のような

  蚊などの来襲(猛烈)はなかったものの、

ブルネイ王国の近くの川(以下の地図)

  

(この川には何故か蚊がいなかった)で見た時の乱舞とは程遠く、何故か高い木の上の方に群生していて、川面近くをふらふら飛ぶような蛍はほとんどないので、まじかに蛍を見た気分には全然ならない。この川では一緒に乗り合わせた中国系の女の子が蛍を取りまくってペットボトルに入れて遊んでいた程、沢山近寄ってきた。

理由は間違いなく、川辺には止まるのに適切な低木が少ないためだろう。なので、ロボック川上流での蛍ツア-はあまり勧められない。ただ、海岸のロアイ分岐点にある水上レストランそばの小さな湖の蛍は試して見る価値はあるかも知れない。

蛍に関しては、今月の初めに湯河原の宿に泊まって万葉公園の源氏ボタルを見たが、数は少ないものの、南洋蛍との違いに驚いた。光の強さと大きさが、感覚的な話でしかないが、南洋のものと比べて10倍くらいあるような気がした。 (日本のホタルのイメ-ジ)

よくイラストで見かけるボワ〰っと光の雲が広がるように見える蛍の光は誇張なのではと思っていたが、全然誇張でないと感じるほどだ。それ程、日本の蛍は大きく、明るく見える。それに比べると南洋の蛍は数が多いものの、点にしか見えない。 蛍の大きさも違うのかも知れない。(南洋蛍、イメ-ジ)
 

さて、このリゾ-トの少し上流にある、極めて重要な橋のそばにはレストラン船の発着所がある。が、評判は良くない。高いし、船上でのマリアッチ的な音楽がウザイとか、食事がまずいとか、寄付金をつのるとか、いくつかあるみたいで、結局乗らなかった。

その意味では、船着き場でカヤックを借りるほうが川に出た気分になるだろう。その他には、海で最近よく見かける、大きなサ-フボ-ドに立って乗って、パドルで進むのもあったが、落水の危険があると思う。 唯、水面はとても静かだし、流れも非常に緩慢なのでカヤック遊びは良いと思う。

釣りは、船着き場でやりたかったが、絶えず小舟の出入りがあるので、結局滞在中一度も出来なかった。餌に関しては、簡単に入手できる生エサでは朝食のソ-セ-ジの小さな切り身しか思いつかないが、切り分けをするナイフがないことが大問題で、結局、安全カミソリを分解して対処する他、思いつかなかった。地面を掘ればミミズ位いたのかも知れないが、その時には思いつかなかった。


 


ボホ-ル紀行 (11)

2016-06-16 06:11:10 | Weblog

リゾ-ト施設の主体は川沿いにあるかやぶき屋根のバンガロ-で、全部で10棟ほどあるだろうか。レストランは船着き場に直結していて、すべての建物が木製の渡り廊下でつながれている。

バンガロ-のはずれには、かなり大きな屋外プールもあり、沢山の欧米人で賑わっていた。

レストランから川向うまでは50m程で、ほんの少し川下に渡し舟の乗り場があるので、対岸との小舟の行き来も多い場所だから、ビ-ルを飲みながら見ていると飽きない。実は、この場所は対岸に渡る交通の要所なので、つり橋を建設中の工事現場もすぐ近くにあり、その脇では丸木舟も作られていた。5,6人は乗れるようなサイズで、3か月ほどで作ると言っていた。

敷地内の受付棟のそばには、どんよりした深緑の静かな池と蓮の花、その池に

 流れ込むテラピア養殖用の小川

 に囲まれて、数頭のニホンザルに似た普通の猿も放し飼いにされた小さな島もあり、リゾ-ト村は結局、一面のヤシの木と熱帯植物に取り囲まれている。

そのために、明け方にはバンガロ-の周りが鳥の声で騒がしいし、時折ドアの前で集会でもやっているのではと思う程、木の床を足でコツコツと叩く足音や、時には叫び声が聞こえる場合もある。

レストランの周りにはレモングラスがススキ的に生えている。

 見ただけで数万円分生えているのがわかる。夜になるとレストランの天井照明を目指してヤモリが出てくるのは当然だが、夕食の時間帯に昆虫の類が一切来なていなかったのは不思議だった。ボルネオではマリマリ村でもそうだったし、ラナウ近郊のサバティ-ガ-デンでも夜の食事中に  カブトムシやその他の昆虫で照明廻りが溢れかえり、それを食べにヤモリが出てくるのが普通で、朝には灯りの真下は死骸で足の踏み場もないのが普通だった。

そう言えば、川に生息しているであろう小動物の話もレストランの従業員からは一切出なかった。同じような川幅のボルネオの川には必ずカワウソがいるものなのに。川に魚がいなかった訳では全然ない。日本では見かけない種類の魚が泳いでいるのははっきり見えたのだから餌の問題でもないようだった。


ボホ-ル紀行 (10)

2016-06-15 06:32:21 | Weblog

海岸の分岐点から内陸方面へは、そのまま行くとチョコレ-トヒルに至るが、 Loay Interior Road と呼ばれるその幹線道路の両側は低い山林と里山、山頂の巨大な十字架が見えたり、 それ以外の場所は奥行きの広い畑になっていて、作業をする人の姿は見かけない。

フィリピンに特徴的な白いコンクリ-ト道路の至る所にむしろに広げたもみが干してあるので、基本的には一帯がコメの自給自足で生活している農村だと推測できる。

そして、案内表示に従い、幹線道路を左折すると、リゾ-ト村のゲートまでのわずかな距離の間に、フィリピンの田舎の今が溢れている。

粗末なコンクリ-ト舗装が壊れて凸凹だらけの急な坂道。両側には、背の高いヤシの木のお陰で、明るい光と明るい陰がとても高いところまでもつれ合う大きな空間がある。その中に小さな板張りの住居が点在していて、その間を自在に走り回る子供達が屈託なく手を振って来るので、ヘルメットが珍しいのかも知れない。

放し飼いの犬、鶏、牛、そして恐らく当面の米の収穫期が終わっているため、それらを所在なげに座って見守る壮年の大人達や老人、ヤシの木に渡された長いラインと洗濯物、数台のバイク。それらは、画像として切り取らず思い出だけで残しておきたい光景で、バイクで遠出して戻って来る度に、懐かしさと安心感を感じる世界だった。だから写真はない。

確かに、現金収入の面では貧しいのだろう。でも、その熱帯の光と陰が心地よく揺らいでいる空間には、そこだけで人生を最初から最後まで全う出来る必要最低限の確かな安心感があるのが見て取れる。だから、そこをバイクで通る度に、この子供たちは、いつか、ここを離れて遠くの広い世界に行ってしまい、村には二度と戻って来ないのだろうかと、不安に感じてしまうのだった。


ボホ-ル紀行 (9)

2016-06-14 18:15:26 | Weblog

ロボック川がそのように深い緑色をしている理由は明白で、川に注ぎ込む水が途中のどこかで銅鉱石の酸化物に接触しているからだ。神奈川県西部のある川でも顕著に見られる。ただ、その川はとても浅いので、緑色は透き通り、まもなく川幅も拡散して支流からの水で希釈されてしまい、その緑色の部分は短い。

然し、ロボック川の水量は圧倒的に豊富で、大きなレストラン船(画像)が航行できる深さがあるため、川の緑(川岸の画像)は非常に濃い。しかも、辺り一帯の大地が白い石灰岩なので太陽光の透過と反射を反映して、美しいエメラルド色に輝いている。


タグビラランからの周回道路は海を右に見ながらゆっくりとバイクで走ると、途中に貧しい家々が並んでいる訳でもない。タグビラランを出た直後にはレストランも時折見かけるが、そもそも海側には居住用の建物は少なく、見た目は伊豆半島の東側の海岸沿いに似ている。伊豆の海岸から見える光景は大抵、薄くもやに包まれているが、ボホ-ルの全体的な印象はすべての色が濃く、陰影がはっきりしていることだ。

遠浅なので砕ける波もない穏やかな青い海に、純白の雲が浮かび、それを背景に地元の子供たちが飛び込んでは遊んでいる石造りのプ-ル(動画: https://youtu.be/fL-AJL1oUYw )、

所どころにある小川の浅瀬にはアウトリガ-の小舟  などがいくつも留めてあって、周りに高いヤシの木のそよぐ様子は、道々何度も繰り返され、緑と青と白に光り輝き、綺麗で、美しくて、としか表現できない、紛れもない熱帯の海岸が続いている。

道路を隔てて海と反対側にも十分に緑が溢れている。教会や学校、小さなス-パ-みたいな建物など、人々の生活に重要な施設が時折出現して飽きないし、その間には、なだらかな山の斜面、畑などが点在して、山の端に積乱雲が輝き、地上にはヤギと牛が目立つ

ごく普通の農村風景が続く。 ボルネオと違って、油やしの林がないので、退屈しないでいられる。


ボホ-ル紀行 (8)

2016-06-13 06:44:36 | Weblog

Rent a bike around lunch time in Tagbilaran


レンタルバイクに関しては、国際免許とパスポ-トのコピ-を用意しておくこと。フェリ-ポ-トの付け根の辺りから見たボホ-ルの画像が以下になる。

この場所はたまたまゴミ置き場みたいだが、汚い空き地はここだけだった。

ごみを見せない画像が上で、海を隔てて向こう側がロボックの方向になる。

以下は今回バイクで走り回った行程の地図になる。

ウエブで調べると、レンタルバイクの店は市内にも幾つかある。でも、単純に歩き回っただけでは見つからなかったので、結局フェリ-乗り場のすぐ近くの店で借りて正解だったと思う。然し、1日、500ペソ(2016年4月のレ-トで1300円)と相場より少し高く取られた。チョコレ-トヒルで話した欧米人は街中で450ペソで借りたと言っていた。

バイクを安く借りるためには出来るだけフェリ-乗り場から離れたレンタル店が望ましい。その場合、帰りのフェリ-に乗るのに不便かも知れないと思うが、トライシクルは普通に市内を乗るだけでは20ペソ(約50円)なので、それを使えば切符の売り場まで連れて行ってくれるしフェリ-ピア-は大抵日陰のないコンクリ-トの照り返しの強烈な道路なので、それだけでも違いが出る。

これがトライシクル。

でも、市内で借りた場合は、いきなり街中を右、左と方向を変える必要があるが、フェリ-ポ-トで借りると最初の道路が周回道路なので楽かもしれない。

これはフェリ-ポ-トのすぐそばの通りだが繁華街ではないので交通量が圧倒的に少ない。

 http://www.boholspeedrentacar.com/car-rental.php 

実はボホ-ルにはもう一つのフェリ-ポ-トがある。

でも、ここには本当に何もないとの記事があったし、それに何故かセブから同じように2時間かかるとあったので、恐らく低速のボ-トが運航しているのだろう。

今回の主な宿泊地の Loboc River Resort  まではバイクで約1時間ほど、距離にして20kmほどではないだろうか。

 

Loboc River Resort (Bohol) (Pay in peso on arrival, 10% tax etc)

おおよその行程は海岸沿いの〝周回道路(フィリピンには島が多いのでよく使われる表現だ)”を感覚的には延々と走り、川幅が2,30メ-トル、濃い緑色をしたロボック川のに掛かる橋を渡って暫らくすると色々な店の立ち並ぶ所に大きな石の分岐標識がある。でも、それは後で見つけた分岐点で、この橋からは少し先に位置している。

初回には橋を渡って直ちに川沿いに左折した。左折すると驚くほど閑静で裕福に見える綺麗な住宅街を通って、本来の大きな分岐点から左折してくる主要な道路にぶつかるまで、とても気持ちよく進める。その時の標識が以下になる。

以前、クアラルンプルから車をチャ-タ-してマラッカ海峡まで行ったときに、途中の民家には花木を育てる習慣がないと感じたことがある。ここでは、どこの家でも普通に花木を育てていたので余裕があるのだと思う。

そこを内陸方面に左折して、島内を南北に縦断する主要道路に入り(そのまま行くと島の中央にあるチョコレ-トヒルに至る)、10分ほど走ると左側の駄菓子屋みたいな店の所にリゾ-トの看板が出ている。そこを左折すると川岸の気持ちの良いリゾ-ト施設に着く。この分岐点までの画像の幾つかが以下になる。

完全舗装で走りやすい。途中に教会とか、

あったりするし、田舎道ではない。

浅瀬の海岸にバンカ-ボ-トが見える。

全体にこんな感じだ。 時にはジャックフル-ツが自然に生えていたりする南国の海岸。比較的裕福に見える民家もある。

浅瀬は続く。 この分岐点の川を

ロボック川と、ここでは呼んでいるが、実際には河口の場所の地名(Loay)が正式名だ。でも、地元ではロボック川と普通に呼んでいるし、ホテルのインタ-ネットのパスワ-ドにも使われているので問題ないだろう。河口には水上レストランがあり、蛍も見ることが出来る。

ロボック川の橋からみた水上レストランが上の画像になる。

この蛍は、でも、川沿いで見るわけではないと思う。実際には以下の地図にある、近くの湖で見るのだろうと思っている。

 

 

この最後の画像に "VERDE" という文字が見えているが、スペイン語で緑を意味する。フィリピンではスペイン統治350年の影響は地名(圧倒的にスペイン風)だけでなく、つなぎの言葉や数字にも沢山残されている。「でも」とか、「それに」とかだ。

何故、緑かと言えば、川の色が本当に緑色をしているからだ。


ボホ-ル紀行 (7)

2016-06-12 06:40:25 | Weblog

インタ-ネットに関しては、現在のところ、メトロマニラとセブ、そしてダバオ南部だけがフィリピンで、唯一4G/LTEが使えるので、セブのネット環境はそこそこにあると言える。ただ、後述するように3Gでも不安定な場合もある。

25 (Mon)  Cebu->Bohol by Ocean Jet  Terminal 1   (8:00->10:00)


フェリ-が港を出ると、右側にセブ島の低い山が連なって見える。恐らく標高にして500mもないのではと思わせるほどだが、調べてみると最大で約1,000m、スキ-の帰りに新幹線から見える筑波山の標高が約900mなので想像がつくと思う。フィリピンで一番高い山はダバオ近郊のアポ山で、約3千メ-トル強だ。ボホ-ル島も同じように低い。島も低いし、海も浅いのがフィリピンの特徴なのかも知れない。

セブ島からボホ-ル島(タグビララン)へのフェリ-は片道2時間かかる。二つ、注意点がある。

単純にA/C (エアコン、 aircon、またはA/Cと現地では略称)付かと聞かれて、そうだと答えると自動的に500ペソで1階部分の一番大きな船室、すべて座席指定になる。2階のビジネス席を希望すると倍の1,000ペソで客も少なく見晴らしも良いが、窓は開かないし、フィルムが張ってあって視界は非常に悪い。後部にドアはあるが閉まっていてデッキには出られない。料金が高いので、自由がきくと思って払ったのが失敗だった。

一番良いのは、エアコンなしの2階席で、屋根があるし、風は通るし、窓もないので次回からは絶対に選ぶべきだが、値段は知らない。ウエブの断片的な情報では200ペソらしいが。しかも、ビジネス船室のドアから見た限り、座席指定もないみたいだし、混んでもいなかったので、素晴らしいと思う。次回以降は絶対に2階のオ-プンデッキだけを頼むつもりだ。風にも吹かれて、周りも自由に見えて、屋根もついているのに安いので言うことがない。

この上の画像はビジネスクラスの内部だ。

もう一つの注意点は切符の買い方と乗船までの手順、切符の窓口はすぐわかる。買う時に窓口に置いてある紙切れに住所や国籍とか書いて渡すことになるが、外国人の場合、いい加減でも構わないと思う。経験上、名前と府県名、国籍くらいで構わない。窓口は以下の画像。

問題は、そのあとに、その切符もどきの紙を、少し離れた場所にある別の窓口で、確か座席番号を振り分けた、より切符に近いものに交換する必要がある。次はそれを持って、乗り場の建物の入り口に行って、漸く建物に入場して荷物検査になる。何故一度に1枚の切符でとは思うが、少ない仕事を分け合う意味では責めるわけにはいかないと思う。

上の画像では右側の係員が不在で、外国人が文句を言うと漸く出てくる。

 

 

 

 


ボホ-ル紀行 (6)

2016-06-11 05:44:33 | Weblog

現地時間の6時少し前にホテルに着いたので、直ぐに暗くなり、近くのマックに入っただけで、レストランは探しもしなかった。そもそも、通りに街灯がほとんどないので、遠くまで歩いてしまうと暗くて帰り道が判らない。スマホのGPSだけが頼りだった。グ-グルマップの拡大画面はリアルタイムのカ-ナビと同じだ。そのためには現地SIMは絶対に必要だ。

マクタン空港では、現地SIMの自動販売機は見かけなかったが、売り場の女の子がカ-ドの入れ替えから設定までしてくれるので手間がかからない。ただ、日本で使っているSIMを大切に保管しておかないと、帰国してもスマホが使えない事になるので注意が必要だ。帰国時には再設定は必要ない。単純に日本のSIMを差し込めば終わりだ。

まれにSIMカ-ドが抜き取れない場合があるが、そんな時はセロテ-プを使えば簡単に抜ける。

ウエブではよく、自分でSIMの設定しなければならないとの記事を見かけるが、今まで空港でSIMを買って自分で設定したことは一度もない。ダバオの空港でも、マニラの空港でも同じだったので、心配は要らない。ボルネオでは既に町中に住んでいてモ-ルのお店で買っても設定はお店の女の子がやってくれたし、自分で現地のSIMカ-ドに触ることはないと思う。トップアップだけなら番号の部分を削って電話するだけだし。

ホテルの直近の街路の様子はストリ-トビュ-で見ることが出来る。以下のURLになる。

https://www.google.co.jp/maps/@10.2962461,123.8947179,3a,75y,90h,90t/data=!3m6!1e1!3m4!1sI_GVtcTe2q94obWuGPY1Aw!2e0!7i13312!8i6656!6m1!1e1?hl=ja

目の前に角が丸い建物があって、ストリ-トビュ-でも見ることができる。


日本語をしゃべるタクシ-の運転手には、夜の出歩きは止めた方がよいと言われたし、次の日の朝には、直ぐにフェリ-で目的地のボホ-ルに移動するためのホテルだったし、それで正解だった。しかも、ボルネオで1500円で泊まった窓なしホテルとは違い、バルコニ-まであったし、確か、2500円ほどだと思う。ただ、リフトはなかった。

ネットで調べてフェリ-ポ-トに一番近いホテルの一つだったし、実際にピアまでタクシ-で5分ほどなので、セブに用があれば悪くない。朝食もコ-ヒ-とベ-コンエッグ、ト-スト位なら我慢できる水準だ。周りの環境が汚いことが難点だが、そんなことを言い出したら、セブの町のすべてが汚いのでどうにもならないと思う。

インタ-ネットに関しては無線LANはなかったが、日本から持参の3mのLANケ-ブルで接続した。今後は、LANポ-トに直接差し込むWIFIコンバ-タ-が2千円以下で買えるので、それを持参すれば小さくて軽いし、長さを気にする必要もないので購入するのが望ましいだろう。


ただ、問題もある。コンバ-タ-に電力を供給する必要があるが、やり方は三つある。一つはパソコンのUSBポ-トを使うこと。もう一つは専用電源からコ-ドで供給すること。更にもう一つは100円ショップで200円で売っているUSBポ-トを壁コンに直接差し込んで、そこからWIFIコンバ-タ-に電力を供給する方法だ。いずれの場合も、ホテルの壁のLANポ-トと、コンバ-タのLANポ-トを結ぶLANケ-ブルが別途必要になる。

100円ショップで買えるUSBポ-トは壁コン側が平ピンで、100-240V兼用だし、出力側は直流5Vの1Aほどだし、フィリピンでは問題なく使える。まれに丸ピンも見かけたがマルチアダプタ-を常に一つ持っていれば問題ない。


もし、ホテルの部屋の机に対して椅子で座ってネット検索とかをやる場合には、特に問題はない。パソコンはおおむね壁コンの近くにあり、ホテル側のLANポ-トも電源もその近くにあるからだ。


ところが、私の場合のように、ベッドに横になってパソコンを使いたい場合、LANケ-ブルや、電源ケ-ブルの長さが足らない場合が圧倒的に多い。

そもそも、ホテルが5mくらいのLANケ-ブルを貸してくれれば、コンバ-タなど必要なく、単純にホテルの壁のLANポ-トとパソコン側のLANポ-トをケーブルで直結すればよいだけの話しだ。自分の場合は降圧アダプタ-を常にパソコン用に持ち歩くので、そのケ-ブルの長さと、パソコンケ-ブルをつなげば、電源用のケ-ブルは普通、何とかなっている。


問題は、ホテルが貸してくれるLANケ-ブルは大抵50cmか、長くても1mなので到底ベッド際まで届かないし、貸してくれない場合もある。しかもタブレットの場合、そもそもLANポ-トがないので、結局無線接続するしか方法がない。画像は自分で日本から持ち込んだ3mのLANケ-ブルでホテルのLANポ-トと、パソコンのLANポ-トを直結している場面だ。

パソコンはベッドヘッド脇のテ-ブルに置いてあるが、その近辺には残念ながら壁コンがない。大抵のホテルではそうなっている。で、このホテルではLANケ-ブルの直結だったが、LANポ-トと壁コンの間隔はとても小さいので、仮にLANポ-トに直接差し込むWIFIコンバ-タ-を持っていれば、長いLANケ-ブルは必要ないわけだが、電源ケ-ブルは必要なので依然として問題は残る。

然し、タブレット位なら充電ユニットを持参すれば良いわけで、結局荷物の重量の問題になる。なので、オプションを整理してみると:

1. 100円ショップで買える壁コン差し込みUSBポ-トはスマホの充電にも、WIFIコンバ-タ-の電力供給用にも使えるし、軽くて小さいので必ず持っていく。

2. パソコンやタブレットの充電ユニットと、降圧アダプタ-のサイズや重量はほとんど変わらないので後者を持参する。この画像のアダプタ-はUSBポ-トも2個ついているし、1500Wまでの日本の家電製品が使えるすぐれものだ。デンタルジェットの電力を供給するのに大活躍する。重量は軽くはないが、重くもない。普通の充電器と同じような重さだ。

3. ホテルの部屋に無線LANがいつもあるわけではないので、3m程度のLANケ-ブルは必ず持参する。

4. LANポ-トに直接差し込むWIFIコンバ-タ-はあれば便利な場合もあるが、タブレットを持ち込まない限り絶対に必要でもない。

こうしてみると、ノ-トブックを持ち歩く限り、あまりオプションはないみたいだ。