しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

ここはネバーランド

2012-05-07 22:02:14 | 日記
休み明け、授業で久しぶりに「人の圧」を感じた。
人にあんまり会ってなかったから、人がたくさんいるのを目の前にして、
少しばかりプレッシャーを感じてしまった。ううっ。
でもそれは朝イチの時だけ。連続して授業があると、
それも吹き飛んでしまう。いつもの調子に徐々に戻ってく。

休み中に髪を染めちゃった子がいて茶髪と化していた。
でも、いろんな先生に授業毎に指摘されて昼休憩にへこんでいる。
帰り学活の頃にはもう、「明日直してきます・・・・。」という。
反抗しきれないところがうちの学校っぽいなあと思う。
叱られると、へこっ、てすぐなる。
なんのポリシーもなかったんだ・・・と逆に拍子抜け。
骨のある子って最近いない。

授業をサボって保健室にいる子も、先生たちが迎えにいくと、
半笑い、というかむしろほっとしたような嬉しそうな顔をして授業に出ていく。
なんなんだろう、この子どもっぽさ、不安定さ・・・・。
まあ、中学生は所詮子どもだけど、最近目に余る気がする。

今日、授業である女の子の作った色が綺麗だったから、
普通に「いいね、綺麗だねー!」と言うと、
「先生だけだよ、私の事褒めてくれるのは・・・。」
とものすごくさびしげに言われて逆に焦った。
よっぽど家で褒められてないのかい・・・・。

美術の授業は、ちょっとでもいいところを見つけてたくさん褒めよう!
と今日あらためて思った。


仕事しんどいなーと思うけど、でも子どもはやっぱり面白い。
大人と接する時間が主にしんどいのだな・・・。
ワガママで、変な事ばっかり言うけど子どもは楽しい。
何事か生み出す仕事に就きたかったし、今でも憧れるけど、
私はこれで良かったのかもしれない。

合唱コンクール係会議、旅行会社との打ち合わせ。放課後がバタバタ。
願わくば、もうちょっと余裕のある行事スケジュールでいってほしい。
いろんなこと詰め込み過ぎで、全部中途半端になってしまうのでは・・・。

今日は、外からのちょうどいい温度の風が、美術室に吹き込んで来て心地良かった。
夕方、最終下校時刻を過ぎてもまだ外が明るい。なんとなく嬉しくて仕事する。
そういえば部活の生徒は変なことを言っていた。

「先生、今日、◯時間目って授業してた?」
 してなかったよ、その時間は電気を消して、鍵も閉めてた。
「美術室から、人の声がしてたような気がするの。隣の◯◯室にいて聞こえた。」
 ・・・・・・。来たか、そろそろこの季節。怪談の夏。
子どもたちの妄想か、はたまた本当に何かいたのか。
この手の話で生徒が盛り上がるのがこれからの季節。

まあ、いいや。
学校は、ネバーランドみたいに永遠に子どもの世界なんだから。