常、日ごろからスプリングを潰しては計る、を繰り返す日々を送る彼は、当店のお客さんに大人気です。
頭の中は数字で埋め尽くされているのでしょう。質問すると面白いように答えます。
ある所を超えて質問すると、濁った答えにしますが、それが彼のノウハウです。仕方ありません。
それか、言っても解らないだろう。と思っているのかも、
もし、そうだとすれば許す訳には行きません!
良く、アフターマーケット製のサスペンションを買ったものの、満足が行かずに持ち込む方がいます。
セットアップをお願いしたい!
サグをとってみると、少しだけしかありません。そこで、お客さんに質問
ゴツゴツした感触では?
そう!跳ねるし!
お客さんに一通り質問させてもらい、いざ試乗!
乗った感触を元に、ストロークの何処で動かしてやろう。とか、車体の姿勢などを重要視し
セッティングして行きます。が!ここからが彼の本領発揮と言った所です。
更なる要望に答えるべく、適切なアドバイスを!
お客さんの許可を取って、スプリングのレートを調べ、そのバイクに合ったスプリングを薦める事が出来るのです!
何かに獲りつかれたように計測を開始!話しかけると殴られそうです。
ちなみに9kと書いてあるスプリングは9kではない場合が多く、工差という範囲の中で作られている物で
その殆どの装着されているスプリングの元々の設定が硬く、しなやかな動きになりません!
そして悩めるリンク機構が梃子の役割をし、動きを邪魔してしまうのです。
写真のサスには、リンクの計算を元に適切なスプリングを選び出した物が装着されるでしょう。
そんなスプリングと日夜格闘している彼は、本日定休日の中、お客さん達と富士スピードウェイに私と行っていたのです。
皆とっても喜んでくれて良かったな!お疲れ様でした。