さてさて雲取山荘に到着。
雲取山荘のご飯はハンバーグ。偏食の私も一番残さないですんだご飯だったかも。。。
さてさて,次の日の下山のルートであるが,雲取は,鴨沢に降りるルート,三条の湯を経由して,林道を長々歩いてお祭りに降りるルート,
埼玉のほうの三峰に降りるルート,そして私たちが選んでいた,三条の湯,サオラ峠,そこから天平尾根を経由して,丹波天平,親川に降りるルートが,大体ガイドブックに載っているもの。
晩御飯を食べた後は,明日のルートの最終チェックをすべく,まずは受付周辺でおしゃべりをしている男性二人組みに尋ねると,「ああ,そのルート僕たちも行きます。こんだけ人いるから他にもいるでしょう」と心強いお言葉。
次に,小屋のおじさんに聞くが・・・
「え?そんなルート誰もいかないよ。迷いやすいんだ!迷いたくなければそんなルート行かないこった」と冷たい返事。他にもこのおじさんはとっても無愛想で嫌な感じでした。山小屋の人って大抵愛想よくていい人多いのに。。。
結局,そもそものおじさんの愛想の悪さから,私たちは小屋のおじさんのアドバイスを軽視して結局サオラ峠,親川に下りることにしました。
朝は5時出発。山頂はガスっていたので先を急ぎます。
最初は,着々と降りることのできる道。
ちらほら紅葉も。
三条の湯がちらりと見えてきました。
三条の湯からサオラ峠はなかなか簡単には到着せず,細い道もたくさん
何度かコースを見失いそうになる沢を渡ります。
「サオラ先生」に会うべく「頑張る坂」「頑張れない坂」(私たちが命名)を何度も登ったり,降りたり。
道は狭い狭い。左は落ちたらどこまでも止まらなそう。
やっとサオラ先生!に会えました。(サオラ峠に到着)
天平尾根(でんでぇろおね)は地図でもまーっすぐな道。最初はしっかりした尾根。
しかし,しかし・・・その先は,枯れ葉がルートを隠したまっ平な広葉樹広がる広場。振り向いたらもう進む方向を見失いかねない風景で,コースキープに苦しみました。緊張した~。山小屋おじさんの言っていたことは本当だったんだ。。。
丹波天平です。
トレランにも人気の尾根のようで,コースの不安さえなければ,落ち葉に木漏れ日,栗にどんぐり…と確かに歩きやすく,楽しめる道なのだが,道迷いの不安が大きくて。(熊もイノシシも頻繁に出没のよう。確かにご馳走たっぷり)
振り返ってみると,「大事なポイントには赤いビニールテープがあるので大丈夫」と言えるのですが,これがまた,なかなかすぐには見つからず…視界の限界にちらりと見える程度。ちなみに写真の赤テープ,セロテープの幅です。木は直径10cmもなく本当にちっちゃい目印なんです。すごく助けられましたけど…。
同行のふたりと共に,文字通り一致団結して,慎重にテープを探しながら,何とか迷うことなく進んだ。さらに保之瀬天平のあたりはコースは分かるが今度はすぐにも崩れそうな柔らかい土の,30センチもない狭い道。
あと,廃屋の手前では,足を外せば左は枯れ葉の急坂をかなり下まで転げ落ちるだろうという怖さいっぱい。怖さいっぱいで写真は撮れず・・・。
そして親川に無事下山。
終わってみれば,迷いさえしなければ,鴨沢とはまた違った雰囲気が味わえるとても奥深いルートだった気がします。今回も,単独ではない強さ,同行者からたっくさんの勇気と元気をもらって歩けた山歩き,どうもありがとう。すべてに感謝♪です。