「模倣犯」テイストの著作を待っていた私には
待望の作品でした。
模倣犯ほどのスピード感,絶頂感はなかったように思いますが,
模倣犯テイストを待望していた私には,
多少のガス抜きにはなる作品でした。
「誰か」「名もなき毒」で感じたあと一歩・・・よりは,
期待を維持しながら最後まで読めました。
難を言えば,上巻が慎重すぎて重ったるい感じや,
クライマックスのインパクトの小ささはありますが,
とはいえ,また次回作まで大人しく待つことはできそうです。
一気に読みきってしまったので,自分でもあらすじを覚書として
記しておこうと思います。
・・・というのも,この作品は「模倣犯」で網川浩一を追い込んだ
ジャーナリスト前畑滋子がさらに新たな事件の真相に挑む
という話なのでところどころに「模倣犯」の事件を回顧する
シーンがあったりするのですが,
前の話をすっかり忘れていた私は,苦々しい思いで
そのシーンを読むことになりました。
かといって,あの長い「模倣犯」を再度読みなおすのも苦しく,
あらすじだけなら・・・と安易に映画のDVDで済ませてしまったの
ですが・・・。
ということで,以下は自分の覚書のためのあらすじです。
ので,もちろんネタばれです。
***********
模倣犯の事件依頼,しばらくジャーナリストとして犯罪を扱うことを
さけていた前畑滋子が,ある母親(萩谷敏子)から,
亡くなった息子(等)がサイコメトラーだったのではないか,
それを調べて欲しいという依頼を受けることになる。
等が遺した絵の中には,ある家の土地の下に女の子が埋められており,
そこから出たいと願っているという絵があった。
その家は,等が絵を描いた数ヵ月後に火事にあい,
両親(土井崎夫婦)が17年(?)前に,
その土の中に自分たちが殺した長女・茜の死体があることを告白して,
新聞記事になっていたことが等の死後に分かった。
どうして,等が事件が発覚する前にそのようなことを
知りえたのかを母親は調べて欲しいという。
等が遺した不思議な絵の中には,網川浩一の別荘が事件関係者以外
知るはずもないシャンパンのビンと共に描かれていた。
等が土井崎家の事件を知りえたのは,そのことを知っていた
誰かから,その映像を感じ取ってしまったのだろう,ということで
等が接触した可能性のある土井崎家に関係のある人を
調べていくうちに,土井崎家の遺された次女・誠子からも,
土井崎家の両親がなぜ姉を殺さなければならなかったのかを
知りたいという依頼を受けるのである。
・・・で,真ん中はすっとばしますが,
結局,土井崎夫妻は当時茜と付き合っていたシゲという
男に茜の殺害を知られ,強請られ続けていたというもの。
シゲと等は,シゲの叔父が主催していた「あおぞら会」という
山登りサークルみたいなもので出会っていた
・・・ということでした。
シゲは性犯罪の前科があり,
今も女性の監禁をしたりする相変わらずの生活。
結局はシゲの正体を知って滋子と萩谷さんが
乗り込んだところ,シゲは近所の小学生の女児が
行方不明になり,前科のあるシゲが疑われ,
その家がマスコミに取り込まれている。
一時的にサイコメトリックな力を等から受けた萩谷さんが
シゲの母親に自白を迫る。
一方で,シゲは車ではいかい中に逮捕される。
土井崎夫婦が茜を殺害したのは,
茜がシゲと一緒に女性を轢いた上に,
茜はシゲが怪我をした女性を強姦するのを見ていた上に,
事件を葬るために殺害して埋めた,という告白を
両親が茜から聞いた夜,
両親は茜を殺害してしまった。
そして,次女のためにそれを隠し続けたが,
ゆすりを続けていたシゲが自分の事件の時効の成立後,
次女に手を出そうとし,事件についても公表すると
言ってきたため,それなら自分たちの口から娘に
ということだった・・・・というものでした。
・・・自分の覚書のために書いたので,
私の誤解もあるかもしれませんが,
まあ,大枠こんな話でした。
待望の作品でした。
模倣犯ほどのスピード感,絶頂感はなかったように思いますが,
模倣犯テイストを待望していた私には,
多少のガス抜きにはなる作品でした。
「誰か」「名もなき毒」で感じたあと一歩・・・よりは,
期待を維持しながら最後まで読めました。
難を言えば,上巻が慎重すぎて重ったるい感じや,
クライマックスのインパクトの小ささはありますが,
とはいえ,また次回作まで大人しく待つことはできそうです。
一気に読みきってしまったので,自分でもあらすじを覚書として
記しておこうと思います。
・・・というのも,この作品は「模倣犯」で網川浩一を追い込んだ
ジャーナリスト前畑滋子がさらに新たな事件の真相に挑む
という話なのでところどころに「模倣犯」の事件を回顧する
シーンがあったりするのですが,
前の話をすっかり忘れていた私は,苦々しい思いで
そのシーンを読むことになりました。
かといって,あの長い「模倣犯」を再度読みなおすのも苦しく,
あらすじだけなら・・・と安易に映画のDVDで済ませてしまったの
ですが・・・。
ということで,以下は自分の覚書のためのあらすじです。
ので,もちろんネタばれです。
***********
模倣犯の事件依頼,しばらくジャーナリストとして犯罪を扱うことを
さけていた前畑滋子が,ある母親(萩谷敏子)から,
亡くなった息子(等)がサイコメトラーだったのではないか,
それを調べて欲しいという依頼を受けることになる。
等が遺した絵の中には,ある家の土地の下に女の子が埋められており,
そこから出たいと願っているという絵があった。
その家は,等が絵を描いた数ヵ月後に火事にあい,
両親(土井崎夫婦)が17年(?)前に,
その土の中に自分たちが殺した長女・茜の死体があることを告白して,
新聞記事になっていたことが等の死後に分かった。
どうして,等が事件が発覚する前にそのようなことを
知りえたのかを母親は調べて欲しいという。
等が遺した不思議な絵の中には,網川浩一の別荘が事件関係者以外
知るはずもないシャンパンのビンと共に描かれていた。
等が土井崎家の事件を知りえたのは,そのことを知っていた
誰かから,その映像を感じ取ってしまったのだろう,ということで
等が接触した可能性のある土井崎家に関係のある人を
調べていくうちに,土井崎家の遺された次女・誠子からも,
土井崎家の両親がなぜ姉を殺さなければならなかったのかを
知りたいという依頼を受けるのである。
・・・で,真ん中はすっとばしますが,
結局,土井崎夫妻は当時茜と付き合っていたシゲという
男に茜の殺害を知られ,強請られ続けていたというもの。
シゲと等は,シゲの叔父が主催していた「あおぞら会」という
山登りサークルみたいなもので出会っていた
・・・ということでした。
シゲは性犯罪の前科があり,
今も女性の監禁をしたりする相変わらずの生活。
結局はシゲの正体を知って滋子と萩谷さんが
乗り込んだところ,シゲは近所の小学生の女児が
行方不明になり,前科のあるシゲが疑われ,
その家がマスコミに取り込まれている。
一時的にサイコメトリックな力を等から受けた萩谷さんが
シゲの母親に自白を迫る。
一方で,シゲは車ではいかい中に逮捕される。
土井崎夫婦が茜を殺害したのは,
茜がシゲと一緒に女性を轢いた上に,
茜はシゲが怪我をした女性を強姦するのを見ていた上に,
事件を葬るために殺害して埋めた,という告白を
両親が茜から聞いた夜,
両親は茜を殺害してしまった。
そして,次女のためにそれを隠し続けたが,
ゆすりを続けていたシゲが自分の事件の時効の成立後,
次女に手を出そうとし,事件についても公表すると
言ってきたため,それなら自分たちの口から娘に
ということだった・・・・というものでした。
・・・自分の覚書のために書いたので,
私の誤解もあるかもしれませんが,
まあ,大枠こんな話でした。
こちらの記事で助かりました!
ところで
差し出がましいとは思いましたが
http://ryohappy.com/2853.html
でこちらの文章が登用されているような…
見てみますね。