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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

何の前触れもなく突然の一斉臨時休校「働いている母親たちに一体どうしろというのだ」

2020年12月11日 | ノンジャンル
  =「コロナ」じゃなく「コロナ対策」に振り回された母親たち(職場編)=
 ◆ 社員を大切にしてるか疑問 (週刊新社会・食生活と育児)


 ◆ プチパニック

 全国の子どもたちとお母さんたちがコロナ対策に振り回されたなあと思う。
 「コロナウイルス」に振り回されたんじゃない。「コロナ対策」に振り回された。いや、まだ過云形ではない。振り回され続けている感じがする。
 いきなり学校からのメール連絡で、なんの前触れもなく「来週から一斉臨時休校にします!」という連絡が来た。
 しかも、メールをよく読み直したら、なぜか「臨時“休業”」という漢字を使っていて、私はどうでもいいところに腹が立った。「休業って店ちゃうやろ!」というッッコミをいれていた。(関西人だからか)。私もプチパニックになっていたらしい。
 来週から子どもだけで留守番?ありえない。我が家は共働き家庭。

 職場もコロナ給付金の関係で仕事が増えてきていた。「働いている母親たちに一体どうしろというのだ」と思った。
 母に来てもらい私は出勤することにしたが、他のママ職員たちも不安な顔で出勤して来た。子どもだけで一日中家にいるのだから不安は当たり前だ。
 臨時休校が始まった頃、職場での子どもの臨時休校への対応策は全く無かった。
 仕事を休むなら有給を使えと言われた。いつまで休校が続くのか?先が見えないのに大事な有給を使えない。この先どうなるか分からなかった。
 そのうちに、子どもの臨時休校を理由に“特別休暇”を使えることが決まった。
 決まってすぐは、ママ職員でその特別休暇を使って休んでいる人もいたが、臨時休校が延長に続く延長になり、自分の仕事は休んだ分だけ溜まっていくことに耐えきれず、休んでいたママ職員たちも子どもを家に置いて出勤するようになった。
 休んでも、自分の仕事は誰もやってくれないのだ。
 コロナで仕事量は増え、残業しなければならないような状況。そんな中で特別休暇、休み続けるような人は誰もいなかった
 ◆ 疲労感が漂う

 子どもだけで長い時間家で留守番をすることに対する不安も、慣れていくと「大丈夫だな」に変わっていく。
 子どもだけでいる。
 一日中動画を見続けている。勝手にSNSで知らない人に繋がる。子どもだけで出かける。
 そんな異常な状態が続いて、問題が起こらないはずがない。
 実際に健康被害や事件が起こっているのに、状況は変わらなかった。

 私の職場も出勤規制はあったが、全体で何割削減、というだけだったので、実際には在宅できる部署はずっと在宅で、対外的な部署の人は毎日出勤して、残業をしている状態だった。
 私は出勤組だった。
 そんな毎日が続き、みんなの顔には疲労感が漂うようになり過労で倒れる職員も出てきた。
 それに、毎朝「市内で300人の感染を確認」と言うニュースを聞いてから、その場所に出勤するのはものすごく恐怖だった。
 子どもを置いて、怖い想いをしながら電車で通勤し、職場に行けば「コロナに感染したら窓口も閉めないといけなくなる。大騒ぎになるぞ。絶対に感染するな」と朝礼で口うるさく言われた。「じゃあ在宅にさせてくれよー」と思った。
 自分の健康と命を危険に晒しながら出勤して来ているのに、感染したら社会からも「悪者」扱いをされ行動を調べられるなんて…。
 会社の対応も、大事なことが抜け落ちていて何かがおかしいし、馬鹿げていると思った。
 自分は一体誰のために働いているのかと思った。コロナにより、職場が本当に社員のことを大切にしているのか疑問に思った人は少なくないと思う。
 (愛内マミ)

『週刊新社会』(2020年12月1日)

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