右翼の資金源

なんで右翼が、街宣車繰り出したり、鉄砲玉雇ったり、ネット右翼動員かけたり、金回りが良いかと思っていたら、その一端が明るみに出た。
よ～～～く分かった。

元右翼幹部に４億円　西武鉄道、土地取引に絡み

　土地取引などを利用した総会屋への利益提供が、昨年明るみに出た私鉄大手、西武鉄道（埼玉県所沢市）が、神奈川県内の土地取引に絡み、元右翼団体幹部（７３）にも２００３年までの６年間に約４億円の利益を提供していたことが１２日、関係者の話で分かった。
　東京国税局は、この４億円について課税対象となる交際費で、不正な経理操作を伴う所得隠しと認定、重加算税を含め１億数千万円を追徴課税（更正処分）した。同社は約２０年間にわたりこの元幹部に利益を提供していたとみられる。
　同社は追徴額を納付した上で、「取引は適正だった」として異議申し立てするか検討中という。
　関係者によると、西武鉄道は、所有していた神奈川県横須賀市などの宅地造成地周辺の土地を、子会社を通じて横浜市などの不動産会社に売却。こうした取引には元右翼団体幹部と関係が深い仲介業者が介在するなどし、元幹部に利益が流れていたという。
（共同通信） - 11月12日11時53分更新

◆堤義明氏への「怨念～」（完結編）
昨日のエントリーに関連して、いつもご愛読いただいている<(_ _)>某マスコミの方からメールいただきました。
ちょうど今、西武鉄道問題を取材されているそうで、曰く、

「義明氏は父親のお墓参りにもヘリコプターで行くらしいのですが、そのとき、あの利益供与事件で捕まった総会屋の家の墓の上を爆音を轟かせて飛んだそうで、それに怒った総会屋が西武鉄道を攻め、利益供与事件になり、ガサ入れとなって、結果として名義貸し問題が露呈することとなり上場廃止に追い込まれた、という経路があったわけで、「怨念」が今日の問題につながっていると言う磯崎さんのご指摘はまさに正しいと思います。」（要旨）

とのこと。

うーん。書いた本人がビックリというか（笑）、やっぱりというか・・・。

Google等で調べると一部では有名な話のようですが、総会屋の付け入るきっかけの理由がヘリだったというのは普通のマスコミでは驚くほど記事になってなくて、新聞記事検索をしても、下記の今年10月11日朝刊の読売新聞の記事１つだけ。日経、朝日や毎日等では記事になってないようです。（別に記事にするような内容ではないと言えばそれまでですが。）

西武鉄道利益供与　「ヘリで墓参り」に言いがかり、「おわび」深みに
　私鉄大手「西武鉄道」が、土地売却を偽装して総会屋に資金提供していた商法違反事件。同社と総会屋双方の計十六人（うち一人は死亡）が起訴され、すでに十四人の有罪が確定した。同社が総会屋との関係を深めたのは、右翼関係者との不透明な土地取引がきっかけだったとされる。捜査では疑惑が解明されなかった、その闇の実情を知る右翼団体の元幹部（７０）が、重い口を開いた。
（中略）
　西武鉄道とのつながりの発端は一九八三年ごろ。同社の当時の最高幹部が、神奈川県内の霊園にヘリコプターで訪れた。ここに親族の墓がある元幹部は、それを知ると「墓の上を騒がしく飛びやがって」と、同社に言いがかりをつけた。
83年にインネンつけられていながら、それでもヘリに乗るのはやめなかったわけですね。

あれ、実際にヘリから見下ろされた人でないとわからないと思いますが、あの爆音というか、上と下というわかりやすい位置関係というか、ヘリで飛ぶのにかかっているであろうコストと地上の私のお金のかかってなさの対比（笑）というか、とにかく圧倒的な「見下ろされ感」があります。
（そういうのが好きな一部の方はともかく）、あれはやっぱり恨みを買うんですね・・・。

（ではまた。）
isologue －by 磯崎哲也事務所

■2005/02/27 (日) ＜西武事件の深層＞その１

　コクドの堤義明前会長（７０）が失墜する引き金となった利益供与事件は、西武グループと右翼関係者（７１）との土地取引を総会屋につけ込まれたのがきっかけだった。その取引は８０件以上、利益は１億円を超えたという。発端は堤前会長本人のヘリコプターをめぐるいいがかり。右翼関係者は毎日新聞の取材に「西武はもうけさせてくれるおいしい会社だ」と明かし、長年にわたる深いつながりを認めた。
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＜西武事件の深層＞利益供与事件、発端は右翼関係者　０１年９月、西武鉄道本社の一室に総務関係の社員数人が集まった。
　「芳賀が土地を売ってくれと言っている」
　芳賀とは総会屋の芳賀竜臥元被告（起訴後に死亡）。報告とともに部外秘の文書が示された。Ｂ４判１枚。９６～０１年の５年間で総会屋などに売却した土地のリストだった。計２１件。うち「芳賀絡み」と題する欄に２件が記されていた。
　「このまま続けるとまずいことになる」。土地を実勢価格より安く売ることで総会屋をもうけさせる危うさは、全員が認識していた。「これで最後にしよう」
　翌１０月、芳賀元被告の仲介で、神奈川県鎌倉市の宅地約１０００坪を不動産業者に相場より安い約１億３０００万円で売却した。だが、これが命取りになる。警視庁は昨年３月、西武鉄道専務（当時）ら１３人を商法違反容疑で逮捕した。
　西武鉄道はなぜ芳賀元被告の要求をのんだのか。その理由は部外秘の文書の中にあった。
　「××絡み」。土地取引２１件のうち１７件は、ある右翼関係者が相手だった。土地は鎌倉市、藤沢市、横須賀市の計１万坪以上、売却総額は８億円を超えた。過去の分を含めると、８０件以上になる。捜査関係者は「これを芳賀元被告が知り、同様の取引を西武に迫った」と明かす。
　逮捕された社員が右翼関係者と西武の関係を供述した。「堤さんがヘリで鎌倉霊園の先代の墓に来たのがきっかけだ」。霊園には右翼関係者の父親の墓もあった。「ヘリで墓の上を飛ぶとはけしからん。ライフルで撃ち落とすぞ」。激しく抗議されたという。８８年ごろのことだった。

■2005/02/28 (月) ＜西武事件の深層＞その２

　右翼関係者が取材に応じた。
　――土地取引の経緯は。
　「（抗議の後）西武の人が謝りに来て、向こうから持ちかけてきたんだ。転売先も西武が見つけてきた」
　――利益は。
　「１億か２億。まあ、ずいぶんもうかるなと思ったよ」
　――ヘリの件だけで？
　「そんなんで土地がたくさん出てくるわけないじゃない。西武のいろんなトラブル処理もやってあげたからね」
　――例えば。
　「土地の関係で西武と暴力団がトラブルになって、おれがカネを払って解決したことはある」
　――西武はどんな会社か。
　「おいしい会社かな。体質だなあ」
　――堤前会長と会ったことは。
　「１回ある。西武鉄道の本社で。何を話したか覚えてないな」
　昨年４月、堤前会長は利益供与事件を機に旧運輸省出身の小柳皓正氏（６４）＝１９日自殺＝を西武鉄道社長に据えた。有価証券報告書の虚偽記載は、小柳社長が進めた「法令順守」路線の過程で明らかになる。
　不透明な企業体質を変える闘いは幕を閉じた。「静かにさせてください」。遺族は西武からの連絡を一切断っているという。

孫引きです。