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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ ウクライナ支援は確実に自衛隊の姿を変えている。

2023年08月17日 | 平和憲法

  =立川テント村通信=
 ☆ 朝雲レポート(6/1号~7/20号)

★オールド読者には懐かしい「あさぐも君」が月1?で復活。(↓)
 10年位前まで連載していた朝雲紙の連載4コマ漫画で、作者は元隊員と思われる人物。今では掲載不可能なパワハラ・セクハラネタも繰り出し、隊の内実をときには皮肉も交えて表現していた。右の漫画でも雰囲気は感じられる。(7/13号)

★ウクライナ支援は確実に自衛隊の姿を変えている。
 「ウクライナに自衛隊車両百台提供」の大見出し。ウクライナの駐日大使「日本の支援は重要で、その歴史的な意味も十分認識している。」輸送車両であっても、戦地への兵器提供というルビコンを越えたことに変わりはない。(6/1号)

★コラム「朝雲寸言」は、兵器禁止条約に批判的である。
 対人地雷やクラスター爆弾を禁止する条約は、「抑止力を低下させ、紛争を誘発する現実」を招いているという。ずいぶん適当なことを言っていると思ったら、米軍がクラスター弾をウクライナに提供とのこと。援護射撃?(6/1号)

★木更津に「オスプレイ球場(?)」完成。
 中翼122m、両翼98mというから、プロだつて試合ができる立派な球場。総工費8億円の6割以上が防衛省の補助金から出ていて、要はオスプレイ受け入れの「ご褒美」だ。(6/8号)

★富士演習場の「総合火力演習(総火演)はついに今年から一般公開が中止に。
 60年代から公開され、毎年2万人以上の観客が詰めかけた自衛隊最大のイベント。入場チケットの抽選倍率は20倍を超えていたという。戦車や短距離ミサイルの実射がウリだったが、もはや自衛隊が「客を集める」必要もないのだろう。ちなみに総火演がメガイベント化したのは、00年代だったそうだ。(6/8号)

★4月の宮古沖ヘリ墜落事故。死亡した隊員10名の葬武が熊本の健軍駐屯地で。岸田総理も出席し弔辞をのべた。
 死亡者全員の役職・階級をみると、この事故の特異さに改めて気づく。亡くなった10人のうち、「将軍」である陸将・陸将補が4人。沖縄・九州方面のトップである8師団長以下、師団中枢がズラリ。さらに佐官・尉官が5人と続き、ヒラの隊員は1人しか乗っていなかった。全員一階級特進とのこと。(6/22号)

★岐阜・日野射撃場での3名銃撃死傷事件は、3面記事ながら大きい扱い。
 朝雲紙はこの手の不祥事は普段はなるべく小さく扱うが、さすがに今回はそうもいかなかったか。浜田防衛大臣は今後の入隊希望者への影響を聞かれ、「今般の事案により、入隊をお考えの方々やご家族は大きな不安を抱いたかもしれない。だが、どうか高い志を持って、我が国の平和と独立を守る崇高な使命を担う自衛隊に入隊してもらいたい」とのこと。矛盾も葛藤も大所高所で受け流すのが軍隊だ。(6/22号)

★コラム「朝雲寸言」では、
 同銃撃死傷事件を「ゲーム依存症で脳が変質した隊員が、隊長の指揮を無視して勝手に発砲し始める悪夢がよぎる」との危うすぎる解説。スマホやゲームの責任とは恐れ入った!(7/20号)

★6/22、自衛隊と海上保安庁が初めての共同海上訓練。
 戦争が起きたときに、自衛隊が海保を統制下におく仕組みが今年4月に作られており、これに基づく訓練。「自衛隊が前線で防衛任務に集中し、海保が後方で防衛相の統制を受ける」との想定。(6/29号)

★元防衛省高官が書く「前事不忘・後事之師」という戦史解説の不定期連載が、毎回なかなか読ませる。
 今回はスターリンを取り上げ、米歴史家などの評価を引いて「稀代の悪の人だが、無能ではない」とまとめた。「第2次大戦を戦った主要国で、唯一2正面作戦を回避したのはスターリン・ソ連だけ」との歴史評価に納得。(7/6号)

★横田基地に隣接する瑞穂町のIHIの工場が、アジア太平洋地域におけるF35戦闘機のエンジン整備拠点として運用開始。F35は世界中で使われる機体だが、北米、欧州、アジア太平洋にそれぞれ「リージョナル・デポ」という整備拠点が設置される。要はアジア方面のF35のエンジン整備は全部瑞穂IHIで受け持つわけで、重要な使命といえそうだ。(7/13号)

★コロナ明けで4年ぶりの基地行事が全国で次々と開催。北海道・名寄基地、市中に装甲車など百台繰り出しパレード。兵庫・千僧基地、基地祭に来場者1万4千人。青森駅前・新町通りで第9師団が戦車などを走らせる市中行進。(7/13号)

『立川テント村通信』(2023年8月1日)
発行 立川自衛隊監視テント村


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