
☆ <12.9官邸前アクション報告>
「STOP大軍拡アクション」が呼びかけた12月9日夕方の「大軍拡ごり押し閣議決定にNO!12.9官邸前アクション~壊憲・戦争増税・ミサイル大量導入を許さない」に300人が参加しました。
怒りのコールを織り交ぜながら、駆けつけた人々が次々にスピーチ。予定時間を大幅にオーバーしてしまいましたが、切迫感に溢れた濃密なアクションになりました。
残念だったのはマスメディアの冷淡さです。報道ステーションは特集の予告で数秒流しただけで、本編は軍事費倍増のための財源論に終始。新聞は、朝日や毎日はもちろん、東京、赤旗さえもスルーでした。閣議決定直前の市民の懸命の抗議を黙殺するのは理解できません。
それだけに、後半に掲載した発言要旨やアーカイブ動画をぜひご覧いただきたいと思います。できる限りの拡散もよろしくお願いします。
↓ 切迫感が伝わる映像です。ぜひご視聴、ご拡散ください!
【ダイジェスト】<labornetTV>
12.9 大軍拡ごり押し閣議決定にNO!官邸前アクション(9分38秒)
【フル動画】<こばと通信>
大軍拡ごり押し閣議決定にNO!12.9官邸前アクション
~壊憲・戦争増税・ミサイル大量導入を許さない~
<要旨(発言順)>
◆杉原浩司(NAJAT代表)
「敵基地攻撃能力保有が決まっていないのに、タガの外れた大軍拡方針が次々報道。長距離ミサイル1500発、トマホーク500発、新たな弾薬庫130、長距離ミサイル開発5兆円などだ。岸田首相は根拠なく5年で43兆円の軍事費を指示し、隣国に届く武器を持たないとの専守防衛の肝を壊そうとしている」
◆福島みずほ参院議員(社民)
「12月16日、国会閉会中に日本の防衛を大転換する閣議決定をするのは許されない。敵基地を攻めないのが歴代総理の答弁。違憲の集団的自衛権行使と違憲の敵基地攻撃が合わさると、日本が攻められなくとも敵基地攻撃することになる。これは誰が考えても先制攻撃だ」
◆高良鉄美参院議員(沖縄の風)
「かつては"専守防衛"さえ問題とされたのに、今や"専守防衛"が重要な意味を持っている。攻撃的兵器も、海外派兵も明らかに憲法違反だった」
「基地のなかった与那国島、石垣島をはじめ、島じま全部に基地が作られている。福祉社会のためにも軍拡を止めよう」
◆永山茂樹さん(東海大学教員)
「お金の使い方のタガが外れ、日本社会が壊れるのを目撃しているようだ。1937年頃から日本財政は軍事を特別扱いし、国債をたくさん発行して軍事化した。同じ事が今起きているのではないか」
「GDP2%で世界第3位になる。9条の力をこんなにないがしろにする政府はあり得ない」
◆志葉玲さん(ジャーナリスト)
「福祉や教育、貧困対策は"財源が無い"と言うくせに、軍事には湯水のごとく公的資金を流すとはどこの軍事国家か。国会をすっ飛ばし内閣だけで決めるなら、自民党支持者だけでクラウドファンディングすればいい」
「ウクライナ危機をダシにショックにつけ込んでお金を巻き上げるとはどこの統一協会か」
◆青木初子さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
「日米共同演習で、初めて米軍が与那国島に入った。沖縄は再び捨て石になるのか。最高裁は辺野古新基地建設に関する沖縄県の抗告を棄却した」
「米軍は沖縄や日本の基地は脆弱だと言っている。沖縄を戦場に転々としてミサイルをぶっ放す。その後に自衛隊が入り込み、米軍はグアムに退却するのでは」
◆清水雅彦さん(日本体育大学教授)
「自衛隊は諸外国の軍隊とは違うという制約を課してきた。政府が仮に先制攻撃ではない敵基地攻撃だと言っても、海外派兵の禁止に抵触する」
「結局は自衛隊を米軍の対中国戦略に組み込み、トマホークなどの米国兵器を爆買いし、防衛産業を維持するのが大きな狙いだ」
◆井原聰さん(東北大学名誉教授)
「大軍拡路線のど真ん中を支える敵基地攻撃能力の兵器開発という研究課題の公募を始めた国の研究機関が、科学技術振興機構と新エネルギー・産業技術総合開発機構。防衛装備庁ですら"基礎研究"と連呼したのに、臆面もなく軍事研究だと披瀝している。科学技術の軍事動員に待ったをかけよう」
◆木口由香さん(メコン・ウォッチ)
「開発協力大綱改定の提言はODAを安全保障や経済振興のツールにしようというもの。既に軍関係の支援が認められ、海上保安協力名目のグレーゾーン支援も拡大している」
「ミャンマー軍が小学校を攻撃し、子どもたちが殺された。クーデター以降も日本はODAを継続している。さらに、ODAと別枠の軍事支援も検討されようとしている」
◆竹信三恵子さん(和光大学教授・ジャーナリスト)のメッセージを代読してご紹介しました。
全文 https://kosugihara.exblog.jp/241676752/
◆金性済さん(日本キリスト教協議会総幹事)
「歴史家のバリー・シュトラウス(コーネル大学)は「結局、先制攻撃は成功したかに見えても、大変悲惨な結果をもたらす」と述べ、その例に日露戦争と真珠湾攻撃を挙げている」
「敵基地攻撃の方向は“だれが日本人の敵か?!”と新たなヘイトスピーチを生む。体を張って止めよう」
◆市川平さん(ヨコスカ平和船団)
「横須賀はNATO諸国も巻き込む対中包囲網の出撃基地として軍拡されている。政府は500発のトマホーク購入というが、明らかに先制攻撃用だ。イラク戦争で横須賀母港の艦船がトマホークを70発撃って開戦した。既に米イージス艦11隻に500発積まれている。対中包囲網と一体の軍拡を止めよう」
『杉原こうじのブログ』(2022年12月13日)
https://kosugihara.exblog.jp/241676735/
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