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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「無職中年」の犯罪が後を絶たない

2013年08月06日 | 格差社会
 ◆ 中高年 45万人 無職の深刻 (ゲンダイネット)
 <70代親の年金頼み>
 「無職中年」の犯罪が後を絶たない。東京・練馬区の路上で男児を切りつけたのは47歳無職だし、新聞配達員を狙って10件以上の空き巣をはたらいたのは51歳無職だった。
 「子ども・若者白書」(13年度版)によると、15~34歳のニートは63万人に上るというが、中高年も深刻である。45~54歳の45万人が職についていないのだ。知識や経験を蓄えたはずの世代が働けない。社会としてももったいないし、異常な姿だ。
 都内在住のAさん(52)は、人間関係で心を壊して教師を退職。その後、ベンチャー企業をはじめ6社を経験した。
 「昔は労働法を守る企業が少なく、人材派遣会社と組んであの手この手で社員を辞めさせようとしていたし、組合も役に立たなかった。今は2年以上職を探しています。ハローワークやネット、新聞チラシなどあらゆる方法を利用し、200社程度応募してきましたが、面接にすらたどりつけません
 ハローワークで、「40~50歳代」と入力し、「東京及びその近隣」のフルタイム求人を検索する。結果は4万件以上と出るが、まともな会社は少数だという。
 「オファーがあるのは、“ブラック企業”として名を連ねている会社ばかりだし、そもそも企業は40~50代に関心がない。60代以上を雇えば国や自治体から助成金を得られるため、スッポリ抜けているのです」(Aさん)
 Aさんは「中高年人材センター」を立ち上げ、求職者向けの勉強会を始めている。これに参加した50代のBさんがこう言う。
 「大学卒業後、大阪のメーカーで海外営業を担当しました。家庭の事情で東京の貿易会社に転職しましたが、パワハラで退職し、また転職。現在は失業中です。契約社員で1年働いた後、『人事権ありの営業所長で辞令を出します』と言われましたが、1週間後に契約を打ち切られました」
 老齢の親も途方に暮れている。「NPO高卒支援会」代表の杉浦孝宣氏が言う。
 「数十年間無職という子を持つ親も駆け込んできます。すでに70代前後になっていますが、30代以上の子どもの将来を案じて相談に来るのです。今のところ自分たちの年金で食べさせているようでしたが、正直、支援は難しい」
 中年になった無職の子を持つ親は、まず、先入観を取り除くべきだという。
 「今はアルバイトの面接も当たり前のように落とされる時代。正社員以外はダメという親の価値観を押し付けては状況が悪化します。どんな形でも働かせることが大事で、ブレーキをかけてはいけません。無職期間が1年以上になると働くのがどんどん難しくなります」(39歳までの就業支援を行うNPO「育て上げネット」理事の山本賢司氏)
 アベノミクスは中高年を救ってくれない。

『ゲンダイネット』(2013年7月14日)
http://gendai.net/articles/view/kenko/143442
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