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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

金額だけでは語れないような、何かがそこにはあったんじゃないかな

2013年02月03日 | こども危機
  『東京新聞』【本音のコラム】
 ◆ 公務員の駆け込み退職
宮子あずさ(看護師)

 改正公務員退職手当法の施行を前に、いくつかの自治体で、一月末での駆け込み退職が問題になっている。教職員の場合、年度途中の退職は、学校運営に支障が出るため、特に風あたりが強い。勤続三十五年以上の教職員で約二千八百万円の退職金が、二月以降はおよそ百五十万円少なくなる。三月末まで働いた場合の支給給与と差し引くと、約七十万円程度、損をする計算らしい。
 当然批判の声も多いが、内容はおおむね似通っていて、「お金に目がくらむとは、教員にあるまじき行為」との論調が目立つ。一方、擁護する声もあり、こちらは「教師にも生活はある」というように、経済的事情に配慮している。
 私はといえば、この話を聞いて、何より「よっぽどのことがあったんだろうなあ」と思った
 七十万円といえば確かに大金。でも、二千万円以上を手にする人が、後ろ指さされてまでしがみつく額だろうか。金額だけでは語れないような、うんざりするような何かが、そこにはあったんじゃないかな。
 思うに、長く働いた人が仕事を投げ出すのは、「自分が大事にされていない」と思った時ではないだろうか。
 問題は金額より扱いなんだよ、きっと。
 三月までのたったニカ月が我慢できないくらい嫌な思いをして辞めていくベテラン教師たち。その心の奥が気がかりでならない。
『東京新聞』(2013/1/28【本音のコラム】)

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