◆ ミサイル発射が証明した日本司法の政権従属の実態!
皆さま 高嶋伸欣です
マスコミはこと北朝鮮の話題になるとバッシング一色で、しきりに射程距離が伸びたことを問題にしています。
でも皆さん思い出して下さい。一年前の9月16日に沖縄では、福岡高裁那覇支部の多見谷寿郎裁判長が、政府の主張を丸のみにした判決で、沖縄が北朝鮮のミサイルの射程外にある限られた地域であるから、辺野古に新基地を建設する政府の方針は「不合理ではない」と大真面目に結論づけていたのです。
裁判は翁長雄志沖縄県知事が、辺野古新基地についての前知事による埋め立て承認の違法性の確認を求めたものでした。
判決は政府側の主張を丸呑みして、他の日本国内には建設可能な場所を政府が用意できないなどの事情も辺野古に建設することの合理的根拠に当たるとするなど、裁判所が政府の代理人にまでなり下がっていることを示したものでした。
とりわけひどかったのが、政府側が提出した文書4ページ分をそのままコピペで判決に取り込んで、自らその内容が妥当かどうかを検証した気配がなかったことです。
しかもそこには次のように書かれていたのです。
政府側は少しでも理由付けになることであればと考え、じきに意味がなくなると承知の上で、ノドンの射程距離の事を理由付けに盛り込んだのでしょうが、それをこの裁判長たちはその判決に盛り込んだのです。
すぐに破たんすると分かっている理由付けがそのまま盛り込まれたのには、政府関係者もビックリ!
『琉球新報』(2016年9月19日)の記事には「防衛省幹部は不安げにこうも付け加えた。『判決は120%。ただ判決に必要でない、言わなくてもいいことも言っていた』」とあります。
ここで言う「不安げ」とは、このあまりのお粗末さに、最高裁では差し戻しにされるのではないかと想像したものと思われます。
*けれども最高裁第2小法廷の鬼丸かおる裁判長は、防衛省幹部の想定とは異なり、上記のお粗末記述部分を外した判決文で高裁判決のでたらめさを「隠蔽」した形にし、司法の体面を守る小細工をしながら、高裁同様の政府従属判断を示したのでした(16年12月20日)。
防衛省幹部も内心では司法を軽蔑しているのではないでしょうか。
本題にもどります。高裁判決から後、北朝鮮ミサイルの射程距離は伸び続け、今回の「火星13号」では3200km。
沖縄の皆さんからすれば、1年前の高裁判決の杜撰さが思い起こされて腹立たしい限りではないでしょうか。
NHKや東京のTVキー局では、しきりに北海道東方の着水点はグアムに到達できる距離に当たるとの図解を「右へならへ」のしたり顔で解説していますが、高裁那覇支部判決のでたらめさが証明されたことにもなるという指摘は皆無のようです。
沖縄を米軍基地の掃き溜めにして恥じない「本土」社会のマスコミとしては触れたくないのが本心ではと、勘ぐりたくなります。
*一年前の高裁判決についての報道で、「本土」のマスコミは上記の「ノドンの射程距離~」の部分のお粗末さをきちんと指摘していたでしょうか?
沖縄差別、沖縄への無関心がここにも表れているように思われますがいかがでしょうか?
「教育」は<第2のジャーナリズム>と私は思っています。
授業でこの件を取り上げるかどうか、さらには教科書に書き込むかどうか。<教育で民主主義を守る!>ことを期待しています。
長くなりました。 文責は高嶋です。転載・拡散は自由です
皆さま 高嶋伸欣です
マスコミはこと北朝鮮の話題になるとバッシング一色で、しきりに射程距離が伸びたことを問題にしています。
でも皆さん思い出して下さい。一年前の9月16日に沖縄では、福岡高裁那覇支部の多見谷寿郎裁判長が、政府の主張を丸のみにした判決で、沖縄が北朝鮮のミサイルの射程外にある限られた地域であるから、辺野古に新基地を建設する政府の方針は「不合理ではない」と大真面目に結論づけていたのです。
裁判は翁長雄志沖縄県知事が、辺野古新基地についての前知事による埋め立て承認の違法性の確認を求めたものでした。
判決は政府側の主張を丸呑みして、他の日本国内には建設可能な場所を政府が用意できないなどの事情も辺野古に建設することの合理的根拠に当たるとするなど、裁判所が政府の代理人にまでなり下がっていることを示したものでした。
とりわけひどかったのが、政府側が提出した文書4ページ分をそのままコピペで判決に取り込んで、自らその内容が妥当かどうかを検証した気配がなかったことです。
しかもそこには次のように書かれていたのです。
「北朝鮮が保有する弾道ミサイルのうち、ノドンの射程外となるのはわが国では沖縄などごく一部であり、」ノドンの射程距離は1500~2000kmとされていますが、北朝鮮が射程距離のより長いミサイルを開発中であったことは、小学生でも知っている事柄です。
「沖縄に地理的優位性が認められるとの国の説明は不合理ではない」と。
政府側は少しでも理由付けになることであればと考え、じきに意味がなくなると承知の上で、ノドンの射程距離の事を理由付けに盛り込んだのでしょうが、それをこの裁判長たちはその判決に盛り込んだのです。
すぐに破たんすると分かっている理由付けがそのまま盛り込まれたのには、政府関係者もビックリ!
『琉球新報』(2016年9月19日)の記事には「防衛省幹部は不安げにこうも付け加えた。『判決は120%。ただ判決に必要でない、言わなくてもいいことも言っていた』」とあります。
ここで言う「不安げ」とは、このあまりのお粗末さに、最高裁では差し戻しにされるのではないかと想像したものと思われます。
*けれども最高裁第2小法廷の鬼丸かおる裁判長は、防衛省幹部の想定とは異なり、上記のお粗末記述部分を外した判決文で高裁判決のでたらめさを「隠蔽」した形にし、司法の体面を守る小細工をしながら、高裁同様の政府従属判断を示したのでした(16年12月20日)。
防衛省幹部も内心では司法を軽蔑しているのではないでしょうか。
本題にもどります。高裁判決から後、北朝鮮ミサイルの射程距離は伸び続け、今回の「火星13号」では3200km。
沖縄の皆さんからすれば、1年前の高裁判決の杜撰さが思い起こされて腹立たしい限りではないでしょうか。
NHKや東京のTVキー局では、しきりに北海道東方の着水点はグアムに到達できる距離に当たるとの図解を「右へならへ」のしたり顔で解説していますが、高裁那覇支部判決のでたらめさが証明されたことにもなるという指摘は皆無のようです。
沖縄を米軍基地の掃き溜めにして恥じない「本土」社会のマスコミとしては触れたくないのが本心ではと、勘ぐりたくなります。
*一年前の高裁判決についての報道で、「本土」のマスコミは上記の「ノドンの射程距離~」の部分のお粗末さをきちんと指摘していたでしょうか?
沖縄差別、沖縄への無関心がここにも表れているように思われますがいかがでしょうか?
「教育」は<第2のジャーナリズム>と私は思っています。
授業でこの件を取り上げるかどうか、さらには教科書に書き込むかどうか。<教育で民主主義を守る!>ことを期待しています。
長くなりました。 文責は高嶋です。転載・拡散は自由です
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます