カウンセラーの ひとりごと

心軽やかに過ごすヒントを一緒に見つけましょう🤗

知識は体験を超えられない

2015年11月14日 | 独り言


『知識は体験を超えられない』
戦争体験者の方がつぶやいた言葉です。

その方は、カウンセリングの場ではなく、
たまたま出会った人生の大先輩。

その言葉の後に、
とても重みのある言葉をいただきました。

「どれだけ、そのことについての情報を得たからといって
 わかったと思ってはいけない。
 体験が伴わないのであれば、
 それはただ、わかったつもりになっているだけだから。

 自分の身体で見て聴いて感じて初めてわかることがたくさんある。
 とにかく体験しなさい。」



自分で体験することはとても大切なこと。
それは、わかっているけど、
時間がないとか、
自信がないとか、
そんなにやりたくないしとか言って
後回しにしてしまう。

初めてで知らないことや、
自信のないことに向かっていくときは、
不安になったり怖くなったりするもの。

それでも前に進もうとするのが勇気。

自分の幸せに向かうために
勇気を少しふりしぼらなくちゃいけない時もある。

自分はそれをできているのだろうか。


『知識は体験を超えられない』

大先輩にこの言葉を教わってから
だいぶ時間がたちました。

今、この言葉は
頭でっかちの天狗だったその頃の自分のようになると、
ふっと頭をよぎり、方向修正してくれています。

私にとって、とても深く重みのある言葉です。







自分より他人を先に渡すこころ

2015年11月11日 | 独り言




「自未得度先度他」という禅の言葉を
「心を鍛える言葉」(白石豊著)で知りました。

「自分が先に渡るのではなく、まず他人を渡そうというこころを持つ」
という意味だそうです。

著者はこの言葉をご自身の仕事と照らし合わせて解釈をしています。

「一般に、一所懸命に勉強したり練習したりするのは、
 自分が良くなりたい、
 つまり向こう岸に先ず自分が渡りたいと思う気持ちから。
 それはそれで構わないが、
 人を教え導く道を歩こうと心を発した人は、
 それだけではいけない。

 コーチになりたての人のほとんどは、
 もっと勉強し、
 もっと経験を積んだら、
 立派な指導ができると考え、
 自分の技量を伸ばすことに懸命になる。
 そうした努力はとても大切だが、
 どこまで向上したら人を渡すことができるのだろうか。」

とても分かりやすく、ドキッとさせられる言葉です。


目の前に困っている人がいるのに、
自分の能力が足りないからと
手を貸さずに通り過ぎることもできる。

自分の能力が低いと思っても、
その能力の中で、
相手のために自分の持つ能力を最大限に発揮する。

自分を犠牲にして、相手のために頑張るというのではない。
自分と同じぐらい相手のことを考え行動できる心を持つということ。

どちらの人生の方が充実するのだろうか。

自分の能力が高まったら、相手を助けることができる。
能力が高まるまでは・・・と思っているうちは、
自分のことが優先されているのですよね。。。




カウンセリングは知識よりも人間性

2015年11月08日 | 独り言
茶道や華道のように、カウンセリングにもいろいろな流派があります。

その流派によってカウンセリングのすすめかたに、少し違いがあります。
つかう技術にも違いがあったりします。

ときどき、他流派だったり、同じ流派のカウンセラーと
お話をさせていただくことがあります。

そのとき、
カウンセリングは技術の上に成り立っていると思っている人が
あまりにも多いということに、
とても愕然とさせられるのです。

カウンセリングは技術だと思っているような人に限って、
「マニュアルに沿って技術を使っていけばだれでもカウンセリングができますよ。」とか言っていたりする。

人のこころってそんなに簡単なものなの?と聞きたくなる。

そんな人と言い合いをするのも疲れるので、言葉にはしませんが、
マニュアル通りにしかできないのであれば、プロではないですよね。

マニュアル通りにするだけでいいのであれば、
自分の未熟さと
向き合わなくていいから、
とてもらくなのでしょう。

それに、自分が責任を負わなくていいですもんね。

プロのふりをしている、
たちの悪いアマチュアです。

こんなカウンセラーに出会ってしまうのは、交通事故にあうようなものです。


カウンセリングはその人のこころにかかわらせていただく仕事です。

心理学を学んで知識が豊富

とか

悩みを解消する技術を持っている

とか

こんなことよりも、

カウンセリングは人間性の上に成り立つものです。

人と人との出会いを大切にして、
相手を敬うことができるこころを持っていることの方が大事だと思うのです。




カウンセリングの魅力

2015年11月05日 | 独り言
カウンセリングをしているとさまざま方との出会いがあります。

カウンセリングの多くは悩みやストレスについての話です。
周りの人からは、
「ネガティブな話ばかり聞いていて自分がまいってしまうことはないの?」
と言われることも多くあります。

私自身、「よくこの仕事を続けていられるな~」と感じたこともありました。

「じゃぁなんで続けてるの?」
と聞かれたときに、
「話が終わって部屋を出られるときの何とも言い表せないような素敵な表情を見ると
疲れが吹き飛ぶし、やっていてよかったなーと感じられるのです。」
と答えてきました。


少し前になるのですが、
なにげない瞬間に
あることに気づきました。

気づいたというよりも、再確認をしたといったほうがあっているかもしれません。

それは、
「カウンセリングに訪れる方は決してネガティブな話をしているのではない。
 自分自身の幸せに向かうために本気で考え、試行錯誤し、悩んでいるのだ」
ということです。

幸せに向かうことをサポートしているから
この仕事に魅力を感じていたのだ。

「な~んだ。あたりまえじゃん」という感じです。

でも、この当たり前を見失ってしまったら、
サポートの方法を間違ってしまう。

人それぞれに幸せのかたちは違います。
その人の幸せのかたちを一緒に再確認し、
そこに向かうために、
今何ができるのかを一緒に考えさせていただく。

簡単なことではありません。

ひとつひとつの出会いを大切に
日々研鑽が必要なんですよね。。。