少し前に、ピアノではないのですが、やはり楽器演奏を志した時のお話しが新聞のコラム欄にありましたので少し読んで見ました。
まず、楽器演奏を始めたきっかけから始まり、音楽と勉強の両立から寝る時間も惜しんで練習したという苦労のお話し、そして気がつけば一日十数時間練習していたことも…。
さらに関心させられたのは、
”練習の成果はすぐには出なくても将来必ず成果につながると信じて練習に励んでいた” という文言がとても印象に残っています。
こんな考えを子供の時にしっかりもっていたなんて。
よくピアノを習っているけど、好きでないとか向いていないとかで興味が持てず、小学を卒業までに多くの子供たちがやめてしまうそうです。
子供本人が好きになってないのに親が習わせている場合もかなり多いみたいですが、
いろんなお話しを総合すると、
”どうもピアノが楽しいという状況や好きになるきっかけに恵まれていないのが、ピアノが続かない一つの原因のようです”
自分自身に当てはめると、私自身がピアノを始めたきっかけは、なんと暇つぶしでした。(笑)
ピアノっていいなぁという程度で好きとまではとても言えませんでした。 もちろん楽器の経験はゼロ、音楽の経験ゼロからのスタートでした。
が、少しずつ上達してくると、もう少しもう少しと練習を続け、いつしかクラシックを本気で勉強したくなり、夜でも練習できるピアノ室をそしてグランドピアノをと、階段を少しずつ上がるように「小さな喜びを体験しながら」進んできました。
でも、 ”ピアノを勉強していてよかったなぁ”・”ピアノって楽しいなぁ” という場に多く触れるようになったのはごく最近のことです。
それまでは苦しみの方がはるかに多かったです。 (今でも結構苦しんでますが…)
そこで考えさせられるのは、もっと外に出てピアノや音楽を身近に接する機会を持つことで、好きになるきっかけ(チャンス)が増えるのではないかと感じています。
これは、大きなホールでの有名な人のコンサートを一方的に聴くだけではなく、間近で接するサロンコンサートなど、出来れば演奏者とお話しできるような、そんな環境が子供心を刺激し少しずつでも興味をもつきっかけになるかもしれません。