昨年、西尾市教育委員会から案内があって、先着200名
ほどの人が弥陀堂の修復作業を見ることができた。昨年
何度も電話をかけて、やっと繋がり見学の申し込みをした。
国宝の弥陀堂は養生がしてあり見ることはできませんが
屋根と同じ高さまで登って、職人さんが手際よく檜皮を葺いていく
いく作業を目の前で見るとできました。
手際よく檜皮をのせて竹の釘で打ち付ける作業は、まさに
職人技です。形のそろった檜皮を水に濡らし、10mmから
15mmづつずらしていき、竹の釘で打ち付ける。その見事な
作業から出来上がっていく屋根の模様はすごくきれいに仕上がって
いました。
屋根の上での仕事以上に、檜皮をそろえていく作業も大変な技術が
必要で皮を一定の厚さと長さ、幅にそろえて切ったり削いだり
する作業もまさに職人技です、この作業が檜皮葺き作業の5割以上の
時間を要するとのことです。
檜の皮を剥いでくる作業から実際に葺くまでの一連の作業が
分業で進められ、重要文化財や国宝が次世代につながっていくんですね。
今日は身近に、そのような作業が見れて感激の一日でした。
金蓮寺の弥陀堂は、鎌倉時代中期から後期にかけて作られたお堂で
国の国宝に指定されている建物で、京都宇治平等院や中尊寺金色堂などと
ならんで貴重な文化財です。中に祭られている阿弥陀三尊像は県の指定
文化財で、これも貴重なものです。
特に弥陀堂の作りはちょっと変わっていて、弥陀堂の中心を支えて
いる4本の柱が2本しかなく、須弥壇(仏にいる場所)が後方に
下がっている、よって仏像を目の前で見ることができるようになっている。
鎌倉時代、釈迦が亡くなって仏法が廃れ、末法の時代に入ったとき、
貴族などは、このような阿弥陀堂を作って現世利益よりあの世で極楽に
行きたいと願い、あちらこちらに建てられたいう。
(平等院鳳凰堂は有名ですね)
さて帰るとしますか。