
『あるいは裏切りという名の犬』
この懐かしきフィルム・ノワール感丸出しな邦題と、
ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューの
裏切り映画という、花の無さ満点の渋さに感動し、
絶対に観てやるぞ!と思いつつも、すっかり忘れていた仏映画。
原題『36』ですよ。36!
それにこの邦題。
日本の配給会社の人、そうとうですな☆
仏映画らしい閉塞感は多少ありますが、
カラー作品ですしね、登場人物の感情もしっかり表現されてますし、
時代も時代ですし、ドイツ表現主義的なものではありません。
なんとなくノワール、なのであります。
とてもしっかり撮られた映画でした。
主演のお二人の存在感は、そりゃ素晴らしいですし、
美しく骨太な男映画です。
ハリウッドで、デニーロ&クルーニーでリメイクというはなし。
こら!ずるいぞハリウッド!そりゃ売れるぞハリウッド!
ただ、僕はダントツで仏版のお二人を推しますよ。
あの空気は、なかなか出せるもんじゃないさ。
仏映画観てていつも思うんだけども、
あちらの警察って、どんだけ汚職まみれなんですか?
映画のせいで、僕、パリ警視庁に良いイメージ
ひとつも持てないんですけど。。。
重いのや暗いのは観ない!
って人は、観ない方が良いかもね。
もったいない☆
因みに、犬は一匹も出てきませんので。
