8月15日

2010-08-16 | Weblog
 
  
  
   

先日、職場で同年齢の社員に「明日は終戦の日ですね」と話しかけると、
「え? なんの??」という答えが返ってきました。

一瞬僕も、どういうことか分からず呆気にとられ、固まってしまいました。
もしかしたら、その「なんの??」には、
もっとハイレベルな何かスゴイ意味でもあるのかもしれない。

そんな思いも虚しく、彼の「なんの??」は、それだけの意味でしかなかった。
35歳、この齢でこれはさすがに異常な例だとは思いますが、
これから、こういう事は当たり前になってくるのでしょう。


そんな絶望を胸に、昨日友人と靖国神社へ。
日曜日とぶつかったせいもあり、物凄い人でした。
それに猛烈な暑さで、今までで一番汗をかいたんじゃないかと思うほど。
しかし、そんな事でヘコタレていては申し訳ない場所であります。
スポーツドリンクとタオルを握り、何とか無事にお参りを済ませました。

あの暑さです。
終戦から65年、参拝にいらっしゃる方々は高齢であります。
具合が悪くなり座り込む小さなお年寄りたちの姿をあちこちで目にします。
周りの人達に風を送って貰い、小さな身体を丸めるおばあさんの姿に、
僕の胸は締め付けられます。
あんな小さな身体であの時代、僕らには想像も出来ないくらい恐ろしく悲しい体験をし、
一生懸命に生きて、今の日本をつくってくれたのですから。
周りのご老人たちも皆、それぞれに。

本当に感謝をしなければいけません。


僕は、ありがたい事に、戦争を体験した人達の話を聞く機会に恵まれ育ってきた。
彼らの話を生で聞き、当時の人々の靖国への想いも知っています。
だから、そこに誰が合祀されていようが、国の為家族の為に亡くなった人達に
感謝を伝えに行くべきだと僕は思っています。


戦争は恐ろしい。
あんなものはやらなければいいのです。絶対に。

遊就館の展示を見て、「アメリカの野郎~!」「日本は間違ってないぞ!」
なんて気持ちになる人もいるのかもしれません。
僕はそんな気持ちには全くなりません(ほとんど皆そうだと思いますけど)。
過去に悲しい思いをした人達の気持ちに思いを巡らせることだけです。
その思いを胸に、そういう事が起きる原因を考え、繰り返さない。
そこに向かっていかなければならないと思うのです。

自虐的になるのも、攻撃的になるのも馬鹿げてるよ。
右でも左でもないんだよ。
そういう事をやってれば戦争はなくならない。

僕はただ、「戦争」という馬鹿げた事の犠牲になった人達に
哀悼と感謝の気持ちを持っていたいという思いで、あそこへ行きました。

政治的な話は、ここではしません。別のところで。
「え?なんの??」を作り出す原因も別のところで。
答えは出てますが。。


帰りに寄った九段会館の屋上は、
やっぱり暑くて、綺麗な空でした。

お酒が入って、バニー姿のウェイトレスお姉さんにふわふわした事を
少し反省しております。

ふわふわしていられるこんな平和にも感謝です。



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2 コメント

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Unknown (サメジマミツル)
2010-08-16 16:08:33
……僕も猛省しております。

でも、追悼の一礼をしに行くだけでも
家で寝てることの百万倍の意義があると
思うのです。
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Unknown (ハヤシダイスケ)
2010-08-17 18:13:28
>サメさん

写真まで一緒に撮ってもらったしね。
一度無視されたけどね。


本当にその通りだと思います。
彼らのおかげで今があるんだものね。
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