霧に震える

2009-01-24 | 映画のこと


スティーブン・キング(原作)
フランク・ダラボン(監督)

「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」と、
ズッコケ率の極めて高いキング原作映画を
見事にヒットさせているコンビの3作目。

原作はキング初期の傑作でありますが、
映画にすれば「ズッコケ」になる可能性の高さを
僕自身何年も前から感じておりました。

ダラボン演出は、実は苦手でありまして、
「グリーンマイル」は残念ながら僕には合わず。

原作は月一で単行本が発行されるという画期的なもので
ワクワク読んだのだけどもね。
ナンだかダラボンの語り口が肌に合わなかった。

で、この「ミスト」
予告編の「ダメ映画臭」に不安を感じつつ
苦手ダラボンさんってのもあり、あまり期待せずでしたが、

バッチリ裏切られました。

かなりの出来です。
この「トンデモ」ネタをよくぞここまで見せてくれました。
トンデモないモノを見せつつ、その中でパニックを起こす人々の姿を
ハリウッド枠で、よくぞこれを貫いた!と、
褒め称えたい展開で、とても魅力的に描いています。
良くも悪くもな人間の本質に迫ろうとしている。

この手の映画の感想は、
ふわっとした事しか書けないのですが、
とにかく興味のある方は観てみてくださいな。

恐怖と絶望の現実に打ちのめされ、
「霧の中には一体何があったのか。。。」と、
エンドロールが流れる中呆然としてしまう。
そんな映画でした。

観る時の精神状態には注意が必要ですので
お気をつけて。

ぐったり。





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2 コメント

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Unknown (ばば)
2009-01-30 02:17:40
拳銃の方が楽だもんね~。
見えないものはおそろしいもんね。

あとちょっとだったのにね。

くやし~~~~キモチになりました。。


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Unknown ()
2009-01-30 19:02:02
>ばばさん

観ましたか!
キツかったですね。。

結局、あのお父さんの行動全てが裏目に出てるという、
でもそれが「悪い」という事ではなく
「現実」として受け止めるしかない巧い映画でした。
ヒーローを皮肉った、キングらしいお話でね。

ラスト、霧の中からアレが現れるシーンは
本当に震えましたよ。。

そんな~~~ って。
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