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暑い夏の日、1K築45年のカビ臭いアパートで、
汗だくの僕は、ランニング姿で横たわる。
全開の窓からは、隣町の大きな工場の煙突が見える。
先日、近所で拾った金魚鉢の中には真っ赤な金魚が一匹。
金魚鉢越しに見える煙突がユラユラと踊る。
汗が流れ落ち、僕は暫しギュッと目を閉じる。
錆びた物干し竿。
前の住人が忘れていった江戸風鈴の安い音が響く。
僕はこれといって何も感じない。
ただ、全ての気力を失ってそこに横たわっているだけ。
だから、目を開けばもうすっかり夕焼け空だったとしても
一向に構いはしない。
カン!カン!と階段を登る。
汗で崩れた厚化粧がドアを開く。
買物袋から取り出した何かを冷蔵庫にしまうと、
厚化粧は狂ったように僕を罵る。
至極当然の罵声に無抵抗の僕は、ただ黙って受け入れる。
キラキラのカバンで叩き落された煙草を片付けて、
僕は部屋を出る。
そうすれば両足は勝手に、
行きつけの居酒屋へと僕を連れて行く。
僕はただ、財布の中の小銭を数えていればいいんだ。
ビールと冷奴。
いつもの顔達の会話をなんとなく聞いていれば、
厚化粧は化粧を直し、また仕事に出かける。
夜風が涼しく心地良い。
街灯に群がる虫を、何度か立ち止まって眺めながら
僕はあの部屋に帰る。
台所の小さな灯りをつければ、
小さなテーブルには冷奴。
またあした。
はい。
肝に銘じて生きていきます。
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ところで、「泣きたい」という理由だけで、
『火垂の墓』を観れる神経は、一体どういう神経ですか?
あんなシンドイ物、一度でたくさんでしょうに。
かわいそうで観ていられないでしょうに。
だいたい、「今日は泣こう!」って、
どういう時に訪れるのですか?
『タイタニック』でも観てればいいじゃん。
僕なら『チャンプ』を観るけどさ。
きゅうにブーブー言ってみました。
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日記でも何度か書いているNHKさんの
傑作神ドキュメンタリー『映像詩・里山』シリーズですがね、
第三弾を楽しみにしていたら、なんと映画ですよ!
劇場公開!!
需要は「ある」ということだね。
僕はこの手のもんで話のできる仲間がゼロなもんで
寂しい思いをしてるんですけども。。
凄いんだよ、このシリーズ。
制作陣の情熱と根気と素晴らしい撮影機材でね、
日本の誇るべき人と自然の共存の形を見せてくれます。
僕は第二弾の「命めぐる水辺」が大好きなんです。
琵琶湖近辺集落の水と共に生きる人々の姿が素敵でよぉ。
DVD買って、何度も繰り返し観ています。
観たい人!仰って!遠慮なく!いつでもさ!
…
仲間は出来なくても
これは劇場に行かねば!
俺が行かずに誰が行く!?