『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

2020年元旦 明けましておめでとうございます!

2020-01-25 00:39:01 | 日常
明けましておめでとうございます。 
亥年であった昨年は猪突猛進。 
1月(7銀座・王子ホール、チェロ・山本徹氏、ピアノ・砂原悟氏)、6月8洗足・プリモ芸術工房、ギター・宇高靖人氏)、11月(1月と同じトリオで軽井沢・ムジークサロン千ヶ滝)、12月(1月と同じトリオで高輪・アンビエンテ)と4回のコンサートを盛況の中、開催させていただくことができました。 
素晴らしい共演者との刺激に満ちた充実の一年で、これも皆さまのお陰と大変感謝しております。
本当にありがとうございました。 
子年の今年は、改めて初心に帰り、新たな種を宿すためにも、一旦、逸った心身を鎮め、よりじっくりと音楽、フルートに取り組んでいく所存です。 
プライベートでは、4月に夫とエジプトに。行く前は、「お腹も壊すというし、薄いビールしかなさそうな国は嫌!」と抵抗していて、実際その通りだったのですが、すっかり古代の遺跡と抜けるような青空の虜になってしまい、帰国してからはエジプトの文献資料を読み漁っています。 
また8月から息子が飼い始めた猫(ソマリ・雄・10カ月)が可愛い過ぎて、すっかり「猫おばあちゃん」状態。これまた猫の関連本ばかり読んでいます。
周囲の方々に猫の写真を見せては「猫自慢」してご迷惑をかけております。 
鼠は子沢山で豊穣の象徴でもあるそうですが、明るい年となりますよう、そして皆様のご健勝を祈念しております。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。 

・・・・・・・・・・・・・ 

29日から我が家に帰省中の猫・ピピに夫も私も夢中で、ついつい無理した姿勢のまま長時間、猫と遊んでいたせいで、二人共満身創痍。 
猫の遊び相手になる、というのも、中々エネルギーが必要です。 
ピピは最初こそ、息子のベッドの下にもぐったきりでしたが、我が家ならではの、普段よりはちょっと贅沢な御飯、ということで、人間でも安心して食べられるというドイツ製の子猫用パテを普段のカリカリに混ぜてあげたところ、 
「これです!僕が好きなのはこの味です!」 
とばかりに、一口食べては、首をククっとまげて満足そうに私の顔を見て、の繰り返し。 
普段、息子の家でカリカリだけ食べていた時は、こんなことはなかったので、余程、気に入ったのだと思います。 
この猫缶を購入したペットショップのお姉さんは、アビシニアンを飼っているということで、一気に仲良しに。お互いの猫の写真を見せ合う。 
「猫パテだけにしてしまうと、その後カリカリを食べなくなってしまうこともあるので、必ず、カリカリに加えて混ぜてあげるようにしてください。開封後は冷蔵庫で二日は持ちます。」 
とのこと。 
このスペシャルなごはんをくれる人、という認識がピピの中で出来た模様で、そのお陰もあり、一気に距離は縮まり、かなりあっさりと、抱っこもさせてくれるようになりました。 

本日などは、陽だまりでくつろぐピピのブラッシングまで出来てしまった。 
「ここもやってくれよ~~」 
というように、顎の下をクイっと持ち上げるのにも驚いた。 
「懐かれる」というのは、なんと楽しいことでしょう。 
それは夫も同様で、いつもならTVザッピングの年末年始なのに、もう二人で息子の部屋に入り浸り。 
・・・こんなに一家団欒、それも30歳近い息子と・・・というのは初めてのことです。 
年末に届いた月刊誌「ねこのきもち」の付録に 
「うちのこカレンダーお仕立券」 
というのがあったので、今までのものと、新たに撮影会をして写したもので、息子にやってもらいました。 
片づけたばかりの陶器のクリスマスツリーをまた出して、上部にまたたびスプレーを一吹き。 
それをクンクンしているところをパチリ。 
これが12月用。 
そしてお正月用は・・ 
祖谷渓のホテル内の骨董品コーナーで買った朱塗りの盃型の木の器に、スーパーで買ったお供えと、飛騨高山で買ったもみにお人形の付いた飾りをレイアウト。 
こちらは、カリカリを置いてみた。 
ななめからピピがクンクンしたので、お供えは曲がってしまいましたが、ご容赦を。 

ということで、猫三昧の子年です。

12月31日 冬休み

2020-01-25 00:31:23 | 日常
28日は、友人夫婦と一緒にワインバーでランチ。 
フルート仲間のMちゃんは、音大の一年後輩で、川崎優先生が主宰されたヨーロッパ演奏旅行の仲間であり、ムジカフィオーレのメンバー。 
一緒に、東京会館や、様々な一流ホテルでのラウンジ演奏などもした、アルバイト仲間でもあります。 
ご主人と、ご主人のお父様は産婦人科医で、息子の妊娠がわかってからは、ずっと所縁の大学病院の先生をご紹介いただいたりして、とてもお世話になった恩人でもある。 
Mちゃんの長男Hくんは息子と同い年。 
この二人がまだオムツをしていた小さい頃もベビーカーで、箱根や軽井沢に一緒に行って遊んでいた。 
前回、Mちゃんのコンサートで、十数年ぶりに久しぶりにご主人にお会いして、今回の流れとなりました。 
そうそう。ファイテンを教えてくれたのもMちゃん。
インフルになって身体の節々が痛かった時も、メタックステープをびっしり貼ることで、随分とラクになったものです。 

夫婦で飲むのは初めて。 
でも、日頃からお互いの夫の話もよくしているので、殆ど旧知の仲のように。 
男性陣同士も意気投合していて、夫も「楽しかった!」 

最初はギネスで、スパークリングワイン。お店のソムリエはいつものように、沢山の「試飲」を提供してくださり、「年末スペシャル」ということで、本当のシャンパンや、かなり高級な数本をテイスティングということだけれど、普通にグラスでサーブしてくださり大盤振る舞い。 
4人でギネスビール、ボトル3本だったし1時から6時までゆっくり時間をかけての会食だったので、それほど飲んだ訳ではないのだけれど、 
「・・皆さん、本当によく飲まれますよね・・・」 
とソムリエ。 
・・そうか。多分「試飲」だけでも、もう一本分くらいの量にはなっているかな・・ 
また、来年、陽気の良い頃に、やりましょう! 
と約束してお別れ。良い一年の締めくくりができました。 

会いたい友人には会っておく。 
飲みたい時には飲む。 
いつ何時、どうなるか一瞬先はわからないのだから。 

・・・・・・・ 
本日29日は早起きして、練馬の息子のアパートまで、車で。 
ピピと一緒に帰省するというので、迎えに行きました。 
幸い、冬休みになったせいか、道路は混むこともなく順調に。 
長距離ドライブはピピにとっては初めてのことで、心配だったのですが、キャリーケースの中にまたたびスプレーを少しかけてやったせいか、少しは鳴きましたが、比較的落ち着いている状態で無事到着。 
息子の部屋に入ると、すぐにベッドの下にもぐりこんで、なかなか出てこなかったのですが、息子がエサの準備をすると食べて、その後は、部屋の隅々を探検。
そしてオモチャでいつものように遊び始めたのでした。 
夫も私も、もうずっと息子の部屋でピピとゴロゴロ。 
「もう猫も居ることだから、着物で初詣は、やめてもいいでしょう?毛がつくと手入れも大変だし・・」 
夫は年に一度だけの着物姿に結構楽しみというか、拘りもあるのですが、確か今年も風邪気味だったのでやめたこともあり、 
「ああ、いいよ。」 
とあっさり。 
ということで、ホームウェアーで猫とゴロゴロの年末年始の予定です。 

そして、今年一番嬉しかった出来事。 
なかなか息子以外には抱っこさせてくれないピピなのですが、私がベッドでうつらうつらしていたら、そっと近寄ってきて、前脚を肩に載せ、なんと唇に鼻先をつけて「チュッ」とご挨拶。 
帰省先の部屋にも馴染んで、私にもなついてくれて、とても嬉しいです。 
帰省とはいっても、息子は今日は中学の友人、明日は大学の友人と会うとのことで、外出。
結局私と夫は「猫シッター」にされているのですが、大満足。 

本年も本当に御世話になりました。
今年も僅かとなりました。 
皆様もどうぞ良いお年をお迎えくださいませ! 
(写真はようやく拙宅の息子の部屋にも慣れて寛ぐピピ)

12月24日 足裏重心移動

2020-01-25 00:29:23 | 気付き
情けは人の為ならず・・ 
というか、人生無駄なことなどひとつもないな、と感慨深いです。 

月曜日の、夫の妙なゴルフのスィングの姿勢を見た瞬間に感じた違和感は、そのまま自分自身への違和感に繋がったのでした。 
折よく、先日のコンサートの動画もNくんが、とても素敵に作成してくれて、それを受け取ったばかり。 

いつも、演奏動画を見る時は、ついつい音にばかり集中してしまうのですが、今回は 
「何処をつついたら、この笛吹きを倒せるか」 
という視点で見た。 
私の弱点、滞りは首、ということが今更ながらに、アリアリと把握出来た。 
背骨、首の取り扱いに関しては、まだまだ稚拙で、特に肩甲骨上部あたりの背骨はまだまだ硬いなあ、という自覚はあったけれど・・ 
スターウォーズの映画の前の宣伝タイムにミュージカルのキャッツを映画化したものの宣伝をやっていたのを見たこともヒントになっていた。 
もちろん、世界のトップクラスのダンサーばかりで、その動きは見事で、しなやかだ。 
でも、本物の猫があれを観て感想を述べるとしたら、、「おいおい、何やってんの?」 
と言うに違いないのは、猫好きであれば、賛成してくれると思う。 
・・・ネコの背骨は人間の倍の数あるそうだから、致し方ないところではあるけれど・・ 
超一流のプロダンサーでも猫に比べたら、あんなに硬い動きしかできないのだなあ、としみじみしたのでした。 

羊座りや、鎖骨の取り扱いで相当変化したとはいえ、自分の背骨はまだまだ硬い針金みたいなもんだなあ、と思う。 

そして、話は夫のヘタなゴルフのフォームに戻るのだけれど、 
腰先行で、下半身、腰、上半身の繋がりがばらけてしまっているように見えた。 

だから、部分しか使えず、すぐに腰を痛めたりするのではないかしら? 
夫はゴルフのたびに、その後数日間は「痛いよ~~~」と言っている。 
・・・なら止めればいいのに・・ 

そして我が身を振り返る。 
ヘタなゴルファーが腰から動いてしまいがちな様に、ヘタなフルーティストは・・・ 
色々なケースがあるとは思うけれど、私の場合は首から動いていた!? 
ということに気付いた次第です。 
陰陽の構えと、鎖骨の変化、上半身と下半身の分離によって、相当肩の位置と横隔膜は下がり、だからこそ、病み上がりでも、進化更新の本番となったけれど・・ 

まだまだ首には沢山の滞りが。 
フルートの歌口に誘われて、真っ先に首をそちらに向けていた。 
まさに「普通」だと思ってと思ってやっていたことが、とても不自然、という状態だったのである。 

まずは、足裏の重心移動。 
そして、左足全体の移動。 
そこから全てを始める。 
丁寧に少しづつ、下から順番に。 
それはとぐろを巻いていく蛇の様でもあり、法螺貝の螺旋の様でもあり、提灯のようでもあり・・ 
蛇のとぐろ、つまり「宇賀神」や「法螺貝」へのシンパシーを感じていたのは、2010年頃だったか。 
さらに言えば、この原理は、2003年、最初に気付いた「見返り美人」の構えにも通じる。 
ポジションだけではなく、「動画」として考えた場合、何処から動き始めるか、ということが実はとても大事だった・・・ 
これに気付くのに16年もかかってしまったのね・・ 
それにしても、この足裏重心移動先行による首の滞り解消効果はとても素晴らしいものがあり、本日レッスンした生徒さん3名全員の音が、びっくりするくらいに急激に変化。 
首まで響く音は本当に気持ち良い。 

この気付きは、生徒さんにとってだけでなく、もちろん私にとっても、何よりのクリスマスプレゼントとなりました。 
響きが増しただけでなく、首がラクというのがとても嬉しい。 

ゴルフなんて、一体何が面白いのだろう?と半分ヤレヤレと思っていたけれど、夫がゴルフ好きで、その上ヘタで、本当に良かったです!! 

さらには、ピアニストをお教えしていて気付いた「可動域」に関しての三点(左手、右手、鳩尾)の取り扱い方。こちらも重心移動関連。 
そして、陰陽の構えから発展した前後の重心移動による音域の変化、 
など、身体の回復と共に、本日は、気付きがまとめて降ってきた。 
「重心移動」は、まさに「立っているために使っているエネルギー」を取り出す、合理的で、最高の、かつ洗練された技法だと思う。 
そいつを邪魔するのが「ふんばり」による滞り。 
踏ん張っていないつもりでも、「立っていよう」と自分のポジションを変えないことが、踏ん張りを生んでいる。 
もう、病み上がりで、咳も残ってるし身体も辛いから、年末年始は猫三昧でダラダラしようと決めていたのだけれど、やはり、フルート面白いです。 
吹かずにはいられない。 

・・・・・・ 

ついに『ねこのきもち』というベネッセから出ている猫専門誌を一年間定期購読で申し込んでしまいました。 

だって、12月24日までに年間購読で申し込むと、一号分無料になるし、キラキラした蝶々の猫じゃらし、リサ・ラーソンのあの縞々の猫クッション、愛猫カレンダーお仕立券、岩合光昭氏による来年の「ネコこよみカレンダー」と魅力的な付録ばかりだったので・・ 

もちろん、記事も面白く、ニヤニヤしながら読んでいます。
猫じゃらしは、ソファーで寝ている夫の鼻先でひらひらさせて練習し、猫クッションは毎晩抱えて寝て・・ 
10年前から猫にどっぷり、という猫先輩の生徒さんからは 
「でも、先生、一年経つと、もうみんな知っていることばかりになって、記事も一巡して、同じような内容になるので、その後は、とらなくなりますよ~」との声も。 
でも今は、既に来月号が楽しみ! 

夫も猫好きですが、私の「猫どっぷり」にあきれ顔。
鼻先の猫じゃらしを払いつつ 
「『ひとのきもち』っていう雑誌もあればいいのにね・・・」 
!?

12月23日 『スター・ウォーズ』

2020-01-25 00:27:09 | 日常
今回が最終作となるというスターウォーズを観てきました。 
本当は、週末に帰省するピピのために、家の片付けと掃除をするはずだったのに・・ 
息子が家を出てから早4年。 
クローゼットの中には、私のロングドレス、コートが半分以上を占め、テーブルの上にはまとめ買いしたワインの空き箱。木だったり、頑丈な段ボールだったりなので、ついついそのままに。 
これらの片付けがまずは本日のミッション。 
プランを練りつつ、ゆっくりと新聞を読みつつ、カフェオレを飲んでいたら、階段から足音・・ 
誰!? 
ドキっとしたら、ゴルフに行くはずだった夫。 
なんでも、ゴルフ場が雪で閉鎖されてしまい、中止になったのだそう。 

「今日は、このあいだ気が付いたフォームを直してやってみようと楽しみにしてたのに・・」 

と自分なりの分析で、打つ真似をしつつ、ビフォーアフターの解説をしてくれたのだけれど、ゴルフ素人の私が見ても、確かに最初の恰好は、 
「何故、そんな左足の向き?」 
という感じ。 
システマやっている人だったら、おそらく相手を最低限の労力で倒すために、その箇所をチョンとつつくのではないか、という気がするほど、そこには、ひずみと滞りが。 
本人が「普通」と思ってやってきたことでも、その普通がかなり不自然ということがある、という実際の見本でありました。 
私にも自覚はなくとも、こうしたことは沢山あるのだろうな、と思う。 

「足裏の重心移動がもっと上手くいくといいんじゃない?腰よりもむしろ足裏重心移動を先行させるのは?」 
と、話を聞いているふりをするために、パっと見て感じたことではあるけれど、適当な助言をする。 
・・・新聞読んでいる時には、話しかけないで欲しい・・ 
と結婚してから30年、何度も言っているのに、相変わらずである。 


そんな訳で、洗濯と段ボール片付けをした後は、午後から急遽映画を観にいくこととなりました。 
確か約40年前が第一作。 
このシリーズを観るのに、人生の三分の二を使ったのか・・ 
と感慨深い。 
ネタバレになるので、あれこれは書けませんが、これで終わりかと思うと、寂しい。 
猶更、しみじみと良い映画だったなあ、と思います。 
映画館にはクラフトビールもあって、これまた美味しかった。

12月22日 クリパ発表会

2020-01-25 00:24:51 | 音楽・フルート
拙宅に自宅レッスンの生徒さん達が集っての合同練習&発表会。 
ゲストは贅沢にも岩城正夫先生。 

音出しの後は、私が編曲したフルート2重奏を練習。 
「荒野の果てに」を練習し、合奏しました。 
若い頃のこのシーズンのアルバイトといえば、ホテルのラウンジやフレンチレストランで、ピアノや、ハープ、時には弦楽四重奏と一緒に演奏するクリスマスソング。 
「仕事」としてあまりにも演奏しすぎたせいか、フルートでクリスマスソング、という気にはずっとなれなかった。 
でも、今回、改めて、本当に久しぶりに、この時期に、こうした素朴な合奏をフルートでやると、フルート、音楽の素晴らしさが再発見。 
演奏後は「メリークリスマス!」 
懐かしい、幸せな気持ちになれる。 
「今更クリスマスなんて」という年齢だからこそ、敢えての 
「メリークリスマス!」 
は、なかなか良いもんだなあ、と。 
あとは、個々の曲にご助言しつつのレッスン、そして本番。 
みなさま、素晴らしい演奏でした。 
最後に私もシランクス。 

演奏後は、スパークリングワインで乾杯。 
サラダ以外は、全て、出来合いのものばかりですが、こうしてワイワイ一緒に食べると美味しい。 
岩城先生からは、折り紙によるくす玉の原理を色々うかがった。
そして、法螺貝の秘伝を発見された時のお話なども。 
心がほっとするようなひと時を持つことができました。 

まだ体力的にも本調子ではなく、咳も残っているので、あまりワインも飲めません。 
二日続きのクリパで流石に疲れたけれど、でもそれ以上に心や気持ちはホカホカに。 

ご参加された皆様、岩城先生、ありがとうございました!