『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

餡餅雑煮会  2月8日(土) かおりひめ

2025-02-10 23:36:47 | 日常
旧正月を故郷のお雑煮を食べながらみんなで祝おう!という主旨で22年前から始まった「餡餅雑煮の会」。

毎回参加できている訳ではないのですが、今年は参加。

後輩Tちゃんのご実家が農家で、美味しい野菜と餡餅をいつも贈ってくださっていて、それを新橋のアンテナショップ「かおりひめ」で調理していただいています。

香川県のお雑煮として有名な餡餅雑煮。
私は母が関東出身だったこともあり、高松に居る時は全く知らず、食べたことがなかったのですが、こちらで同窓会に参加するようになって初めて知りました。

最初は恐る恐るでしたが、一口食べて、その奥行のある洗練された味にびっくり。
白味噌と餡子、とても合います。何よりそれを結びつけている出汁。
みな手間暇かけた本物だからこそとは思いますが、
これらのバランスがしっかりとれていて、本当に美味しい。





他のお料理もみな香川産のものばかりで、美味しかったです。

そして何より楽しかった。
小さなお子さん連れで家族で参加されている方、婚約したばかりの若い二人、亡くなられてしまった先輩ご夫妻のお嬢さんも参加され、本当に、高松高校・東京玉翠会というご縁で繋がった、様々な年代が一同に会してワイワイと語らい、ほっこりする会です。

日本酒マスター(ソムリエ?)になられたM先輩がお隣で、「お酒は残しちゃだめよ~~」と愛らしい声で色々と勧めてくださるのですが、日本酒への愛がより注入されているせいか、いつもより美味しく感じられたのも不思議でした。

斜め前に腰かけられた最長老は90代のF先輩。
かつては政治の世界で活躍されていましたが、今も矍鑠とされていてお元気。
「姪御さんと同期で仲良しなんですよ!」とお話したら、「ああ、あの子は本当に賢いええこや」と仰っていきなり本人のKちゃんに電話をされてびっくり。幸いすぐに電話は通じて、「アクティブで凄いね!」「でしょう?」と二人で笑ってしまいました。

そのお隣の席には玉翠会会長のW先輩。
お忙しい中、昨年末のコンサートにお越し下さった御礼を。
嬉しい感想を沢山いただきました。

真ん前には私が立ち上げて「顧問」になっている「カラオケ倶楽部」の「名誉顧問」のF先輩。ビジネスの世界でご活躍ですが、昔の歌ならみなサビのみならず、それ以外のAメロもしっかり把握していて歌えるという実力者。コロナ以降、もうずっと参加していませんが、そろそろまた集まりたいものです。

他にも書ききれないくらいの先輩、同期、後輩の皆様との交流はとても楽しかったです。
今回4月24日の鶴見でのコンサートの告知もさせていただき、恒例の余興演奏を。毎回、こうした席での演奏の方が苦手で、以前は変な緊張があったりもしたのですが、今回は微塵もない。
というか緊張する理由がない、という気分。
項垂れ奏法もそうですが、それ以上に甲野先生から音楽家講座やメールなどでお話いただいた「心」に関してを以前より考えるようになったからかもしれません。
スピーチしていた時は騒めいていた会場でしたが、最初の一音で皆様がこちらの集中に入り込んでくださったのが感じられ、その一体感の中でのびのびと演奏できました。




曲はビゼーのアルルの女のメヌエット。全部だと長いので、適宜はしょりましたが、それでも結構な長さだった。
アンコールでは春の海の冒頭。これは瀬戸内海の情景の曲なので、ここで毎回吹くことにしているものです。
そして餡餅を提供してくださっているTちゃんのお父様がこの日お誕生日ということで急遽、ハッピーバースデーを伴奏しみんなで歌う。これは動画で撮ってバースデープレゼントに。
最後には応援団のエールがあり、これまたまだ大学生の女の子Mちゃんがカッコイよく決めてくれて、最後は全員で校歌斉唱。もちろんフルートも一緒に。

「音楽ってなんのためにあるか知ってる?
  ニコレはコミュニケーションのためだ、と言ってるよ」

と師・植村泰一先生の言葉が改めて思い出されました。
折に触れ、思い出す言葉ですが、毎回その意味するところは、自分の中で微妙に深まり変化しているのを感じています。

幸せなひとときでした。

実行委員会の皆様、参加された皆様ありがとうございました。


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