『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
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  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

12月24日 足裏重心移動

2020-01-25 00:29:23 | 気付き
情けは人の為ならず・・ 
というか、人生無駄なことなどひとつもないな、と感慨深いです。 

月曜日の、夫の妙なゴルフのスィングの姿勢を見た瞬間に感じた違和感は、そのまま自分自身への違和感に繋がったのでした。 
折よく、先日のコンサートの動画もNくんが、とても素敵に作成してくれて、それを受け取ったばかり。 

いつも、演奏動画を見る時は、ついつい音にばかり集中してしまうのですが、今回は 
「何処をつついたら、この笛吹きを倒せるか」 
という視点で見た。 
私の弱点、滞りは首、ということが今更ながらに、アリアリと把握出来た。 
背骨、首の取り扱いに関しては、まだまだ稚拙で、特に肩甲骨上部あたりの背骨はまだまだ硬いなあ、という自覚はあったけれど・・ 
スターウォーズの映画の前の宣伝タイムにミュージカルのキャッツを映画化したものの宣伝をやっていたのを見たこともヒントになっていた。 
もちろん、世界のトップクラスのダンサーばかりで、その動きは見事で、しなやかだ。 
でも、本物の猫があれを観て感想を述べるとしたら、、「おいおい、何やってんの?」 
と言うに違いないのは、猫好きであれば、賛成してくれると思う。 
・・・ネコの背骨は人間の倍の数あるそうだから、致し方ないところではあるけれど・・ 
超一流のプロダンサーでも猫に比べたら、あんなに硬い動きしかできないのだなあ、としみじみしたのでした。 

羊座りや、鎖骨の取り扱いで相当変化したとはいえ、自分の背骨はまだまだ硬い針金みたいなもんだなあ、と思う。 

そして、話は夫のヘタなゴルフのフォームに戻るのだけれど、 
腰先行で、下半身、腰、上半身の繋がりがばらけてしまっているように見えた。 

だから、部分しか使えず、すぐに腰を痛めたりするのではないかしら? 
夫はゴルフのたびに、その後数日間は「痛いよ~~~」と言っている。 
・・・なら止めればいいのに・・ 

そして我が身を振り返る。 
ヘタなゴルファーが腰から動いてしまいがちな様に、ヘタなフルーティストは・・・ 
色々なケースがあるとは思うけれど、私の場合は首から動いていた!? 
ということに気付いた次第です。 
陰陽の構えと、鎖骨の変化、上半身と下半身の分離によって、相当肩の位置と横隔膜は下がり、だからこそ、病み上がりでも、進化更新の本番となったけれど・・ 

まだまだ首には沢山の滞りが。 
フルートの歌口に誘われて、真っ先に首をそちらに向けていた。 
まさに「普通」だと思ってと思ってやっていたことが、とても不自然、という状態だったのである。 

まずは、足裏の重心移動。 
そして、左足全体の移動。 
そこから全てを始める。 
丁寧に少しづつ、下から順番に。 
それはとぐろを巻いていく蛇の様でもあり、法螺貝の螺旋の様でもあり、提灯のようでもあり・・ 
蛇のとぐろ、つまり「宇賀神」や「法螺貝」へのシンパシーを感じていたのは、2010年頃だったか。 
さらに言えば、この原理は、2003年、最初に気付いた「見返り美人」の構えにも通じる。 
ポジションだけではなく、「動画」として考えた場合、何処から動き始めるか、ということが実はとても大事だった・・・ 
これに気付くのに16年もかかってしまったのね・・ 
それにしても、この足裏重心移動先行による首の滞り解消効果はとても素晴らしいものがあり、本日レッスンした生徒さん3名全員の音が、びっくりするくらいに急激に変化。 
首まで響く音は本当に気持ち良い。 

この気付きは、生徒さんにとってだけでなく、もちろん私にとっても、何よりのクリスマスプレゼントとなりました。 
響きが増しただけでなく、首がラクというのがとても嬉しい。 

ゴルフなんて、一体何が面白いのだろう?と半分ヤレヤレと思っていたけれど、夫がゴルフ好きで、その上ヘタで、本当に良かったです!! 

さらには、ピアニストをお教えしていて気付いた「可動域」に関しての三点(左手、右手、鳩尾)の取り扱い方。こちらも重心移動関連。 
そして、陰陽の構えから発展した前後の重心移動による音域の変化、 
など、身体の回復と共に、本日は、気付きがまとめて降ってきた。 
「重心移動」は、まさに「立っているために使っているエネルギー」を取り出す、合理的で、最高の、かつ洗練された技法だと思う。 
そいつを邪魔するのが「ふんばり」による滞り。 
踏ん張っていないつもりでも、「立っていよう」と自分のポジションを変えないことが、踏ん張りを生んでいる。 
もう、病み上がりで、咳も残ってるし身体も辛いから、年末年始は猫三昧でダラダラしようと決めていたのだけれど、やはり、フルート面白いです。 
吹かずにはいられない。 

・・・・・・ 

ついに『ねこのきもち』というベネッセから出ている猫専門誌を一年間定期購読で申し込んでしまいました。 

だって、12月24日までに年間購読で申し込むと、一号分無料になるし、キラキラした蝶々の猫じゃらし、リサ・ラーソンのあの縞々の猫クッション、愛猫カレンダーお仕立券、岩合光昭氏による来年の「ネコこよみカレンダー」と魅力的な付録ばかりだったので・・ 

もちろん、記事も面白く、ニヤニヤしながら読んでいます。
猫じゃらしは、ソファーで寝ている夫の鼻先でひらひらさせて練習し、猫クッションは毎晩抱えて寝て・・ 
10年前から猫にどっぷり、という猫先輩の生徒さんからは 
「でも、先生、一年経つと、もうみんな知っていることばかりになって、記事も一巡して、同じような内容になるので、その後は、とらなくなりますよ~」との声も。 
でも今は、既に来月号が楽しみ! 

夫も猫好きですが、私の「猫どっぷり」にあきれ顔。
鼻先の猫じゃらしを払いつつ 
「『ひとのきもち』っていう雑誌もあればいいのにね・・・」 
!?

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