『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

ヴィンテージリネンのウクライナ刺繍ワンピース 本番用

2021-06-05 22:25:51 | 音楽・フルート
今朝、届いたので、早速着用し、音出ししました。

・・想像していた以上に凄い・・

身体とワンピースの間に空気の層が沢山あるのも、きっと良いのかも。
そして、腕と楽器が軽い。

音出し、とか言いながら、結局は

シャコンヌ2回、そしてチェロの無伴奏組曲を1番から4番まで順に。でお昼となり時間切れとなりましたが、不思議なくらい急に上手くなっている。

何が起きているのかは不明ですが、ついこのあいだまで、苦労していたところが、スルルっと出来るようになっているのが、最早、不思議を通り越して、気味悪いくらいです。

結果、より楽曲の表現への理解も進み、

「そうだったのか!?」

という発見も沢山あって、なんというか幸せだ。

もちろん、ウクライナワンピースの力だけではなく、先日の音楽家講座での、甲野先生から受けた無意識下の影響はかなりあるだろうけれど・・

下駄が隠れる長さで、少し引きずるくらいなのですが、これもまあ、エレガントな感じなので、そのままに。



生地もワイルド過ぎず、でも逞しい力強さのある手織りのリネン。
刺繍は裾の茶色も、袖のグレーも草木染の糸。








刺繍の分量も地味過ぎず、派手過ぎずの良い塩梅で、音楽の邪魔をしない感じも好ましい。

普段のドレスの時に付けるジュエリーも思いの他、馴染んで、良い感じです。

ターバン風ヘアバンドも麻。
下には丸紐を仕込んでいます。



ここまでせずとも?とも思いましたが、これまた、かなり響きは違うし、このワンピースには似合うので、採用。

今までは、シルクのロングドレスが一番、と思っていて、もちろん、他の化学繊維のものよりは響きが良いのは確かなのですが、シルクのドレスでも、みな内側の裏地はポリエステルだし、胸元の内側にあるパッドはシリコンっぽい素材。
これをなんとかしたい、と試みたこともあるのですが、やはり奇麗なラインを作るためには必要で、仕方なく、という感じでした。

この身体のラインを奇麗に見せる作りは、当然のことながら、胴体にフィットする形状なので、纏う空気の量は少ない。裾の部分だけだ。

でも、このウクライナワンピースは・・
生地にも厚みがあり、ふんわりと身体から離れるので、胸元のラインを気にすることもない。

最近、特に逞しくなってきた腰回りも隠せる。
 (「隠せてないよ。」と夫は言うけれど・・)

昔、全裸で吹くと、とても良い音に、という実験をしてみたことがあって、甲野先生に報告したら、

「何か、テントみたいなものを設えて裸で入って、そこから手と顔だけ出しての、というのも良いかもしれないですねえ。」

と冗談ではなく仰った。

「・・いや、下駄を履いて吹いているだけでも、異端なのに、流石にそこまでやると・・」

どんなにそれでよい演奏ができたとしても、見世物小屋的になってしまうのは否めない。

音楽よりも、他のもの(テント!)に興味関心が移るのは、やはりよくないし、避けたい。

なので、そのご提案は却下させていただいたのですが、考えてみると、このウクライナワンピースは、かなりそのご提案に近い。

もちろん通常の下着はなしで、代わりに腰巻の様な筒状の木綿に丸紐を通して腰下まで覆うチューブトップのようにしたものを中に着ている。

これは、普段のロングドレスの時も同様です。

ゴム、プラスチック、シリコン的な素材が使われている衣類は、日常の暮らしの中では確かに便利で、私も沢山持っているけれど、眠る時、そして演奏する時は排除。


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